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2004年12月02日

以前、父上との放浪旅行記

放浪といってもドコに行っているのか？行方不明になるわけではなくて、泊りがけの出張でも
宿を決めずに出かけて現地で宿泊先を探すのです。

今は携帯電話などで宿泊先を探すこともできますが、まだ携帯電話があまり普及していない
時代は、電話帳…つまりＮＴＴのタウンページを利用して探しておりました。携帯電話で
探す場合は、まぁ、あまり変わったトコロに電話をしてしまうようなことはないのですが、
電話帳の場合はスリル満点です。

現地(出張先)でタウンページのビジネスホテル欄を見ながら電話をします。

「はぁ？　今のところありますけど…」

「じゃあ、予約しておきたいんですが？」

「ウチは予約を受けていないんですが…」

「？」

予約を受けていないホテルって！？　そんなトコあるのか？？？

「ウチ、ラブホテルですから…」

「マジっすかぁっ！？」

だったらビジネスホテル欄に掲載するな！って話です。ちなみに、この日はどこのホテルも
満室。宿泊先を見つけられずに途方に暮れる管理人。

そして、ようやく見つけたホテル(？)があったのですが、確かにビジネスホテルと書いて
ありました。そのわりには“夕食付き”の文字が気にはなったんですが。

どこからどう見ても普通の一軒家です。確かにビジネスホテル○○という看板が出ています
が、おおよそホテルのイメージではありません。

おそるおそる、入ってみるとヘンなおばちゃんが受付をしてくださいました。

「夕食はココで食べてね。」

って、普通の家庭の台所みたいなトコロなんですけどぉ～

って普通の家の部屋(３畳の和室)なんですけどぉ～

「お風呂はココ。」

って、普通の家の風呂なんですけどぉ～

いわゆるビジネス旅館というものなのでしょうか？
その日の宿泊人数は５～６人くらいいたと思うのですが、まるで観光地ではない場所の
民宿のようで…

また、別の日には、こんなこともありました。

けっこう交通の便(駅から近い)の良い場所なのに、ムチャクチャ安いビジネスホテル。

行ってみると…

どう見ても普通のビルです。普通と言うか、少し古ぼけた雑居ビルといったカンジです。

中に入ると…

やっぱり普通のビルです。いや、普通のビルより廊下が広い。学校の廊下くらいの広さ
です。しかもこの廊下、絨毯ではなくて、コンクリむきだしの冷え冷えしたものです。

しかも部屋のドアは木製のペラペラ。中に入ると病院のベッドのようなパイプベッドと
テレビとビデオデッキが設置してありました。部屋の中もコンクリむき出しの床と壁。

ちなみに、ビデオデッキの横にはビデオテープが１０数本置かれていました。映画と
エッチなビデオが半分ずつくらいでした。

「これを勝手に入れて見ろと！？」

などと、お得意の１人ツッコミをしてしまいました。もちろん、見ましたけどね。

部屋は６畳くらいの広さですが、部屋にはトイレもお風呂も何もありません。

案内されたお風呂に行ってみると、ここも木製のペラペラドアで、ビルの中にムリヤリ
お風呂を設置したような、何とも表現に苦しむ違和感が…

んんん～どう考えても普通のビルをムリヤリ、ホテルとして利用しているだけです。

上の２軒はどちらも北関東の某所ですが、北陸地方の某所では、入り口を見るなり、
どうしても入れなかったビジネスホテルがあります。

それは、どこから見ても元病院のような作りのホテル。確実に病院か歯医者さんだった
と思わせられる外見のホテル。

よく病院や歯医者さんにありがちな、小さい四角形のガラスがいくつも格子状にくっつ
いている、明かりとりが入り口にあるのです。これは恐くてはいれませんでした。

まぁ、こんなカンジで、放浪していると不思議空間に迷い込んでしまいます。
パラレルワールドを体験してみたい方は安い宿を探して放浪してみてください。

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