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最近はカジュアルデイを導入するところが増えてきているようですね。スーツやネクタイ姿の毎日の中にあって、カジュアルな服装で仕事をこなす一日というのは、いろいろな意味でリフレッシュできていいのかもしれません。 ところで、編集者は普段、仕事ではいったいどんな服装をしているのでしょうか。 テレビドラマの影響もあってか、一般の方には、編集者はいつもカジュアルな服装をしているといったイメージが強いかもしれませんが、これは出版社の社風によってもかなり違います。まさにテレビドラマに出てくるようなカジュアルな服装 (ジーパンやチノパンにジャケットといったファッション) の編集者の方もいれば、スーツ姿の人もいます。 私の場合は、毎日、ワイシャツにスーツ姿で通勤しています。ネクタイはしたりしなかったりで、どちらかというとノーネクタイの方が多いです (ネクタイは会社のロッカーに何本か置いてあるので)。そして会社に着くと、自分のロッカーに入れてあるラフな服に着替えて、それからデスクワークを始めます。私にとってのラフな服装というのは、楽な服装という意味もあるのですが、どちらかというと、編集作業で汚れてもいいように、という意味合いの方が強いんです。 編集者の方ならわかると思いますが、原稿を読んだり、校正といったデスクワークは紙やインクに触れる仕事ですから、意外と服が汚れるんですよね。 昔、紺のワイシャツの袖のところに白い修正液が大量に付いているのを知らぬまま電車に乗ってしまい、吊革に掴まったときに初めてそれに気がついて、慌てて袖を捲り上げたというドジを踏んだこともありました・・・。 私は著者のところに伺ったり、書店さん回りに行くときには、またスーツに着替えます。これを読んだ人は、「だったら、会社のロッカーにスーツを入れておいて、通勤はカジュアルでいいのでは?」 と思う方もいると思います。確かにその通りなのですが、一度、それを何日間か続けたことがあったのですが、私は不精なのか、毎朝の服選びが面倒になってしまったということと (そういう面で、女性は毎日大変だな ~ と思っているのですが)、ロッカーに入れっぱなしのスーツは痛みやすいということがあって、結局、ワイシャツにスーツでノーネクタイ、という姿に落ち着いたという感じです。 でもきっと、多くの編集者の方は毎日がカジュアルデイなのでしょうね。
2005.06.10
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今は、就職・求人の情報もネットでの提供・収集がメインになっていると思いますが、私が大学生だった頃は、(確か大学3年生の頃だったと記憶していますが) それぞれが電話帳ぐらいの厚さをした業界別の就職情報誌・求人誌がセットになって自宅に何箱も送られてきたりして、学生たちは皆、それらとニラメッコしながら企業を検討していくような感じでした。 もちろん、就職セミナーなどは当時もありましたが、紙媒体での情報収集が中心であったように思います。 ネットによって当時と比べて格段に情報過多になった現代では、情報の取捨選択と判断が上手にできないと、膨大な量の情報に振り回されてしまうように思います。 そういう意味では、情報への接し方がきちんとできるかどうかも、編集のセンスが問われるところと言えるのかもしれません。 自分の欲しい情報を効率良く探すことができる、登録しただけで手元に自動的に送られてくる、というのはとても便利なことだと思います。 でも、あることを調べるのに、わずかな情報や浅い情報だけで簡単に判断してしまったり、あるいは (現時点で) 自分が関心を寄せている情報だけを集めるようにしてしまうと、偏った見方しかできなくなって視野が狭くなるだけでなく、新しい発見や出会いの機会を自らの手で奪ってしまうことにもなると思います。 就職活動での情報収集がそれに当てはまるかどうかはわからないのですが、自分の実感では、簡単に楽して得られた情報よりも、時間をかけて苦労して集めた情報の方が、 (その後も役立つ) ずっと深い内容を持っていることが多い、ということが言えるように思います。 就職は人生の大きな岐路でもあるので、就職活動中の学生さんたちには、広い視野を持って情報と上手に付き合いながら頑張って欲しいと思っています。 (編集者を目指している方であれば、 日頃から様々なことに関心を持ってアンテナを張り、 情報への感度を高めておくことも大切です。)
2011.04.18
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大きな出版社では毎年のように新入社員を募集するかと思いますが、 (これまで何度か書いてきたように) 出版社というのはほとんどが中小企業であり、欠員が出ると募集するというのが一般的です。 また、その欠員による募集というのも、必ずしも編集職とは限らないのと、(即戦力となることを期待して) 経験者を募集という場合も多く、そういったことも、出版業界を狭き門と言われる状態にしている一つの要因かもしれません。 今年もそろそろ (私が勤める出版社では) 入社面接の時期となりました。 面接にのぞむ学生さんたちはきっと緊張するでしょうが、面接する側も緊張するものです。 (緊張して硬くなっているからといって、面接でマイナスの印象になることはありません。 大切なのは、そうした中でも、どのくらい自分というものを出せるかだと思います。) 私などは普段は人事を担当しているわけではなく、編集者として仕事をしている身。 そんなこともあって、限られた面接時間を、面接される側・面接する側の双方にとって価値あるものとすべく、いつも頭を悩ませてしまいます。 これはどんな職業でも同じだと思いますが、 短い時間内で、 その人がその仕事に向いているかどうかを判断するのはできないことですし、本人自身も、そこは未知の部分が大きいと思います。 そのため、何度か面接を重ねたり、本採用までのある一定期間を仮採用という形にしたり、あるいは、インターンシップ制度を導入している企業も増えてきているようです。 もちろん、ある短い期間だけ仕事 (の一部分) を体験しただけで、自分がその仕事に合っているかどうかまで見極めることは現実には難しいでしょう。 また、最初から自分に合った (と感じられる) 仕事に出会える人はごく一部であって、その仕事にやりがいを見出し、楽しいものとできるかどうかは自分次第、という見方もあると思います。 ただそれでも、自分が憧れている仕事を体験することができるというのはとても貴重な機会だと思いますし、 職場の雰囲気を感じることができたり、 社会人の先輩方にいろいろと話を聞くことができるという点で、本を読んだり机で勉強するだけでは得られないメリットがインターンシップ制度にはあると思います。 現在、インターンシップ制度を導入している出版社がどのくらいあるのかはわからないのですが (残念ながら、自分が勤めている出版社では導入していません) 、自分が就職を希望している ・ 関心を持っている会社や業種がこうした制度を導入しているのであれば、活用してみるのもよいのではないかと思います。
2011.06.12
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愛用のノートパソコンがついに壊れてしまって、 久しぶりにパソコンショップ巡りをしました。 自分が求める機能は予め決まっていたので、あとはデザイン、価格、サービスなどで決めればよいかと思っていたのですが、陳列された膨大な商品と、そこに示されたわずかな商品情報を前に、いったいどれを購入するのがベストなのか、悩んでしまいました。 皆さんも、何かを購入するとき、泊まるホテルを決めるとき、食事場所や飲む場所を決めるときに、ネットでユーザーの声を参考にすることが多いと思います。 もちろん当然のことながら、人によって好みが分かれたり、感じ方も違うので、そうした声をすべて鵜呑みにするのは問題かもしれませんが、 (その点を踏まえた上で) 私も必ずと言っていいほど、そうした声を参考にしています。 今回も、事前にネットでユーザーの声を見てからお店を回ったので、最初はピンポイントで目的の商品を見つけることができたのですが、周りに並べられた同じような商品を眺めているうちに、こっちの方がいいかなとか、これとあれはいったい何がどう違うの?使い勝手はどうなの? といったことで悩み始めてしまいました。 商品を眺めているうちに思ったことは、リアルショップでも各商品のユーザーの声がすぐに見られるような仕組みが導入されていたらいいのに、 ということでした。 確かに、 あまり良くない意見が多い場合には、 その商品が売れなくなってしまうということになるかもしれませんが、 それはネットショップでも同じことだと思うので、あとはどういう仕掛け (システム) にするのかという点が課題となるのかもしれません。 書店では、書店員の方の手書きのポップや出版社の方で作成したポップが、本の魅力を伝えるためのツールとして活用されています。 出版社側で作成したポップは 「売りたい、売りたい」 の気持ちが前面に出てしまいがちなのか、実際にその本を読んで下さった書店員さんの作る手書きのポップの方が、読者の方々の心に響くものがあるようです。 そうしたポップに加えて、書店でもユーザーの声ならぬ読者の声が見られるような仕掛けがあると、また書店の魅力が広がるのかもしれません。ここに挙げることがすべて、というわけではないと思いますが、 リアルショップ 利点:実際に商品に触れることができる、お店の人と対面でコミュニケーションができる 欠点:ユーザーの声がわからない、商品の比較や検索がしにくい ネットショップ 利点:ユーザーの声を知ることができる、商品の比較や検索がしやすい 欠点:実際に商品に触れることができない、お店の人と対面でコミュニケーションができないのように、リアルショップとネットショップでは互いに利点と欠点が入れ替わっていることなどを考えると、ネットショップに押され気味のリアルショップでも、アイデア次第でまだまだ面白い仕掛けができそうな感じもします。 話がだいぶ脱線してしまったのですが、 久しぶりのパソコンショップ巡りで、 リアルショップとネットショップの両者で発信されている情報量の違いを改めて感じました。 でも今回は、良い点だけでなく、欠点まで丁寧に説明をして下さった店員さんに納得して、リアルショップでの購入となりました。 人と人とのコミュニケーションを大切にする。 やっぱり、これがリアルショップの良さですね。
2011.05.11
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