ぶちゃママとペコママ

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学童保育



 共働き、核家族の我が家は、1年生に上がる前に【学童保育】に申し込みました。

 学校のすぐ近くに住んでいましたが、下校後一人での留守番には親子共々不安でした。
 保育園育ちでしたから、親から離れることは大丈夫と思っていましたが、
近所で学童保育に入る子は無く、「自分だけがどうして行かなければならないのか」と毎日泣かれました。

 一人っ子で、大声で怒鳴られた経験の無い我が子は、学童の先生の大声に脅え、
校門迄わずか1分の距離が30分もかかる日もありました。

 やがて、一人っ子同士の友達も出来、先生の迫力にも慣れ、活発に生活ができるようになりました。

 2年生になると、「最近、沢山お話してくれるようになりました」と嬉しい言葉をいただきました。
1年生も入所し、お姉さんをしなくてはいけないと自覚したのでしょうか?

 3年生では、入所希望が多く、抽選に漏れてしまいました。

 さあ、【鍵っ子】の始まりです。

家の鍵を首からぶら下げた姿は痛々しく、後ろめたさも感じていました。

周りからは「一人っ子なのに、もっと大事にしてあげれば?」と責められたこともありました。

 帰宅後すぐに職場へ電話を入れる事、近所数件に会社と携帯番号を渡し、緊急時はお願いしました。
会社にも協力していただきました。
環境に恵まれていたんでしょう、皆さんのお蔭で何の問題も無く過ごす事が出来ました。

 夏休み等のお昼ご飯も、作りの帰ることが出来ず、最初の頃は「チンして食べてね」と作り置きをしましが、
夏場は、簡単な料理を覚え、自分で作って食べていました。

独り立ちする良いきっかけにはなったでしょうか。
丁度、興味を示し始めた時期でもありましたので。

 入所出来なかったことがきっかけで、しっかりした子に育ってくれましたが、
今の世の中奇怪な事件が多く、子供だけの留守番だけでなく、単独の下校時には不安が募ります。

入所希望者がすべて入る事が出来れば一番良いのですが、市によって設備や人材に限りがあるようです。

 ある市では6年生迄希望者全員が入所できるそうですが、
保育時間が保育士(?)が日替わりになるとかで、子供が慣れ難いそうです。保育料も割高とか。

 市の予算の少なく、先生方のお給料は低く、殆どボランティアとか。

 少子化を嘆いてても、受け入れてもらえる環境が整っていなければ、働くママは子沢山にはなれないかも。

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