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2024.11.30
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 まいにち 毎日の積み重ねと云うのは おおきい事と思う。変えず 変らず続ける事の難しさは、何時も同じ調子の繰り返しと 世の中の動きが噛みあってこそ 続く事の絶対条件かと思う。


京都には 老舗と言われる店が数多く有る。幾世代 何百年も続く事は、長く都が在って 文化 商いに伴う消費の中心地と云う事も有るが 絶えず新しい世の流れを受け入れて 其の時代時代に迎合と云うより 認められる努力の結果として 老舗として残っているのだと思う。


仕事柄 老舗の御主人を客人としてお迎えする事が多いのだが、何方も創業時の事とか 何年創業という様な話は 出た事が無い。創業者が 自分の子孫 又自分の起こした店が百年 二百年続くと考えて業を始めたとは考えない。 老舗伝統を誇り売りにするのは 後の代を継いだ人  創業の時代を知らない人が口にするのだと思う。


老舗のイメージが大きく変ったという記事を、随分前に載せた事が有った。 検索したら 十八年前の記事だった。 とらや本店 烏丸一条の店で 和菓子一個買った体験記である


2006.08.03

老舗

生前 入院中の母を毎晩 見舞い方々 必要なものを届ける事が日課になっていた 足は自転車。

ある宵 病院へ向かう道 前夜『何か甘いものを』とねだられた事を思い出した。何処かで何かをと思いながら 京都御苑横烏丸通り 東京にも店のある老舗の和菓子屋さんの前を通り掛かる。暖簾を分けためらいながら『生のお菓子一つでも売っていただけますか』と若い女子社員に尋ねた。『どうぞ どうぞどの品がお入用ですか』 やれやれ頼まれたものが調達できたと思うと同時に 
その店で菓子一つ買う事に多少の恥ずかしさを覚えた。言い訳がましく『入院中の母がお店のお菓子をと言いますので 一つでご面倒です』事実を告げる
『いいえ 一つお買い求めのお客様も沢山おいでです』胸のつかえが降りるような遣り取りがある。

本題は、次の一言である。一つの菓子を包み終えて手渡されて支払いをする 
釣銭と一緒に出た言葉 『 お母様 お大事に 』 これは 老舗と言えども接客マニュアルには無い言葉この社員の 家庭や家族が常日頃こういう言葉が自然に出る営みをしているのだと思った。

老舗にはこういう社員が寄るのだろうか こういう社員で無いと勤まらない何かが有るのかも知れない。






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Last updated  2024.11.30 14:38:07 コメントを書く


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