痴楽綴り方狂室 「てるてる坊主」


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てるてる坊主

働けど働けどもわが暮らし

楽にはならず手を見れば

苦労にやつれたシミの跡

この痩腕で女房子を

かかえて今日も涙雨

明日は子供の遠足で

支度も出来ぬ情けなさ

雨さえやまねば日が延びる

祈りたいよなこの気持ち

親の心を子は知らず

父ちゃん父ちゃん見てごらん

明日の天気は大丈夫

あんなに大きなテルテル坊主

アレあの窓に写ってる

よくみりゃ隣の爺さんの

やかん頭が動いてる

テルテル坊主のハゲ頭



ーーーーーーーーーー管理人のつぶやきーーーーーーーー

※遠足は一大イベントで、リュックサックにお菓子を詰めてそれは楽しい一日でした。

しかし、昭和20年後半、大凶作にみまわれて経済全体に大きな影響を与え、
農家の生徒が多い我が校は親の負担を軽減するために、
リュックの中はお握り、又は弁当とキャラメル1箱だけと学校から通達がありました。

しかし、そのキャラメルも用意できない児童が大勢いて、
持参したものが出し合って皆でキャラメルを分け合ったものでした。




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