ブタ子の「ちょっと聞いてよ~!」

ブタ子の「ちょっと聞いてよ~!」

ツアー代の怪


なぜか私は、あるツアーデスク前で降ろされ、ガワさんは更に先のバス停で降ろされていた。
私はその場に居合わせた人達と早速話し始め、みんなで列になってバス停へ。
バスはボロい大型観光バスで、満員!
申し込んだ時「small group」と言われていたのとは、明らかに様子が違う。
まー、いっか~。大した問題じゃないし。
景色の良く見える一番前列の席に座りたかったけど、サンドラブロック似のガイドさん用かと2列目に座った。
けど、それもまた「日本人的常識」なだけだった。
その特等席は右頬のほくろから10cmくらいの毛の生えたおじさんに、ためらいもなく座られてしまった。
出発までバスを取り巻く水やパンを売るおばちゃん達を観察しながら、ガワさんと機関銃のように喋り捲った。
売っているパンはかなり大きく美味しそうではある、が、フォーで満足しているし、しっかり遠足用お菓子も持参している。
ロシア人みたいに大きくて怖そうなおじさんに断られながらも、パン売りのおばさんはメゲずに営業を続け、1つ買って貰っていた。
おばさんの粘り勝ち!
払うお金を見ていると、どうやらパン1個2千ドン(16円くらい?)らしい。
大きなパンをムシャムシャ食べながら、おじさんはバス乗り込んできた。
なんや!あんた待ちやったんかいっ!!
いろいろなツアーデスクで申し込んでも、結局同じバスの同じ日程を行く事になるらしい。
その差額はいかに生じるのか?
謎だが、私たちは一番安い(だろう)所で申し込んだから、ちょっと優越感が沸いていた。

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