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悔しい~ F1を見逃してしまった。。。。。F1は深夜に見る習慣がついていてるもんだから、日本開催と分かっていたのにお昼の放送というのはうっかりしていた。こういう風にいつもと違う事態に気が回らないのは頭が老朽化している証拠。見舞いに出かける前に録画セットしておけばいいだけのことだったのに・・・・あ~あ。今日の富士スピードウェイは雨でヘヴィーウェット、スピン&クラッシュが続出してエキサイティングなレースだった、と夜のニュースでチラ見。 そんなハプニング続きのレースなのに、またしてもハミルトンが優勝。アロンソはクラッシュでリタイア。こうなると、マシンの良さだけでなく、天性の素質なんだろう。ベテランが努力して獲得した高度な技術もハミルトンは新人ながら持って生まれた才能で難なくこなしている。ドライバーズポイントもダントツの1位。しかし、スパイ疑惑のくすぶるマクラーレン。フェラーリ側の抗議ですべてが剥奪されることも想定される。となると、トップはライコネンか。今回のGPは運営の不手際が目だっていた。ま、30年ぶりの開催だなんて、初めての開催と同じでしょう。渋滞予想とか細かいことは仕方ないといえば仕方ないけど、マシンが見えない観客席なんてお間抜けな設営がされていたとは、そりゃ怒り狂うよ。6万円席では5万円が払い戻しされたというが、せっかくの面白いレースが見れなかったんだからたとえ全額払い戻しでも不満が残るのがF1ファンというもの。やはり、F1はヨーロッパで見ないと本物じゃない?!で、マレーシアを思い出す。kellyが行った2000年のセパンGPはマレーシアでの2回目の開催だった。初回の前年は富士と同じくバスの延着があったり、トイレ・暑さ対策などが不完全で散々な目にあったとツアコン氏が言っていた。が、2回目になると、それらのさまざまな失敗を踏まえて、トラブルなしで立派に開催されていた。屋外トイレ周辺のアップダウンの激しさには参ったけれど・・・屋根なし観覧席があったなんて、信じられない! さ、今週は上海、そしてあとブラジルの残すのみ。上位3人の競り合いになるんだろうな。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>悪人 / 吉田修一(読了)シャドウ / 道尾 秀介<今日の音楽>The Best of Style Council
2007.09.30
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キングダムとはサウジアラビア王国を指す。冒頭は、サウジアラビアの歴史とアメリカとの関係のレクチャー。社会科教材さながらに上手くまとめられているが、早すぎて字幕と画面の両方を見るのが困難。因って、たいして役に立たず。ストーリーは単純。リヤドの外国人住居区内で自爆テロが勃発して300人以上が死亡した。4人のFBIスペシャリストが現地に向かい、サウジ警察官とともに捜査する物語。しかし、正規ルートでは入国できず、5000人以上いるといわれる王子さまの一人の客人としての扱い。以後、文化・国家の違いが描かれる。FBIメンバーに女性が一人混じっているのがポイントで、サウジの慣習のため、さまざまな制約に縛られる。彼女でないといけない必然性はなく、実際にこういう場合は男性医師が派遣されるに決まってる。映画用、エピソード作りための配役なのが明らか。爆撃、銃撃、交通事故のシーンはすさまじい。アパートのベランダからロケット弾が飛んできたりして、市街戦なのに武装はハイレベル。平和のためなら人殺しも厭わないアラブ人、アメリカ人といい勝負だ。アクション場面では、カット割りが細かくて視点がくるくる変わるので、状況をよく把握できなかった。なんだかすごい、って感じは伝わるんだけど、場面展開が早すぎでついていけない。主演のジェイミー・フォックスよりも 殉職したアラブ人の警官が印象に残った。なんといっても、この作品のキモは最後に出てくる二つのセリフの偶然の一致。テロは止まない、ということを強調するメッセージには暗澹となるが、それが現状。綺麗事で終わってないのは好ましい。深く潜行する憎しみの連鎖という現実を直視せよ、そんな制作意図を感じた。 試写 @西鉄ホール 珍しく午前中の試写会。午後から見舞いに。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>できるかなクアトロ / 西原理恵子(読了)悪人 / 吉田修一<今日の音楽>The Best of Style Council
2007.09.29
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面会時間の前に病院近くのボンジュール食堂でランチ。久々に来てみたけど、テーブルの狭さ、カトラリーのチープさは相変わらずで、まさに大衆食堂、ビストロの雰囲気。魚料理はフライサンドだったのでパスして、チキンの煮込みを注文。鶏肉の厚みがハンパじゃなくて、300g以上ありそうなビッグサイズ。それでも脂肪はごく少なく、肉質も悪くないので食べれた。上にのせてあるサワーな味付けの炒め玉ねぎがめちゃ美味しかったお陰かも。付け合せはインゲン。これがまた、一掴みほどあって食べるのに苦労するほどの大量さ。妹は鶏を一口、インゲンを1/3ほど残してギブアップ。kellyはパンを半分残した。ランチを完食できなかったなんて最近の記憶にはない。これにデザートを追加するなんて、無理すっ! 両隣のテーブルもお残しあり。ボンジュール食堂、おそるべし。がっつり系フレンチの代表。昨日の「つしま亭」のランチがほどよかった。って、質・量ともに和食派になってきてるのは、寄る年波のせい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>悪人 / 吉田修一<今日の音楽>The Best of Style Council
2007.09.28
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主人公は特別な時に「電波」を受信する特異体質。現実的な話を好むkellyとしてはまずここで拒否反応がくるはずなのだが、すんなり物語りに入っていけた。脳の働きには解明されていない部分もあるからして、そういう事は絶対不可能と言い切れないような気がしてくるから不思議なもんだ。主人公の「発作」は幻聴から幻視となり、本来見えないものが見える不幸として悩みの種となる。派手なストーリーのみに頼らず、主人公の心の動きをこと細かく描いている。主人公はつい不倫関係をもってしまったが、家族を大切にする男であり、仕事でも誠実、親も大事にし、周囲で次々に起こる不幸な出来事は自分のせいだと思い悩む。そして、無気力だったのが不幸に立ち向かうようになる。その辺りの描写が上手くて、相対する存在として登場する感情をもたないサイコパス少年の不気味さが際立っている。奇異な生い立ち、妻との不仲、不倫相手の過剰な愛情といった不幸の連鎖に、無言電話やカラスの死骸といった小道具を配して、読ませる展開になっている。最後の母の手紙がトドメ。素朴な手紙文が記憶の謎を解き、涙を誘う。親の心子知らず、孝行したい時に親はなし、という言葉がうかんでくる。ただ、「ばあちゃんの石」のエピソードは余計、なくてよし。よくあるホラー小説と一線を画した印象的な作品。2003年 ホラーサスペンス大賞受賞作 「奇蹟の夜」を改題ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>悪人 / 吉田修一プロ弁護士の思考術 / 矢部正秋 (読了)<今日の音楽>The Best of Style Council
2007.09.27
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昨日いったん元気になった母は、今朝になって痛みはやや落ち着いたが今度は苦しいと言ってぐったりしていた。朝一番に、紹介状を持ってK病院へ。kellyが入院していた20年前とは全然違って、明るくきれいで近代的な病院に建て替わっている。内科で診察を受けた後、すぐに外科へ回される。血液検査の結果は昨日よりもぐんと悪くなっていて、すぐに手術をしたほうが良いとの判断。執刀医がS医師に決まった。妹の義兄の病院と提携しているので訊くと、氏とは懇意にしているとのこと。知り合いでほっとする。S医師にとっては余計に気を遣うわねばならなくなって有難くない話だろうが・・・ 午後からずっと手術が続いていて、順番は最後になるそうだ。助手につきますと挨拶にきた研修医も話が明快でいい感じ。1630より手術開始。2時間の予定なのに、19時過ぎても終わらない。満杯だった家族待合室も次々と減って、うちだけになってしまった。外は暗く、病院内もひっそり。窓からはくっきりと満月が見える。20時過ぎ、やっと呼び出しの電話が鳴った。手術が終わったとのことで、家族説明室へ急ぐ。予想以上に悪い状態で手術は難航したが、腹腔鏡のみで終了した。胆のうは肥厚し、組織がぼろぼろになって、切った後に縫い止められない状態だと。今後の経過によっては再手術になるかもしれず、そしてその時は開腹手術になる。可能性は五分五分。S医師はへとへとで、「疲れました」と苦笑い。研修医が、摘出された胆のうと胆石をのせたトレーを持っきて見せてくれた。ああ、肉を食べる時に思い出しそう。。。。麻酔が醒めて病棟へ移り、看護師さんに緊急連絡先を事細かく訊かれる。3日間の病院迷走はこれにて一応落着。後は、夜中に呼び出しがかからないように祈るのみ。病院を出たのは、21時。今日は中秋の名月。こころなしか、ひんやりとして見える。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>花のような女 / 大田垣晴子(読了)ピカルディの薔薇 / 津原泰水悪人 / 吉田修一<今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different Ways
2007.09.26
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朝、やはり具合はよくならないと母からの電話。昨日の救急病院で、治らなかったらまた明日来るように言われたが、それはパス。かかりつけのM医院へ連れて行く。診察室で症状と昨日のことを話すと、M医師は開口一番、「あなたは胆石がありますからね~」。診察も検査もしないうちから、おおよその見立てができる。さすが、ホームドクター。母自身は胆石のことは知っていたが、こっちは初耳。しかし、それなら昨日のエコーでもわかったはずと言うと、T病院では「胆石じゃなさそう」と言われたと言う。しかも、M医師の質問に答えて、「夕食で少し脂っこいものを食べた」と言う。これも初耳。それまでは、「普通の食事しただけで暴飲暴食はしてない」の一点張りだった。それを知っていたら、素人のkellyでも胆石を疑う。ところが、この期に及んでも母はまだ「胃痙攣」と自己診断を述べる。すると、M医師は「我々医師は、胃痙攣という病名はつけません」ときっぱり。胆のうの痛みは腹部のいろんなところや背中に拡散するそう。そういえば、姑の胆石症は背中の激痛から発覚した。検査の結果、胆のう炎の診断がついた。患者の既往症も性格も知り抜いたホームドクターならではの鮮やかな診察の反面、昨日の救急外来はなんだったのか、と怒りがわいてくる。かなり炎症が進んでいると思われるので、手術のことを考えてなるべく早く大きな病院へ行くように言われ、三つの病院を候補に上げられた。紹介状を書いていただき、新患は午前中のみということなので明日受診することにした。薬が効いたせいか、午後からはかなり元気になってよく喋る。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>ピカルディの薔薇 / 津原泰水プロ弁護士の思考術 / 矢部正秋悪人 / 吉田修一<今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different Ways
2007.09.25
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まだまだ蒸し暑い三連休の最終日。さて、午後からは何をしようかと気だるい気分でいたところに、救急病院にいるとの母からの電話にドッキリ。深夜から胃が痛んで我慢できなくなり、ちょうど帰省していた弟の車でT病院の救急外来へ運び込まれた。朝の6時半のことで、検査に時間がかかるので弟はいったん帰宅した。これから造影検査をするので、終わったころに来てほしいと言う。その後、医師に替わって、簡単な説明とあと1時間ほどかかる、とのこと。どうやら、処置室内から医師のケータイを使ったらしい。12時頃、病院に到着。母はベッドで点滴を受けていた。検査をした医師(研修医終えたばかりのような若い医師)によると、血液検査でもエコーでも造影でも異常なしとのこと。帰宅して様子を見てくださいと言われたので、連れ帰る。出された薬は胃薬3日分。本人は前にもあった胃けいれんだというが、家に着いても痛みはとれない。どうも変、腑に落ちない。昨夜は寝てないので眠ればよくなるかも、と淡い期待もしていたが・・・・「今のところ異常はみつからないけれど、重大な病気が潜んでいる可能性がゼロとはいえません」との医師が妙に気にかかっていた。そして、その予言というかエクスキューズ的発言はズバリ的中したのだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>裂けた瞳 / 高田 侑 (読了)<今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different WaysHoobastank / The Reason
2007.09.24
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東野圭吾のエッセイ。これまで4冊のエッセイを出したが、この本を最後にして今後はエッセイを書かないと宣言している。年譜、自作解説、映画化など、思い出、好きなもの、スポーツ、作家の日々、の七部構成。生い立ちから仕事まで最後にふさわしくきれいにまとめている。一番読みたかったのは自作解説で、短いながらも作品の背景や思い入れがよく分かった。自信作なのに評判にならなかった作品の多いこと! 後にある「十連敗のあと」を読むと、しゃれにならないほど賞には落選している。今の人気は本人も予想してなかっただろう。真保裕一と一緒にいると彼の方が優遇された、とあるし。ファンではあったが、これほどまでに人気作家になるとは思わなかったというのが正直なところ。出版順に並んだ作品を眺めると、科学知識を生かして書いた初期から2000年前位までの作品が好きだと改めて感じた。「白夜行」以降はどうも傾向が変わってきて、長編の多い最近はしっくりこない。平均レベル以上の面白さはあるのだけど特色が感じられないというか、さらっと読めて残らない感じ。アイデア勝負の短編に才能があると思っていたのだが、世間の感覚とはまるで違っていて、社会派もどきの作品が売れ線らしい。トリック物はやはり一部のマニア受けしかしないのだろうな。惜しい。理系ぽい作品のほうが断然面白いのに。人間を描いた作品にはどうも深みが感じられないのだけどなぁ。。。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>裂けた瞳 / 高田 侑たぶん最後のご挨拶 / 東野圭吾 (読了)ゴーマニズム宣言 / 小林よしのり<今日の音楽>Rod Stewart / If We Fall in Love Tonight
2007.09.23
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森絵都という作家も、この本が直木賞を受賞したことも知らず、どんな話なのか想像のつかないタイトルが気になって読んだ。6つの短編が収められているが、どれも面白くて久々に出会ったヒット本。『器を探して』 パティシエのサクセス物語と陰で苦労する秘書。トレンディな業界を舞台にして、仕事か結婚かを迫られる恋愛模様は昔ながら。女が社会進出しても男の本音は変わらない。 『犬の散歩』 犬の保護ボランティのためにホステス稼業。義父が犬好きになっていく過程がほほえましい。『守護神』 「伊勢物語」の解釈が詳細に語られる。そこまでくどく書くか?っと思ったけれど、「伊勢物語」を読みたくなってしまったのは、作者の思う壷?! 社会人学生の在り方を問う。『鐘の音』 仏像の修復師が25年間を振り返る。自分が居るべき場所にはいずれ自ずと収まる、ということか。『ジェネレーションX』 10年ぶりの同窓会は草野球。メンバー集めのシチュエーションが凝っている。『風に舞いあがるビニールシート』 UNHCR職員が殉職した元夫を回想する。上司であり難民救済に奔走する元夫を理解しながらも距離が広がって、ついに感情を爆発させるヒロインの心の葛藤が細やかに描かれている。仕事人間の夫と置き去りにされた妻といったありふれた構図なのだけど、難民問題がポイントとなってやりきれないもの哀しさが漂う。助けた少女の言葉に泣かさる。どの話も薀蓄が多すぎるきらいがあるが、主人公の一途さを表現するの役立っている。薀蓄話はもともと嫌いじゃないし邪魔にはなってないが、せっかくのストーリーが埋もれてしまうような気がしないでもない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>裂けた瞳 / 高田 侑たぶん最後のご挨拶 / 東野圭吾風に舞い上がるビニールシート/ 森絵都(読了)<今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different Ways
2007.09.22
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ブッダの関係者を一人づつ描いた里中満智子の短編連作風コミック。タイトルになったのは全部で26名、この中で知っていたのは、マーヤーとスジャータのみ。あとは初耳の上、覚えにくい名前ばかり。それぞれの人物を象徴するエピソードとブッダとの絡みが描かれて、教えがよくわかって面白かった。ブッダは母の脇の下から生まれた。母は出産の七日後に死亡したので、叔母に育てられた。悩み多き繊細な青年だったようだ。息子が生まれた日に、ラーフラという名前をつけ、出家した。ラーフラには「月食」の意味の他、「さまたげ」という意味もある。六年間の苦行の後、悟りを得る。曰く、行き過ぎた苦行は愚かだ。出家から10年後、布教で実家に立ち寄った際にラーフラは自分から弟子入りした。ブッダ教団は次第に弟子を増やしたが、周囲からは奇異の目で見られたり迫害されたりした。当時は得体の知れない新興宗教だった。弟子の中には、愚鈍な者、威張る者、過激な者、ブッダを倒そうとする者、といろいろ居たが、ブッダは慈愛の心で取りまとめていた。八十歳でこの世を去ったが、さとりを開いた弟子たちが教えを広めた。「この世の生命はすべて平等であり 生命は生きているのではなく 大いなる慈愛によって生かされているのだ」一応仏教徒であるが、弔い事と観光以外でお寺に参ったことはないので、ブッダについてはほとんど知らず、この本に教えられたことは多い。「七才にしてブッダの心を見た ヴィサーカー」 「七才に盗賊を弟子とした サンキッチャ」 「祭りの中に無常を見た サーリプッタ」 「居眠りを戒め失明したいとこ アヌルッダ」 「ブッダを超えようとしたいとこ デーヴァダッタ」 が、とくに印象に残った。参考文献の中では、菅沼晃の「ブッダとその弟子89の物語」 を読んでみたい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>風に舞い上がるビニールシート/ 森絵都<今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different WaysDaughtry / Daughtry
2007.09.21
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京大出身の作家が書いた京都の大学生の物語。と言うと森見登美彦のようだが、こちらは万城目学の作品。京都の学生ドタバタにはもう飽きていたし、森見のような凝った文体ではないし、奇想天外すぎるなぁ。。。話に付いて行けないのではないかと危惧していたが、抑えた筆致ながらぐいぐいと読ませる。ファンタジーコメディとでもいうのか。好みでない分野の話なのだけど、面白かった。主人公は京大のサークル仲間たち。葵祭で勧誘された新入生がわけわからないまま入ったサークルの活動が、「ホルモー」。学生たちの行動、悩み、恋愛、友人関係はごく自然で現実的。ところが、「ホルモー」がなんなのか、その実態はなかなか明かされず小出しにしかされないので、好奇心の強い読者はどんどん話にひきこまれていくという仕掛け。茶巾絞りの顔したオニだなんてのが出てきてもねぇ・・・・・と思いながらも、いつしか京大青竜会に肩入れしてしまうのだ。安部でも阿部でもなく「安倍」という名は、安倍清明の流れをくんでいるのを示唆しているのか。京都という街は荒唐無稽な話もよく似合う。終盤にはOBが登場して、時をへだてた因縁話を語り、大きく締めくくっている。コミカルで恐ろしげでへんてこな話なのに、読後感はさわやか。 * * * * * 8月半ばに退職した米子は、しだいに体調を回復し、就活に励んでいた。キャリアが無いのがネックでなかなか決まらない。やきもきしても始まらないのでそのうちなんとかなるだろうと思っていたら、昨夜遅く、就職先が決まったとの吉報が入った。本人はアルバイトでも始めようと思っていた矢先のこと。こっちはこっちで、飢え死にしないよう生活資金を米子の口座に振り込んだばかりだった。年内は試用期間。ちょっと特殊な会社だけど、時給1700円で社会保険付き、土日祝休みなら悪くない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>風に舞い上がるビニールシート/ 森絵都<今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different WaysHoobastank / The Reason
2007.09.20
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義母の誕生日なので、食事に誘う。量は少なめでいいから質の良い魚を、と大将に伝えて、あとはおまかせ。なつかしの大橋で食事するのは久しぶり。このお店も開店15年になるという。スズキのぬた和え・・・・熟成した身がとろけるようになめらか胡椒鯛のカルパッチョ・・・・・けっこう脂がのって、バルサミコ酢がアクセント石焼 水ぎょうざ・・・・さつまいもを練りこんだ皮にイカのブツ切り入りの具、昆布と鰹がきいたスープがおいしくて、全部飲み干す。ここの名物料理お造り・・・・ヒラス、鯛、まな鰹。 盛り付けは素っ気無いが、質は良い。いちじくの素揚げ・・・・白髪ねぎとつゆがかかっている。油気はほとんどない。海老チリと米茄子・・・・大振りの茄子輪切りは皮も柔らかい。チリソースは辛目の本格味。ふぐの唐揚げ・・・・すっきり揚がっている。素朴な対馬の塩が美味。うに飯・・・・大将が奮発してくれたらしく、こんなにたっぷりのうにが入ったのは初めて。うにの旨みがしっかり味わえて大満足。石鍋で。あおさと鯛のすまし汁・・・・あおさの香りが強い。Tがどうしても食べたいと言って「六兵衛汁」を注文。 さつまいもの粉でできた麺を地鶏の出汁でいただく対馬の郷土料理。従業員のお兄さんは対馬の出身らしく、学校尾給食によくでていた、と飽き飽きした様子で言う。鶏、玉ねぎ、人参、椎茸入り。麺は黒っぽくてしなやか。すでにおなかいっぱいなのだけど、スープのおいしさが染み入るような。デザートは今できたばっかりという自家製の山芋アイスクリーム。甘味をおさえてさっぱりした味。言われなければ山芋とは判らない摩訶不思議な味。洋風の料理にも力をいれているという意欲的な大将。うにのピザやグラタン、パスタもある。余裕があったら追加するつもりだったけれど、うに飯でギブ。先日は、全部洋風料理で、とオーダーした八十代の婦人がいらしたそうで、そこまでわがままも聞いてくれる郷土料理店も珍しい。なかなか使えそう。こんなおいし魚は久しぶり、と義母は喜んでくれた。中国から帰ったばかり、旅行中は油っこい料理ばっかりでろくに食べられなかったらしく、殊更おいしく感じられたみたい。「今度は私が払うけん、また連れて行ってね!」とのお言葉、次は甘えさせていただきます。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>風に舞い上がるビニールシート/ 森絵都<今日の音楽>Hoobastank / Crawling in the darkRyu Goto / Ravel,Liszt,Paganini,Sarasate.......Midori Goto
2007.09.19
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昨日は午前中の混まない時間帯に印象派とエコールドパリ展を見に行って、午後からは家でごろごろ。どっかに出かけていたTが夕方帰ってきて、アジア太平洋フェスティバルに行こうと言う。お目当てはアジア屋台。一日に二度も天神にでるのは億劫だけど、夕食を作るのも面倒なので話にのる。レッドカレー、キーマカレー、タイ風焼きそば、ベトナム揚げ春巻、鶏の唐揚げチリソース、を食す。ヒットはレッドカレー。シーフードの出汁が効いてダントツの美味しさだった。中華は閉まっていたし、韓国料理もほとんど売り切れ。今年の屋台は一頃に比べて縮小気味。デザートはパッとしたのがなかったので退散。コア地下のクリームランドで、塩クリームチーズアイスクリーム。そーいえば、午前中も塩アイスを食べたんだった。石垣島の塩ジェラートはすっきりした美味しさだった。気づけば、塩アイスがマイブーム?!思えば、このブログの初っ端はアジア太平洋フェスの屋台。ということで、いつの間にか4年が過ぎて、5年目に突入。我ながら、この根気に驚き。ま、たいしたことは書いてないただの記録。これからも人様の創造したものへの感想をのうのうと述べ、その日の出来事なんかをたらたらと、書きつづけてくつもり。4年後も続いてるかな・・・・・・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>風に舞い上がるビニールシート/ 森絵都もう一度会いたい / 小杉健治 <今日の音楽>Clay Aiken / A Thousand Different WaysHoobastank / The ReasonHoobastank / Hoobastank
2007.09.18
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照明が暗すぎて、本来の色がわかりにくい。絵画保存のためらしいが、メトロポリタンもエルミタージュも展示室はとても明るかった。作者名や解説のプレートの文字は小さすぎて、50cmまで近寄らないと見えない。しかも、メモを取りたくても筆記用具の使用は禁止されている。詳細は図録で読むことにして、作品を見るのに集中する。人がまばらでゆっくり見られたのがせめてもの救い。ピサロは西インド諸島の生まれで、8回の印象派展すべてに参加した。ミレーは農民の子で、マネとドガは裕福な家庭の生まれ。シスレーはパリ生まれのイギリス人。明るい風景画が特徴。セザンヌは銀行家の子、ゴッホは牧師の子、ピカソは絵画教師の子。ユトリロは10代でアル中になり、治療のため強制的に絵を描かされた。ヴラマンクは競輪選手で軍隊生活の後は音楽教師(両親は音楽家)をした。ルノワールは陶器の絵付け工、ルソーは税関吏をしていた。ルオーはステンドグラス職人の弟子だった。黒い輪郭線はその名残り。エコールドパリとは、第一次世界大戦前後にパリで活躍した芸術家グループを指す。様式としてのまとまりはない。主にフランス人とユダヤ系。 ローランサンは舞台装置のデザインでも人気だった。カディンスキーは音楽にちなんだタイトルを好んでつけるが、彼の抽象画にはよく合う。シャガールはロシアの寒村出身のユダヤ人。ヒットラーよりも年上だが、40年長く生きた。ポーランド出身のキスリングは第一次世界大戦の軍功によりフランス国籍を取得。「背中をむけた裸婦」の陶器のようななめらかな質感が美しい。うちの玄関に飾っている複製画の本物とご対面。マルク・シャガールの「天使と恋人たち」。実物はデカイな~ 150x119.5cmのカンヴァス油彩。シャガールの訃報を聞いた時、えっまだ生きてたの?と驚いたが、1985年に98歳で亡くなっている。唯一20世紀生まれで、大戦後に活躍したビュッフェも訃報を覚えているが、1999年だった。若い頃はほんわかした印象派の絵が好きだったが、いつのまにかフォービズム・キュービズムの絵が好きになった。ルオーの絵から湧いてくる気迫、ヴラマンクののたくったような筆使い、ピカソの変形画、カディンスキーの幾何学的絵画、ビュッフェの曲線の温かみ・・・・本物の凄みがある。図録とアンリ・ルソー「工場のある町」のマグネットを購入。吉野石膏コレクション@三越ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>鴨川ホルモー / 万城目学 (読了)<今日の音楽>Hoobastank / Crawling in the darkRyu Goto / Ravel,Liszt,Paganini,Sarasate.......Midori Goto / Encore!
2007.09.17
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九州初上陸のり~やん&お友達とシティ劇場へ。台風の影響でめちゃ蒸し暑い。劇団四季を見るのは何年ぶりだろうか・・・り~やんは、なんと3度目の「マンマ・ミーア」鑑賞。どんなに面白いのか、期待は高まる。ギリシャの小島でプチホテルを営むシングルマザーと結婚式を翌日に控えた21歳の娘の騒動を描いたミュージカル。父親と思しき3人の男を密かに招待した娘、驚く母親と途惑う男たちのシリアスでコミカルなミュージカル。音楽はすべてアバの曲で、懐かしいのなんの。全曲知ってるミュージカルは初めてだな。結局、仲良く1/3ずつお父さんとなって、母もその友人たちも目出度くカップルとなって、このうえなくハッピーなお話。カーテンコールの後のアバメドレーはオールスタンディングとなって盛り上がる。四季でこんなのは初めて。母の結婚相手を演じたのは荒川務。いつの間に四季に入っていたの?! アイドルの面影を残しながらも、落ち着いた演技でなかなかよかった。終演後、外は雨になる。ホテルに寄って、アジア太平洋フェスティバルの会場へ行くが、雨は止まない。アジアンフードを食べながら、ステージを見る予定は残念ながらボツ。太宰府へと向かう。太宰府に着くと、予想通りに雨はさらにひどくなっていた。雨宿りをかねて、駅前の「暖暮」でラーメンと餃子。とんこつラーメンはめっきり食べなくなったが、ここのは時々食べたくなる。二人とも美味しいと喜んでくれたのでホッとする。kellyは夏期限定のゆず塩冷麺をいただく。よくできていたが、期待したほどではなかった。参道のお店はほとんど閉まっている。太鼓橋を渡り、天満宮にお参り。七時に閉門するようになったとは知らず、ぎりぎりで入場。本殿は明るく、賑わっている。どう探しても参拝客は我ら3人だけなのだが。太宰府を貸切状態でお参りしたのは初めて~ ここへ来て、雷鳴と雷光も出現、道真公が大歓迎してるよ。 唯一開いていた「やす武」でり~やんが梅ヶ枝餅を購入。そそくさと太宰府を後にした。雨も雷も止まず、これ以上ないほど印象深い参拝となった。ご利益ありますように。。。。。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>鴨川ホルモー / 万城目学恐ろしい話 / ちくま 文学の森<今日の音楽>Ryu Goto / Ravel,Liszt,Paganini,Sarasate.......
2007.09.16
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ポーの小説はたいてい読んだつもりだったけど、これは記憶にない。清水義範がミステリーのベスト10に選んでいたので読む。すごく短い作品で、翻訳者が丸谷才一というのに時代を感じる。失踪した富豪の謎を「私」が解くのだが、「私」が誰なのかについての記述はない一人称の物語。ま、それはどーでもよい。「私」の犯人指名方法が実に凝っている。こんなことはポーしか思いつかないだろうよ。グロテスクで破壊的。軽く驚いたのは、富豪と友人の好物としてシャトーマルゴーが登場して、その大箱が利用されていること。あの頃から人気のワインだったんだなぁ。ポーの作品には実生活を反映するかのように、酒がよく登場する。「私」が腹話術で「お前が犯人だ」と名指しするのだが、名探偵コナンの解決編のような生易しい状況ではない。想像するだにおぞましくそれはそれは恐ろしい光景のラスト。見方によっては、笑えるんだけど。あれって、犯罪のはず。死体損壊とかなんとかの・・・・・びっくり箱にするか?! ふつう・・・・・ちくまの文学の森「恐ろしい話」には、古今東西の傑作が収録されている。初めて読む作品やら、久しぶりに出会ったものやら。。。「断頭台の謎」のタイトルにはピンとこなかったけれど、これは何十年前かに確かに読んだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>鴨川ホルモー / 万城目学恐ろしい話 / ちくま 文学の森<今日の音楽>Ryu Goto / Ravel,Liszt,Paganini,Sarasate.......
2007.09.15
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今日の午前、「かぐや」打ち上げ成功! H2Aロケットからの「かぐや」分離も成功、正常に航行しているそうだ。政界が大揺れで日本の先行きが不安な今日このごろ、ひさびさにスカッとするうれしいニュース。ロケットの打ち上げが成功しようがしまいが生活にはなんの影響もない、三菱重工の株価が下がるくらいなのだけど、なんだか嬉しい。第一、こんな巨大プロジェクトが失敗するのは見るにしのびないし、何よりも宇宙科学の発展にはわくわくするし、肩入れしたくなる。ネーミングもいいのが決まった。セレーネじゃどんな衛星かわからなかったけど、「かぐや」。これなら、日本人は誰でも 月に行く衛星だとわかる。種子島の打ち上げをもう一度見に行きたい。あ、今度はフロリダがいいや。* * * * * *空ばかり見ていたわけでもないのに、首が凝って痛い。4時間半ぶっ通しで教室の仕事をした後、首がつって回らなくなった。こりゃーマズイ。明日は病院行きか・・・と暗くなっていた。ものは試し、とTが最近買ってきたプチシルマを10個ズラリと貼ってみる。効いた! いやー、これはスゴイわ。ものの1時間もしない内にコリが取れて回るようになった。おちゃらけCMのせいでいまいち信頼できなかったけど、こんなに効くとはびっくり。エレキバンみたいなもんだろうと思ってたら、ゲルマニウムって全然違うんだなぁ。劇的効果は恐いくらい。お値段は高いけど半永久的に使えるから、あと50年使うとしたらお安いもんだ。小さいからうっかり失くさないようにしなくっちゃ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>S家の長男 / 斉藤茂一地球を斬る / 佐藤優<今日の音楽>14 Karat Soul / songs from the heart
2007.09.14
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ウェブサイト「イトイ新聞」に寄せられたメールから選んだ傑作選。「イトイ新聞」は読んでないので、まるごと初見で笑えた。まあ、似たようなことは結構よそでも見聞きしていたが、やはり可笑しいものは可笑しい。外へ持ち歩いて、人前で読むと笑いをこらえるのに苦労して顔が歪みそう。図書館や病院の待合室で読むのは控えたほうがよろしい。分厚いが文字が大きいので一気読み。装丁もかなりヘンテコで凝っているし、しりあがり寿の下手なイラストが一般人の文にマッチしてるし、遊び心満ち満ちの本。言い間違いは、緊張した時、興奮した時、忙しくて頭が回らない時に起きやすいようだ。結婚式の挨拶、お店や会社でテンパッてる時のが特に面白い。しかも、そういう場面では言った本人が間違いに気づいてなかったりするから、傍にいる人はいっそう笑えるだろう。慣用句や外国人の名前は、言い間違いというよりも覚え違いや不完全な記憶。それはそれで面白かった。というか、かなり爆笑した。しかし、他人事ではない。最近、固有名詞が思い出せないこと多し。音が入れ替わる言い間違いは、文字にするとあまり面白くない。あれは耳で聞くからこそ笑えるもので、臨場感が大切。童謡・子供編を読んで、昔を思い出した。ある日、米子が幼稚園で覚えてきた歌がよくわからなかった。「♪ハッテハッテには7人の子~♪」と歌うが、「ハッテハッテ」って誰だ?・・・・その後、幼稚園に行って見て解決。「アブラハム」があの高速メロディーに乗ると、「ハッテハッテ」に聞こえるらしい。あきぷの場合、「♪アルプスいちまんじゃーく 子ヤギの上で~ アルペンおどりを」 それは無理でしょう。。。。。幼児の頃、この二人はかなり笑わせてくれた。子供の場合は、ほとんどが聞き間違い。以前、「りずにいらんろにいった。」と作文に書いた生徒がいて、とっさにピンとこなくて添削できず、困った。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>S家の長男 / 斉藤茂一金の言いまつがい / ほぼ日刊イトイ新聞(読了)<今日の音楽>14 Karat Soul / songs from the heart
2007.09.13
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朝夕涼しくても昼間は相変わらず30℃超で暑い。今日の午後は予定なし。引きこもってソファーに横になり、だらだらとTVを見て過ごすと決めた。「女5人・・・・」前田吟お父さんと5人娘?のホームドラマ。初見で人物関係がよくわからず、話が妙に深刻なのがイタイ。ほどなくチェンジ。三浦友和主演の古~い2時間ミステリー。死んだ妻秋吉久美子の過去を探っている途中、ホームから線路に突き落とされる。ああ、よくあるパターンね、と面白くなってきたところで、いきなり中断して「首相辞任会見」が始まる。おい、なんでまたこんな時に? 代表質問の直前で夕刊に間に合う2時。号外がでるな。他のチャンネルにすると、角度こそ違うが同じ画。こんなのはNHKが代表して放送すればいいじゃん。横並びでいいのか、TV局。金太郎飴状態のTVをザップすると、さすがというかやはり教育TVだけは孤高の存在で、肉団子を揚げている。う~ん、これも微妙。アベちゃんか肉団子の甘酢あんか究極の選択。で、これはぜひTVのない米子に知らせてやらねば、と電話してTVの実況中継。そして四方山話に。いや~な占いで91歳から110歳が宿命大殺界とかいう運勢が出て晩年は最悪かと一瞬落ち込んだことを話すと、その頃には米子も介護される立場かもと言い出して、将来が漠然と不安になる母娘。でも、あのババアの占いは当たらないことで有名だから大丈夫ね。面接やら厄年やら不眠などしゃべること59分。夕刻になっても新たな情報がないままコメンテーターに勝手な憶測やら感想やらをしゃべらせて役にたたない生番組を続行している。いち早く、我に帰ったのがテレQ。で、いつの間にかさっきのドラマの続きをやっていたがもう興味なし。本を読もうかCDを見ようかと迷う。そうこうしてると、Jがやってきた。王宮と鎖橋のマグネットがお土産。オシフィエンチムにも行ってきたというので、どこ?と問えば、アウシュビッツのこと。オシフィエンチムはポーランド語の本名、覚えにくい。ドイツ語で言えよー。中谷剛さんから聞いてきた話をいろいろ。今も生生しく壮絶な様子。突然、黒人のデモ隊に出くわして驚いてたらそれはスピルバーグの映画ロケだったとか、クロアチアの観光話もちょっと。帰りの機のファーストクラスにはポロシャツ姿の静香ちゃん(亀井)が一人で乗っていたとさ。マグネットとキティのコレクションを広げて見せびらかす。そんなこんなで、夕食は作り置きのカレーとサムゲタンに黒米ごはん。カレーにいれたオクラは完璧に煮とけていた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>怖ろしい話 / ちくま 文学の森<今日の音楽>POPS BEST 10
2007.09.12
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今日は新月。地球から見て月が太陽と同じ方向になって、月は地球の影に隠れる。陰暦では月の始まりの日で、新しいことを始めるには新月の日が良いともいう。今日の株価は一時大幅高となり、昨日の大幅安から切り替えして堅調。新月効果で買いが入ったのか?! 月の満ち欠けが投資家心理に影響する、というのもまんざらウソではないような。満月や新月の日は事故や犯罪が起こりやすい要注意の日というのはよく知られている。月の満ち欠けは人の心理に影響を及ぼすという説があるが、天変地異や事件がよく起きるから動揺するともいえる。因果関係はニワトリとタマゴのよう。 俗説なのか心理学的に実証されているのかわからないが、思い当たることがないでもない。昼間眠くて夜は目が冴えるということが、なぜか新月の頃に多い。その状態がしばらく続いて、普通に戻るのは半月の頃。そして、満月の頃は12時まで起きているのがつらい。なんだか出来すぎた話だけど、長年生きてきてなんだかそんなことがよくあるのに気づいた。本当は月なんて関係ない、って思ってるんだけどね。日の入りがめっきり早くなって、7時にはもう真っ暗。新月の日の良いところは、星がよく見えること。今夜はいつにも増して星が多い。来週は彼岸の入り、2週間後は中秋の名月だ。なのに、まだクーラーが要るし、アイスクリームが美味しい。季節感と暦はかけ離れっぱなし。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>逆説探偵 / 鳥飼否宇怖ろしい話 / ちくま 文学の森<今日の音楽>POPS BEST 10
2007.09.11
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低調ながらロシアマイブームはまだ続いている。で、この本は元KGB今は警備会社の社員ヴィクトルがボディガードとして来日することから始まる。前作「曙光の街」では、ヴィクトルは殺し屋として来日してヤクザの組長を殺した。当時の公安、倉島がヴィクトルの入国を察知し調べ始める。冒頭部分はロシア情勢の記述を織り交ぜていて話に入りやすい。佐藤優の本と併せ読む。外務省職員の高慢な態度と情報を引き出そうとする警視庁公安&刑事の駆け引きが、さもありなんといった感じで面白い。クライアントの商売、日本の貿易会社の実態、外務省役人の急死、KGBの先輩だった雇主の意図、といった謎が続出した上に、鉄球に込めたリシンで毒殺やら若い女性の誘拐事件があって、最後は別荘での銃撃戦。テンポよく進む。あ~、盛りだくさん。この手の話では危機管理について学ぶことが多い。学んだところで役立つことはないだろうが、どうもそういう部分に興味を持ってしまう。ヴィクトルの行動や思考がそれ。状況判断、推測、計算、行動、修正・・・・一匹狼は大変だ。映画だとアクションの連続に目を奪われるだけのところを、小説では見えない代わりに胸中丸わかり。敵見方が判然としない場面での決断が読みどころ。KGBもCIA同様にけっこうドンくさくて力任せのようなところもあるが、そこが人間味のあるところで面白い小説になる。モサドだと怖すぎて話にならんような。。。。ヴィクトルと倉島、両方主役でどっちつかずの感あり。ロシアの部分にウエイトを置いたら、もっと迫力がでたかも。日本の役所同士の小競り合いも面白くて、これはこれで別の話に使える。二つか三つの話に分けれそうでもったいない?!途中から大沢在昌を読んでいる気分だった。違いはどこなんだろう・・・・・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>地球を斬る / 佐藤優鴨川ホルモー / 万城目学<今日の音楽>TOTO / Past To Present 1977-1990Fujiko Hemming / List: Piano Con.No.1, Grieg: Piano Con
2007.09.10
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『 しあわせの書 ―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 』 Rさんがコメントに書いてくれなければ、この本を読むことはま~ずあり得なかった。退屈そうなタイトルと貧相なカバー絵には、たとえ泡坂本であってもそそられることはない。で。アマゾンを覗いてみれば、なんと、泡坂妻夫の作品で一番売れているのがこれだったよ!本文の前に「未読の人に、しあわせの書の秘密を明かさないでください。」と書いてあったら、やっぱり「 しあわせの書」の秘密を知りたくなるのが人情というもの。映画「シックス・センス」もこの手を使ってた。古典ミステリーのトリックはあちこちで書かれてて、「盗まれた手紙の謎」も「検察側の証人」も読む前に知ってしまったけど、これは誰もバラしてないの? 日本の読者の口は固いんだね。新興宗教の後継者問題にヨギガンジーが巻き込まれる話。「しあわせの書」の存在がキーとなるのだけど、その本の内容がなかなか出てこない。体裁とか装丁とか紙質についての記述はある。しかし、何が書かれているのかは最後まで謎のまま。そうよ、内容はどーでもいいのだ。読心術の仕掛けには感心した。メンタルトリックの極意。光るペーパーナイフの使い方を指南するところはまさにマジシャンで、マジックのネタをチラリといったところ。メイントリックは見事にミスリードされ、発想の転換にあ然とする。実は、単純でばかばかしいんだけど、このトリックを使うのは容易ではない。トリックの使用環境はごく特殊で限られる。そこで、新興宗教を舞台にするという思いつきが素晴らしい。この設定だから本の製作過程や使用状況がごく自然な流れで運ぶのだ。見事な異色作。でも、気になったことがひとつ。インキは指定せず一般のものみたいだけど、安全性は大丈夫か? 「薔薇の名前」はアレだったけどね・・・・・ * * * *深夜、F1GPモンツァ戦を完全視聴。クルサードのコースアウト&クラッシュでドッキリするが、セーフティーカーが出ただけで、大きな波乱なし。セーフティーカーの後ろの走りはとっても面白い。結果、アロンソ、ハミルトンの1・2フィニッシュで、相変わらずマクラーレン絶好調。前回、醜態をさらした二人の仲は修復したのだろうか。一方、マッサはマシントラブル、ライコネンはハミルトンに抜かれてフェラーリは冴えない。やっと。マクラーレンの時代が来た!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>鴨川ホルモー / 万城目学白夜街道 / 今野敏(読了)<今日の音楽>POPS
2007.09.09
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久々に2時間ドラマを見る。なにしろ黒澤映画のリメイクだ! 期待してしまう。佐藤、阿部、妻夫木といった主役級のルックスがいい男3人に、演技派の平田満というキャスト。健気な妻役は、鈴木京香なのだけど、豪邸にいると華麗なる一族高須アイコが入って悪役イメージになるのでどうもしっくりこなかった。それにしても、豪華キャスト。が、話は違和感だらけ。だいたい、このストーリーは現代に置き換えると陳腐になる類のものではないだろうか。年寄りでもない中年の会社役員に専属運転手がいるっていうのが時代がかっているし、そこがどんな大会社かといえば、3億円で経営権がどうこうなるというスケール。金額は引き上げてあるが、3億はキリがいいというか、持ち歩く限界といった事情か。鉄橋での受け渡しも・・・・と、いろいろヘンテコだった。何が一番いらついたか、というとライティング。不安感・焦燥感を演出するためか、逆光・反射・ブラインドの影の縞々・赤色灯など過剰な光で見にくいったらありゅしない。こういうのは、ヒチコックみたいにチラッとやるのが効果的で、やり過ぎはうざいだけ。なんのかんの言っても、黒澤明の「天国と地獄」は見てないし、マクベインの原作も読んでない。まずは、「キングの身代金」を読むべきだな。宿題本はどんどん増える。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>白夜街道 / 今野敏<今日の音楽>ZEP / Presence
2007.09.08
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家庭を舞台にした奥田英朗の短編が6話。不用品処分でネットオークション、会社倒産で専業主夫、妻と別居して住いづくり、内職主婦の不倫妄想、カーテン屋起業、といったラインナップ。不測の事態からそれまでと違った毎日が始まり、図らずも「何か」にはまりこんでしまった人々の物語で、どれも深刻なのだけど、次第に状況を楽しんでいく様子がユーモラスに描かれている。読ませる本だ。すらすらと読み進む。だけど、終わるとなんだか物足りない。どれもこじんまりとまとまりすぎているような気がして、なんか違うんだよなぁ。。。並の本以上、かなり面白いのに、なぜ楽しめない、どうして残らない?! ひねくれモードに陥っているのか、ワタシ・・・・といった感想を抱きつつ、最後の「妻と玄米御飯」を読む。「ロハス」にはまった妻に振り回される夫の話で、職業は作家。いや~、すごいよ! それまでのもやもやした気分が一気に晴れる。この作品がピカイチ。作者本人を彷彿とさせる設定、たたみかけるような展開、自虐的ムードがハンパじゃない。ロハス、完全無農薬、自然体、エコロジー、流木家具、「自分らしく」、「地球にやさしい」・・・・・それらを「かゆい」と感じる夫の気持ちが手に取るように理解・共感できて大笑い。そうよ、kellyは偏屈者の話が好きなのさ。奥田英朗の賞味期限はまだ切れてないね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>しあわせの書 / 泡坂妻夫(読了)怖い話 / ちくま 文学の森<今日の音楽>Fujiko
2007.09.07
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図書館へ行くと、「本をお譲りください」との貼紙があった。よく読むと、「特に、東野圭吾と宮部みゆきの本ならなんでも歓迎・・・・」とかなんとか。。。ベストリーダー、ベストリクエストにはつねにこの二人の名前があって、ダントツの人気者らしい。で、この『使命と魂のリミット 』は女性研修医の話。刑事だった父親の術後死の謎を解くために医者を志した、という東野圭吾の作品にはよくある確固とした人生設計を持つ主人公がいて、とりまく人々のディテールがこれまた派手にドラマチック。父の担当医が研修指導医となり、しかも母の再婚相手になるという都合よさ、しかも担当医の息子の事故死には父が関与していたという過去、病院の捜査にきた刑事が父の元部下と判明、病院の脅迫犯を目撃する偶然・・・・手がかりは労せずすべて身近に揃ってしまうという展開に少々げんなりしながらも読む。こうゆうストーリーを卒なく書きこなすのは、さすが人気作家。ところが、人それぞれには与えられた使命があるという深淵なテーマを持ちながら、掘り下げず終い。テンポが良すぎるせいか、まあ面白かったなという感想で終わってしまう。深い思考へと導く何かが足りない。T商さんから自家製キムチをいただく。いつものように美味しい。一緒にたらのチャンジャもいただく。これも自家製で、あまりの美味しさにびっくり。作り方も上手いのだろうが、食材自体からしてどこで入手するのか、極上。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>しあわせの書 / 泡坂妻夫<今日の音楽>Fujiko Hemming / List: Piano Con.No.1, Grieg: Piano Con
2007.09.06
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あきぷの7泊8日の帰省はあっという間に終わり、今日は東京へ戻る。お昼前に家に帰ると、荷造りも化粧も途中でのんびりムード。いつものことながら、増えて持ち帰れない荷物は宅配で送ることにする。新しい服をバッグに詰めて、古い服(といっても、買うのを前提として2セットしか持って来てない!)は箱詰め。数えてみたら増えた服12着&浴衣1枚、と。そんなに買ったつもりはないが・・・ちょっと甘やかしすぎか。先週、着物屋さんに行くと、浴衣は7日からの売り出しの品しかないと言われた。5日に帰るのでそれじゃあ買えないねと落胆していたら、「東京で宣伝してやー」と、関西弁のご主人が特別に出してくれた。調布の花火大会に着ていくそうな。お土産にいただいた福砂屋のカステラ1箱まるごととすっぽんゼリー数個も保冷剤入れてちゃっかり持ち帰りに。バタバタしてたら、大好物の盆・正月限定炭火焼きの肉を入れるのを忘れた。最後のランチは、昔よく行った「スイートバジル」へ。彼女はサーモンクリームパスタがお気に入りで、いつもそれ。kellyは、ベーコン・ほうれん草・卵黄が入った醤油味のパスタの王様というのにする。サーモン・・・は、トッピングのイクラが無くなっていたが、値段据え置きで相変わらずのボリューム。マリー・シャープスのグリーン・ハバネロソース(食用サボテンをブレンド)が置いていあるのがうれしい。野菜のような風味があってタバスコみたいにツンとこないので、ピザにはこれが一番。待つ間にノートに落書き。似顔絵やらドラえもんやらで、高校時代とちっとも変わってないぞ。1420のANAは定刻通りに出発、定時に到着。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>ネパールに行ってみた! / 堀田あきお&かよ(読了)しあわせの書 / 泡坂妻夫<今日の音楽>Fujiko Hemming / List: Piano Con.No.1, Grieg: Piano Con
2007.09.05
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駅前で銀行の隣のビル1階、立地が良いにもかかわらず、なぜかここでの商売は長続きしない、という所に新しくできたビストロ「ユイット」へ初めて行く。早くも主婦の集会場といった雰囲気。ランチは2種類。 高いほうのコース、(といっても1260円)を注文。 人参のスープ・・・・・人参嫌いのあきぷはギョッとするが、クリーミーで臭くないので飲めた。ほうれん草とベーコンのキッシュ・・・・・キッシュは好んで食べないけれど、これは美味しかった。ふんわりとして、ほうれん草とベーコンがよく調和したまろやかな味付け。白身魚とほたてのポアレ・・・・・じゃがいも、茄子、プチトマト添え。グリーンリーフがたくさんのっている。その下を見たら、魚が2切れだけ。。。あれれ? 「ほたてはないのですか?」とサービスの女性に尋ねたら、厨房へもどってすぐに持ってきた。それも、白い小皿にホタテをぽんと2個のせただけ。なんの説明も笑顔もなく、まるでバターの追加か漬物皿のようにホイと差し出されて、感じワル~。他には3組のお客がいるだけで、立て込んでいる様にもみえない。うっかりミスはあっても仕方ないが、フォローが拙いのはいただけない。こういう出来事はしゃべって広める方だから、あとあと響くぞ、っと。それとも、故意だったのか。。。。パンとサラダは普通。ドレッシングは弱い。どうやら両隣のテーブルは、前日までに予約のコースらしい。再訪するかどうか、迷うところ。近いから気にいると、相当通うことになるんだけどな。お買い物の後、「ファディーズカフェ」で、メープルトーストとアイスカプチーノ。
2007.09.04
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とにかく魚が食べたいというあきぷの希望により、今夜も居酒屋。空港近くの「味市春香」へ。まずは、いかの活き造り、ゲソは天ぷらにしてもらう。鮮度は普通だが、東京では吸盤がくっついたりする透明のイカはめったにないらしい。姫あわびのおどり、貝の上でくねくねしてるのをパクリ! 鯵の活造りは生簀からすくったばかりの鯵。そぎ切りなのが珍しい。中オチはどうするのかな、焼いて食べたいな、などと語る。ここの名物は自家製いかしゅうまい、蒸し器の蓋にタイマーが載って一人分づつ。イカのぶつ切に、葱・生姜・青紫蘇をまぜて、ワンタンのように包んでふんわりとしている。全国どこにでもあるかと思ったら、意外にないらしい山芋鉄板焼き。とろとろで美味。佐賀牛のあぶり刺しは、脂がおちてとろけるようなレアなお肉で絶品。ガーリックとホタテのコロッケはこぶし大の大きなコロッケ。しっとりして具もたっぷり。みのちゃん炒飯はカニのはぐしがたっぷり。穴子バッテラは、大将が黙々と焼き穴子から作っていた。最後は、牛蒡と海老のかき揚げみぞれ和え。ちょっと油がくどくて、てんつゆが甘い。奥の広間には、幼児連れの若いグループが宴会中だし、おっさんグループあり、家族連れありで活気がある。酒の肴だけでなく、食事になるメニューが多い。ここでも、幻の「村尾」あり。しかも、棚には和紙にくるまれた「森伊蔵」の一升瓶があるのを発見。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>ブッダ / 里中満智子(読了)<今日の音楽>
2007.09.04
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たったの3人なのに、玄関の歓迎札には他のお集まりにまじって 「福岡kelly様御一行」の名前あり。通されたお部屋が広くて、10名ゆっくり入れそうな和室。静かだしお昼寝もできそうね~、と話してるとさっそく運ばれてきた。すっぽんのお刺身(細切り)・・・・・臭みはまったくなし、弾力があるのに柔らかい赤身。甲羅のふちの肉と胡瓜の酢の物・・・・・ぷるんとしたコラーゲン様の感触で、くせがない。血のワイン・・・・・・ポートワインの甘さすっぽんの身と山椒の煮込み(佃煮)・・・・・3日間煮込んでほぐれた肉は絹糸のように細い。雑炊に入れると美味。煮こごり(すっぽん、おくら、百合根、海老) まるごと南瓜の器・・・・・ソフトボール大の白っぽい南瓜を蒸したものをくりぬいて、中に煮こごりが入っている。南瓜の甘さと蒸し加減が抜群で、あまりに美味しいので本体の皮とヘタだけ残してほとんど食べつくす。「あら~、全部食べられるお客さんも時々ありますよー」と仲居さんもびっくり。9月下旬まで(その後は茶碗むし)の季節限定の品、食べれてラッキー。から揚げ・・・はじかみ生姜添え、大ぶりの身でふつうに美味しい。治部煮・・・・素揚げして、煮込んだ身。鶏肉に近い。甘辛く濃厚な味付け。鍋(すっぽん1匹、白菜、椎茸、人参)・・・・・2年もののすっぽんが頭以外全部まるごと。甲羅も入っている。仲居さんが甲羅の周りの肉を丁寧にはがして鍋に入れてくれる。手には爪もついてる。黄色の脂肪はクセがあって食べにくい。緑の肝はパス。ちゃんぽん・・・・・やはり、長崎。麺とご飯の両方があるのは嬉しい。雑炊、香の物3種・・・・・旨味たっぷりのスープで作った雑炊は絶品。すっぽんゼリー・・・・・・日本の名水100選に選ばれた近くの水で煮出したすっぽんエキスのゼリー。甘さも味も控えめで、水のようにすっきりした味。「めしませコラーゲン」という名で販売されていて、食べる化粧水といわれる。お中元シーズンは生産が追いつかなかったそう。15個持ち帰る。冷凍庫に入るかなぁ。空けとけばもっと買えたのに。あとは通販で。すっぽんのフルコースは、最初から最後まですっぽんだった。仲居さんが気さくな面白い人で、すっぽんの産地から作りかたまで懇切ていねいに説明してくれる。神田川センセ、イッコー、かのう姉妹の話などで盛り上がる。「神田川」で食べると3万円ほど、それが8000円弱でいただけるとは、さすが養殖地。安くて美味しい上に、美容にもよし。心なしかお肌に張りがでてきたのは、コラーゲン効果か。。。いや、膨張したせいのような気が。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>使命と魂のリミット / 東野圭吾(読了)家日和 / 奥田英朗 (読了)<今日の音楽>Queen / A Night at the OperaJoseph williums / Two of UsVan Halen
2007.09.03
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降るかなという空模様の涼しい朝、帰省中のあきぷを連れて3人でドライブ。10時に出発すると、基山辺りでもう土砂降り。雲が低く視界が悪い。お盆のカンカン照りとは打って変わり、長崎道は降ったりやんだりで、大村湾も曇ってよく見えない。12時前に諫早の「食楽亭」に到着。コラーゲンたっぷりの昼食、すっぽんのフルコースをいただく。どの料理も美味しくて、一人当たり1匹完食。記念に甲羅1個を持ち帰る。仲居さんにおねえ系美容師イッコーの話をふると、来店時のエピソードを語ってくれて大笑い。食べる化粧水といわれる亀ゼリー「めしませコラーゲン」を大量に買いこんで帰る。あてもなく長崎市内へ向かい、大浦天主堂の階段を登る。この近辺にはよく来るけれど、中に入ったのはたぶん学生の時以来。天主堂はまあよくある普通の礼拝堂。ここの教会の真骨頂は、天主堂の横にある展示館と売店に展示してあるコルベ神父の生涯にある。古くて今にも壊れそうな木造の建物にある簡素な展示物だが、歴史の深さと信仰の尊さが伝わってくる。アウシュビッツで見ず知らずの人の身代わりになり自ら進んで犠牲になったコルベ神父の最期と、神父によって命を救われた軍人のその後のエピソードには胸を打たれた。神学校と印刷所だったぼろぼろの館は朽ちる前に修復して残してほしい。天主堂の下で写真を写していく人は多いが、訪れる人はその半分くらいか? 美しく整備されたグラバー園もいいけど、ここまできたらまず天主堂へ。たったの300円で寄付した気になるのもおこがましいが、キリシタンではないので。。。。グラバー園の入り口に来ると雨が本降りになったので入園は次回にして、マスコット「さるく」とあきぷのツーショットを撮って坂を下りる。鳥栖のアウトレットに寄って、服を少々。夕食は帰り道にある「KIRINYA」でハンバーグ。ここは1954年創業、昔は大きなキリンの人形が目印だったが今はない。こんな片田舎で50年以上続いているとは驚異的。冷凍肉&輸入肉を使わず、昔ながらの味(覚えてないが)。安くて美味しい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>使命と魂のリミット / 東野圭吾<今日の音楽>VAN HALENIn Disguise / Masquerade
2007.09.02
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実家母&あきぷと早良の奥地にある「穂垂」でランチ。古民家を改造した一軒家の入り口は茶室のように低く背をちぢめて入る。ここのこだわりはご飯で、厨房には美しい朱塗りの「おくど」が据えられている。ランチは1130と1300の2回で、一斉スタートとなっているのはご飯の炊き上がり時刻のためらしい。一階の個室は厨房のすぐ横で、時間になるとご飯の炊ける匂いが漂う。 おちこ、さんまの照り焼き、胡麻豆腐、ささげと牛蒡の和え物、なすとししとうの煮浸しいちじくと生ハムのサラダ 10cmX60cmの細長いお皿に盛り付けられてすごい存在感ビシソワーズスープお刺身、 ヒラス(腹身、背)、〆鯖う巻きの野菜あんかけ鰆の塩焼き蛸の柔らか煮穴子すしめざし、ちりめん山椒、海苔の佃煮あおさの味噌汁香の物(瓜、胡瓜、沢庵)葛餅、クレームブリュレコーヒー、ほうじ茶ご飯は重い蓋のついた陶器のお釜で炊かれて、お釜ごとテーブルにくる。お手本のような見事な炊き方で、微量のおこげがうれしい。個人的にはもう少し水分が多くてふっくらした方が好きだけど、これが模範的なご飯でしょう。和のおかずだけでなく、洋のものも入ってバラエティに富んでいる。いちじく、蛸の煮物が特に美味しかった。あおさの味噌汁の香りがよい。小さなめざしも焼きたてでなかなかよかった。クレームブリュレは器に高さ5mm位という極少量で、これがまた美味しかった。1品1品は少しなのに、かなりおなかいっぱいになって、お釜のご飯は全部食べ切れなかった。美味しかったのに・・・次回は軽いコースでいいかも。帰りに、先月春日に開店した「ミュゼドモーツァルト」へ。工場併設なのでチーズケーキ(ホール)が格安。ザッハ、杏仁&フルーツ、ゼリーも購入。期待せずについでのように買ったマンゴーゼリーがめちゃ美味しくて大当たり。こんにゃく畑のあっさりしたマンゴー味がマイブームだったけど、こちらはフルーツそのままみたいな濃厚な味でびっくり。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<今日の読書>使命と魂のリミット / 東野圭吾<今日の音楽>Queen A Night at the OperaJoseph williums / Two of Us
2007.09.01
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