ともだちって？
■Ⅱ■…子供みたいなトコロがスキだった友達……２００２年５月
（もともと「異性」という言葉自体に疑問があるのだが、それは別に改めて書こう）
★★★★★★★★★★異性間の友情について（２００１年１０月更新）★★★★★★★★★★
簡単に言えば「男女の友情は成り立つか？」
いつの年の頃からか、そんな話題が上るようになる。
生まれてから、体験し覚えてきた「友達」というモノは、
はじめから「同性のみ」のモノではなかったと思うのだが？
ある時から「友達とは、同性以外無効」になり、
その時から「異性の友達をなくした」と考えると、なんとなく寂しい話だ。
そんなのあり得ない！片方が「愛情」になってしまうから続かない、とか。
「知り合い」や「上司」「先輩・後輩」はいるが「友達」じゃない、とか。
または、幼なじみで、お互い結婚しても相談しあえるような仲だ、とか。
スポーツサークルや職場で出会った「友達以上恋人未満」の関係だ、とか。
同性の友人は少なく、元彼女・元彼氏達が友人としてつながっている、とか。
それぞれの経験から出たのであろう様々な意見を聞く。
実際、「友達」というモノも多種多様。
滅多に会わなくても、ずーっと続いている友情があったり、
とても仲が良かったのに、クラスが替わるとすぐ離れてしまったり。
そもそも友達とは、自分で選んでるモノではないのがほとんどかもしれない。
偶然「隣の席に座った」「職場に同期で入った」というようなキッカケ。
当然、近しいレベルも付き合い方も様々。例えば「恋の悩み相談はこの友人」、
「一緒に買い物に行くのはこの友人」というように多少の使い分けをするだろう。
友達として、恋人として、先輩として、級友として、兄弟として…？？
そんなカテゴリーに分ける事自体が、つまらないような気がしてきた。
自分とその人との間柄を第三者に説明する際に必要になってしまうが、
それさえ、相手とイメージの差があればゆがんで受け取られる場合も多い。
一人対一人の関係は、それぞれ違うカタチである。
第三者がどう感じようと、その当人同士でカタチを決めればいい。
もっと、自由でいい。
自由である事は責任も必要だが、その責務も自分で決めればいい。
そうすれば新しい「常識」も生まれてくるだろう。
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■■■残念な話～友人の嘆き～どうでもいい話といえばどうでもいい話(笑)■■■（２００２年５月更新）
奴の職場に、同年代の遊び人が転職してきた。
もちろん、遊び人、というのは、後々徐々にわかってきた事だったが。
俺は、奴の素直な子供みたいな所が、嫌いではなかった。
もちろん、年齢から考えれば、少々頼りないような情けないような部分もあったが、
それはそれで、性格として認めてやっていいと思っていた。
随分偉そうな書き方になってしまったが、この自分もさほど変わらない(笑)。
ところが、だ。
新しく入ってきた後輩にあたる男の前職は、某飲食チェーン店の店長だったそうだ。
若くしてそれなりの立場にいたのだから、ある程度の人間であろうと想像してしまうが、
それは、肩書き社会に俺も染まっていただけだ。
チェーン店の雇われ店長など（もちろん努力家の人もいるだろうが）、
いい加減にやっていても、なんとかなってしまう部分も多いらしいのだ。
情けない事に、奴は「そいつ、ひでぇんだよ」と言いながら、
とても楽しそうにその後輩の話をしてくれた。
「店長だから、面接も自分でやるんだけどさ。
女子高生ばっか、採用すんだって。年下が好きでさ、
好みのカワイイ子入れて、手ェ出しまくって、遊びまくってたって」
ＴＶや漫画や流行の歌で耳にする話ではない。
とてもリアルに、捕えたであろう。
そして、うらやましい、かっこいい、俺も遊びたい、とカラダで感じたに違いない。
そう、経験浅い素直な奴ほど、悪いモノがカッコ良く見えてしまうのだ。
子供の頃から、ワルぶった世界を知ってる奴なら、
本当にカッコいいワルと、本当はカッコ悪いワルが理解できる。
一般的に「不良」は意外と、芯の所はクソ真面目だったり、親孝行だったりする。
自分で物事を考える力も、育ってきている。
奴は、そうではないタイプだ。
何かについて善悪を語る時、ちゃんと話せば、そうだな、と頷いていた。
それは、しっかり理解したという返事ではなく、
人の意見を、結構率直に受け入れる性格だからだ。
それは俺自身も気付かされる事の多い、大切な部分だった。
その後輩の話を聞いた時も俺は
「そういうのは、マジ、嫌だ」と答えてみたのだが、
奴にはもう届いていなかった。
「ホント、ひどいよ。それで首になったみたいなもんだって」
と言いながら、笑っていた。
…以前なら、軌道修正出来た所が、不可能になっていく。
その後輩のせいとは言えないし、言わない。
どう生きようと、どう変わろうと、何を選択しようと、
その本人のモンダイだ。
まして、俺のような友達という他人がどうこういう筋合いは、ない。
奴は、わりと長い付き合いだった彼女をいきなり振った。
自分から惚れて、夢中になっていた時期を俺は知っている。
初めての、付き合う、という関係に盛り上がっていたのだろう。
そして今は、新しい二度目の恋の誘いに、簡単に乗ってしまった。
前の彼女にとくに不満があった訳ではない。
ただ、すっかり仲良くなり過ぎ緊張感のなくなった所へ、
目新しい女の子から、告られたらしいのだ。
「男」だからしょうがない、等と書くと、
お前も男だから庇うのか、と言われそうで嫌なのだが。
安定や安心より、刺激やワルに惹かれてしまう部分も大いにあるのだ。
奴の前の彼女はかなり面食らったらしいが、
彼の中には、裏切ったとか、済まない気持ちとか、まったくない。
もちろん、浅いなりに考えて出した答えではある。
が、しかし。
どちらかというと「わかってくれるよな」的な、おめでたさ。
女にとって、彼女と彼女ではないのとでは差があるようだが、
こうなってくると、男にとっては仲良くしたい女の子①、②、③というようなモノ。
だから、他の女の子と出掛ける事に気を使わなくてはいけない、なんて、
微塵も思えないのだ。（断っておくが、もちろん人それぞれだけど）
言葉では言うだろう「君が一番かわいい」。いや、本気でその時は思うだろう。
いとも簡単に覆されるけれど。
でも、あまりソレを攻めないでやってくれ。
男には王子様になりたい願望が、あるのだ。自分の為に。
女の子が憧れるソレとは、残念ながら違う。
今は、それこそ、奴本人が、遊び人のようだ。
俺ともすっかり疎遠になってしまったから、詳しく知らないが。
俺が知っているのは、悪い知り合いが出来て、飲み歩き始めた頃。
その後、別の子に告られて、その時の彼女を振ったのに、
その二人とも、また別の知り合いの女の子とも遊び歩いていた頃。
（こう書くと、やっぱうらやましい気がしてしまう…サイテー？）
全体評。
俺としては、とても残念、という言葉が一番しっくりくる。
友人として見捨てているような立場になってしまったが、
奴にばかり構ってはいられない。
奴のお袋さんは、めちゃめちゃ優しい人だ。
悪く言えば、甘い。何をしても怒らなそうな印象だった。
だから、そんな遊び人な行動をもし知っても、嗜めたりしないだろう。
俺の実家とは、雲泥の差だ(笑)。
良いか悪いか知らんが。
たまに思い出して、道を外れすぎていないか、と思ったり、
勝手にしやがれ、と思ったりしている。
友情、と考えると、酷いのは俺の方かも知れない。
きっと奴は、もし俺から連絡をしたら、ケロッとして飲みに誘うだろう。
悪気無く、楽しそうに、数々の付き合いの話をするかもしれない。
「俺もオトナになっただろ？
いろいろ傷付いて、悩んで、やってるんだぜ」というような瞳で。
…やっぱり離れていよう。俺はずるくてもいいや。
俺の思う軌道修正がいいかどうかは、俺個人の問題だ。
押し付ける気もない。押し付けたくない。
だが、
きっと、
押し付けたくなってしまう。
なんというか、俺にとって、希少価値があったのだ。
幼い子供みたいな友達の存在が。
残念だ、な。
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