痴楽綴り方狂室 「青春日記」

昭和30年代ノスタルジー
痴楽綴方狂室
青 春 日 記

東京娘の云うことにゃ

サノ云うことにゃ

柳亭痴楽はいい男

鶴田浩二や錦之助

あれよりグーンといい男

痴楽とならば何処までも

水平線の果てまでも

トコいとやせぬ

てな事夢に見て

しみじみ泣いた夜ばかり

私も人の子おてもやん

ピイチクパアチクしゃべれども

クルクルパアが仇となり

失恋ばかりで夢去りぬ

彼女がほしいと来て見れば

ここはトルコの街はずれ

男のもてるウシュクダラ

二枚目気取りで歩いたら

右も左も女の子

ベッサメムーチョでアイラブユー

ホイ来た長さん待ってたと

グッと彼女を抱きしめりゃ

トタンにポロポロもみのから

枕をだいていたのです

 * * * * * * * *

十七春が訪れて

十八恋を知り染める

あの頃目ざめてそのまんま

未だに彼女も出来ないで

めざめっぱなしで早三十路

街に灯りがチラホラと

つくころ私は唯一人

恋を求めて今宵また

哀しく唄って呼びかける

出て来い出て恋池の恋

われと来て遊べや彼氏のない乙女



柳亭 痴楽落語名人集5 柳亭 痴楽落語名人集5




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