Whims and Caprices - 気まぐれな日々

妊娠@ヨーロッパ

妊娠@ヨーロッパ
オランダ
妊娠初期にアムステルダムの大きな病院に夜間救急でかかりました。
夜中なのにオランダ人の女性医師とインドネシア人小柄な女性助手が丁寧に診てくれました。
日本で夜間救急にかかると疲れと眠気でへたれているお医者さんが案外多くて結構不安になったりする事も有りますが、彼女達は元気で笑顔もありました。

日本の病院と器材も手順も似ていました。
日本の医学は蘭学と呼ばれてたもんなぁと思い出しました。日本で超音波をエコーと言いますが、オランダではエホーと発音します。これも似てますね。
日本との違いはとにかく全てが大きい事。オランダ人の体格に合わせて作られているので、割と小柄な私が診察台に乗る時は踏み台を探そうかとしてくれた程。
まだおなかも出てなかったので自分でよじ登りましたが(笑)。その時のインドネシア人の助手の女性は私より更に小柄だったので、ちょっとした事で大変なんじゃないかと余計な心配をした程、全ての作りが大きかったです。

翌日再検査で戻りましたが、検査技師の人も女性でした。
「妊娠した事自体は嬉しいのかしら?」と聞かれたので嬉しいですと言うと、笑顔で"Have a happy pregnancy"と言ってくれました。
異国で妊娠しているとこんな一言がやけに嬉しかったりするもんです。
最近は妊娠したく無いのに妊娠して来る人が多いそうで、なんて言って良いのか困る事が多いそうです。
どこの国もそうなって来ているのかも知れない、と考えさせられる一言でした。

ざっと聞いた限りでは健康保険のシステムも基本的には日本と似ている様でした。私はオランダの健康保険には入ってなかったので料金の心配をしてくれましたが、検査をした事を考えると日本で自費で払うのと余り変わらないのでは・・・との印象でした。

オランダ語が英語と似ている事もあるのか、アムステルダムではどこでも英語が通じたので私は病院でも不安はありませんでした。

ちなみに私のオランダでのcraving food(やけに食べたくなった物)はケバブとイタリア料理と野菜のミックス・ピクルスでした。
イギリス
イギリスでは国民は基本的に医療が無償で受けられます。
イギリス国民にはNational Health Serviceの番号が付与されていて、時には身分の証明にも使われたりします。
この番号があると公立の医療が無料で受けられますが、お金に余裕のある人はプライベートの保険に入ってプライベートDr.にかかる事も出来ます。
一度痛みでcasualty(救急)に行きましたが、評判通り待たされた挙句に、尿検査と服の上からおなかを触診してお終い。
もしひどくなったらすぐ来てくださいと帰されました(^^;
ちなみにCasualtyはどこの国籍の人でも無料で見てくれます。

事情があり何ヶ月かイギリスに居ましたが、事情を知った人達がその後色々手配してくれて、特別通常イギリス人の妊婦が受けるシステムに乗せてくれました。
イギリスで妊娠が判るとまずGPに行き、診察を受けて、妊娠中に希望する事を選ぶチェック・シートに記入します。
このシートには1項目毎にたくさんの選択肢があって、その中から必要と思われるものや希望するものにチェックを入れると手配して貰える仕組み。
選択肢がこれまた多種多様で病院の規模や種類、助産婦や看護婦、医者の種類と延々と続きます。
持病がある人はその科のスペシャリティーを手配して貰う事もできるし、金銭的に不安がある人は手当ての相談をする事も出来るし、家が無ければ手配してくれる。
水中出産、自宅出産、無痛分娩、自然分娩等の希望が有れば施設の紹介や手配をしてくれる。

そして「妊娠キット」を貰います。
この中には妊娠便利帳、妊娠するとこの週にはこんな事が起こりますよというのを日記形式で綴られた説明本(私の時はEmma’s Diary)、産んだ後の為の本、歯医者の検診カードその他諸々。

担当の助産婦さんと会って話をしますが、合わないと感じたら変えてもらう事も出来ます。
私の会った助産婦さんは数千人を手がけた中年の女性で、若い女の子がトレーニングの為に一緒に居ました。
彼女曰くイギリスの助産婦は妊娠中から出産後まで相談にのり手助けするそうです。
身体的なものだけではなく精神的にも不安を取り除き、友達として手助けする。そりゃ何千人も立ち会った助産婦さんと友達になれたら初産の妊婦にこんな心強い事は無いわな。
後に日本に帰った時に日本の助産婦が留学する時はほとんどがイギリスに行くと聞いて納得しました。

あまり本を読んでいなかったこの頃の私も、貰ったキットに入っていた本は読破しました。
特に面白かったのがEmma’s Diary。主人公エマが妊娠したかしら、と気付くところから始まり、毎週色々な事が起こります。
そして各週の日記の後に説明が付いているのですが、これがなかなか凄い。

「アルコールに飲んでも安全な量はありませんが、食事の時等にどうしても飲むのであればこのユニット表を参考にして1ユニットまでに抑える様にしましょう。 もし自分を抑えられずに1日にウォッカを1本開けてしまうようであれば、手助けをしてくれる専門家が居るので医者か助産婦に言ってください。
「妊娠していると変わった食べ物や今まで嫌いだった物が食べたくなる事があります。良くある事なので気にしないでください。でも 歯磨き粉やスニーカーの底のゴム等の食べ物以外の物が食べたくなったら医者か助産婦に相談しましょう 。」
これはほんの一例ですが、これ読んだら小さな事で心配する事はほとんど無くなりますよ。私の心強い妊娠バイブルとなりました(^^)

そういえばイギリスで会ったアイルランド人の威勢の良いシスターが、痩せてる(その頃は)私がつわりがひどいと知って栄養失調を心配したのか「ギネスがいいのよ、ギネスが。毎日ハーフ・パイント飲みなさい」と言っていました。
パブに行った時にどうせ何か一杯飲むならと一応素直に試してみたのですが、つわりで大好きなビールも赤ワインも飲めなくなっていた私は勿論イギリスの味の濃いギネスは一口しか飲めませんでした(TT)。

ちなみに私のイギリスでのcraving food(やけに食べたくなった物)はパブではスカンピ、ロンドンではケバブ、スーパーでは手作りコーンド・ビーフ、ファーストフードではバーガーキング、今は無きヤオハンで買った梅干で作るお茶漬けでした。

★通常の診察は予約制で日本の予約制と違い待たされません。
★イギリスでは妊婦に炭水化物を取る様に言われますが、これは肉食中心のヨーロッパの食生活を前提にしたものです。
大抵のアジア人は妊娠中タンパク質不足になるので自分の身体の声を聞いてください。
私は食べたくないのに無理に炭水化物を増やして太りました(^^;
★イギリスでは妊娠中レバーを食べない様に注意されます。
これは妊娠初期にビタミンAを過剰摂取した事による胎児への影響を考慮してです。
日本では貧血防止の為にレバーを勧められます。
この違いは食べる量にあるそうです。日本人にレバー食べなさいと言うと焼き鳥を何串か食べる程度ですが、イギリス人に同じ事を言うと平気で山の様に食べるので、結果ビタミンAの過剰摂取になるそうです。
日本では妊婦用ビタミン剤は見かけませんが、海外の妊婦用ビタミン剤はビタミンAの値がとても低いか入っていません。
他の成分も妊婦に合わせて配分されています。
日本で妊娠中にサプリメントを取る場合は注意してください。私はヨーロッパで買いだめしていました。
★イギリスではカルシウムの摂取元としてチーズを薦められますが日本では小魚等をを薦められます。
日本では太りすぎや妊娠中の糖尿病等を心配してチーズの様な脂肪分の多い物は食べない方が良いと指導するそうです。
日本は妊娠中の体重管理に厳しく、私が産んだ頃で8~10kg増を目安にしていました。最近出産した人に聞くと5~8kgと言われたとか。
取り合えず胎児の体重+胎盤と羊水(普通は1.5kg位まで)以外の体重増加は自分で落とさなければいけなくなるので覚悟しておくべきかも。
妊娠中に体重管理をするのは太りすぎると産道にも脂肪が付くので難産になりやすいからだそうです。でも妊娠中の運動は本人の普段の運動量にもよりますがプロの指導者の元で行ないましょう。
★産後の退院はアメリカと同じ一日後ですが、体調や精神状態や家で手伝ってくれる人が居ない等の事情によっては10日位まで延ばせるそうです。
退院後はお母さんが赤ちゃんをカーシート兼用のベビー・キャリーに乗せて買い物や友達の家やファミリー向けのパブ等、色々なところに連れ出しているので、生後5日とかの赤ちゃんを見る事も珍しくないです。
若いお母さんだと体型が戻りきっていなくてもピッタリした服を着て赤ちゃんを見せに友達の家めぐりをしていたりして、逞しさを感じさせます(笑)。
★ヨーロッパの中では子供に冷たいと言われるイギリスですが、妊婦や赤ちゃんを連れてる人には基本的に要所要所では手助けしてくれます。
ベビーカーを押していると普通のドアを抑えてくれるのは勿論の事、自動ドアでもぶつかったりしない様にセンサーを遮ってくれて驚いた事があります。
段差があるとどこかから人が来て手を貸してくれました。
日本では前の人にドアを思いっきり閉められてベビーカーにぶつけられたり、通りすがりに蹴飛ばしていくオヤジに出会った経験があったのでほとんど感動的でした。
ただパブは犬と子供お断りが結構多いので、確認してから連れて行きましょう。
スペイン
スペインで妊娠して、数ヶ月滞在していたのでイギリス人の医者に見てもらっていました。
地元の病院には行かなかったのでこの項は参考までに読んでみてください。
特に問題が無ければ、触診はありませんでした。これは日本以外のどこの国でも同じでした。日本は触診がとても多いと思います。

超音波の機械は高いし使用するのに技術が要るので、専門の技師が個人医の所を機械を持って廻っています。私の時はフランス人の男性技師でした。

ちなみにスペインでの出産を考えた時があって、その時に調べてもらった情報では、保険が無いと約20万円位の出産費用との事でした。これはその時出産をしようかと検討していた他のアジアとヨーロッパの何ヶ国かと比べても平均的な金額でした。
ちなみに一番高かったのは日本でした。
又、どんな付加価値を希望するかで多少値段が変わるのはどこの国でも同じだと思います。

スペインは大家族も多く、子供好きが多い国です。街をベビーカーを押して歩いていると、よく声を掛けられます。
スペインの人は相手がスペイン語を理解して無くてもガンガン話し掛けるので、言葉が通じなくても何とかコミュニケーションが取れてしまう凄い国でもあります(笑)。
私は娘を見て「可愛い赤ちゃん!」と立ち止まったお婆ちゃんが、その娘と同じ名前で、しかも日本語でもローマ字のスペルはスペイン語と一緒だと言う話で30分立ち話をした事や、通りすがりの10代の女の子が娘を「アントニオ・バンデラスの子供に似て綺麗!」と話し掛けて来て、バンデラス話で盛り上がったりした事もありました。
レストランでも騒いでる子供を黙らせる術を持っている人が必ず居て、子供を連れていてもいつもゆっくり食事が出来ました。
特に地中海沿いの避暑地などは、子供を連れて行くのに良い所だと思います。


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