SCREAM,LONDON LIGHT-ON

夢路の行き着く場所


消えて行く君の背中

白々しい雪の様に
君も手を振るのかな

そんなのまっぴらだってわかるだろ

浮かぶ思い出は風に吹かれ笑っている

すました顔が愛しくて
空に向かって微笑んだ

晴れ渡る空に向かって

いつもはなかった事にしてるけど

でもたしかに時々思うんだ

抱き締められたらどんなにいいだろう

愛してるって言えたらどんなに嬉しいだろう

静かに静かに小さくなって行く
この一瞬の時間

時が止まればどんなに幸せだろう

今この瞬間に世界がなくなればどんなに満足だろう

ポケットの砂
手渡された指輪
拾った海岸の石ころ

それらがどれだけ僕らを繋ぐのだろう

たった一瞬じゃなくて一緒にいられたなら

他のどんな幸福も
煙草の煙みたいに消えて行くだろう

誰も知らない場所から風の様にやってきた時間だから

誰も知らない場所で
このまま一緒に流されて行こう

僕が消えて無くなるまでは

そう

少なくともその時が来るまでは

願わくば時の流れなどなかった事にして

心は共に

荒れ狂う波の向こうに君を見つけて

大事にしまっておいたんだ

無くさない様に

壊さない様に

大事にしまっておいたんだ

僕が消える日に

この心はすべて

君のものだ

それまでは

誰も知らない場所から
誰も見たことのない場所へ
流されて行こう

すました顔が愛しくて
僕は少し笑う

鳥が一羽

どこかへ向かって行った

僕は空を見たんだ


僕は何者なのだろう


何よりも大切だから誰にも教えない

でもこの心には確実に僕が空と名付けた存在がある

代わりのないもの

僕の一部であり
僕が一部であるもの

素直なもの

こわいもの

うつくしいもの

わからないもの

いとしいもの

それが空

いつか時代が変わっても

この完璧な空の下

僕は変わらずに

ここにいる

振り返れば
あなたがいる

そんな世界が愛しいから

遠くにいったりしないから

あなたも変わらずに

叶うならば同じ道で

心は共に

僕が消えてなくなるその日まで

心は共に

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