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2007/02/05

『誰かのために死ねる』

カテゴリ：カテゴリ未分類

この言葉、かっこいいことだと思いますか？

彼氏が昨夜口にしたことです。

「俺ね、一番かっこいいと思うのが、『誰かのために死ねる』っての。
す～げぇかっこいい！って思うんだよな(^-^)」

私は頷きもせず黙ってた。

「ニュースで溺れた子供を救うのに飛び込んだお父さんとかが、助けて自分が犠牲になるとか、ほんっとすげーしかっこいいと思うんだよな」

「映画とかドラマでも、自分の命を捨ててまで誰かを助けるってシーンがすごい感動すんだよね」

だからアルマゲドンが好きなのかと思った。

私自身、そんな理想は全然かっこよくないと思うし、実際にかっこいいことでもないと確信している。

誰かを助けるのに自分を捨て身にするのが、かっこいいことなわけ？

「男にしかわかんないことだと思うけどね」

男でも、たとえばうちの兄貴なら絶対にない考えだし、理解もできないでしょうね。
それは「死」を自分の身で感じたことがない人間が口にすること。

友人がバイクで事故死したのに、なぜわからないのか。
「死」「犠牲」のもっと奥の悲しみをなぜ理解しようとしないのか。
残念だった。

「怖いもの知らず。死ぬのは怖くない」と言っていたけれど、それは強さじゃない。
ただ「何も知らない」だけの坊やね。

私は死ぬのが怖い。
まだ生きていたいから。

「自分も助かる」んでしょう。
それが本当の人間としての生きていく考え。
どんな場面でも、人を助けるなら「自分も生きていく」考えがなきゃ、誰も救えない。
自分を犠牲にして誰かを助けた人に、本当にかっこいいなんて言えんのかよ。
言ってみたら、どんな悲しみが相手に、自分に、降り掛かるだろうね。

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