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毎秋恒例、パルマ・ヴェルディフェスティバルをハイライトにしたイタリア・オペラツアーの詳細が決定しました! 今年はパルマに加え、オペラファンの方に人気のフェニーチェ歌劇場、そして旅の最初はウィーンで、デセイの《椿姫》をご鑑賞いただきます。 フェニーチェは公演回数が少なく、ツアーがやりづらいのですが、今年はちょうど《フィガロの結婚》とぶつかりました。しかもマルクス・ヴェルバ、カルメラ・レミージョら豪華キャスト。そして演出は、新国の「コジ」でも話題を呼んだミキエレットです! パルマ・ヴェルディフェスティバルでは、《仮面舞踏会》《ファルスタッフ》そして演奏会形式の《トロヴァトーレ》を鑑賞。《仮面》の主役はフランチェスコ・メーリ!(指揮はジェルメツティ)。《ファルスタッフ》は、今イタリアでひっぱりだこ、今年25歳!の俊英、バスティトーニの指揮です。こちらは主演がマエストリ。そして《トロヴァトーレ》は、席数300の宝石のような劇場、ブッセートのヴェルディ劇場での公演で、しかも指揮はあのマリオッティ。彼のトロヴァトーレは、絶対すばらしいと断言できます。速報版はこちらです。http://www.ytk.co.jp/music/kato_parma_festival.html
July 31, 2011
前のブログに書いた、エクサンプロヴァンス音楽祭での、ナタリー・デセイ主演「椿姫」。 なんと、ネットで、オンデマンドで見られます! あと100日くらいの限定だそうです。 それにしても、すごい時代になったものですね。 http://liveweb.arte.tv/fr/video/La_Traviata_Verdi_Natalie_Dessay_Festival_Aix-en-Provence/
July 21, 2011
今回のフランス、オペラツアー。鑑賞オペラ4本、それぞれ面白いものでしたが、白眉はやはり、後半のエクサンプロヴァンス音楽祭に来てからでした。 パリ、バスチーユの「オテッロ」は悪くありませんでしたが、こちらの体調管理に失敗して十分に楽しめず、オランジュ音楽祭、古代ローマ劇場の「アイーダ」は、音楽的に低調だったので、エクサンの充実ぶりが、身にしみました。 エクサンで鑑賞したオペラは、ショスタコーヴィチの「鼻」と、「椿姫」の2本。 この音楽祭は、方針として、モーツアルト、総合芸術としてのステージ、バロックもの、などを掲げており、「鼻」は「総合芸術としてのステージ」に相当する舞台でした。 ウィリアム・ケントリッジの演出によるプロダクションは、以前メトロポリタンオペラで、ゲルギエフの指揮でも上演されたそうで、現地でみたジャーナリストが「すごくよかった!」と興奮していましたこともあり、大いに期待していました。 しかも指揮は大野和士さん。昨年、このフェスティバルで大野さんが指揮したストラヴィンスキーの「夜鳴きうぐいす(ロシニョール)」は、それはそれはすばらしい公演だったのです。 今回もまた、昨年どうよう、音楽と演出のおりなす、スリリングな「総合芸術」に思い切り浸ることができました。 人間の顔から飛び出てあそびまわる「鼻」の姿と、それに振り回される人々を、映像も駆使し、おしゃれで奇抜な舞台装置(音楽もストラヴィンスキーよりはるかに奇想天外ですからね!)を交えながらユーモラスに描いた、遊び心たっぷりのプロダクションに、大野マエストロの知的でぴりりとした指揮がシャープさを加えます。 終演後、ツアーメンバーのところに顔を出してくださったマエストロは、「ショスタコーヴィチが、思い切りやりたいことをやった作品」と、解説をちらり。集合写真にも応じてくださり、みなさまご満足の様子でした。 それはそれとして、やはり、一番感動してしまったのは、ツアーの最終日に観劇した「椿姫」でした。 主演はフランスの歌姫、ナタリー・デセイ。昨夏、トリノ王立劇場の来日公演で「椿姫」を熱唱、会場を興奮のるつぼに巻き込んだのは記憶に新しいところです。 あの公演、ロラン・ペリーの演出も冴えていましたけれど、今回は、フェスティバルのメイン会場のひとつである、大司教館の中庭の会場で、前から2列目というかぶりつきで見たため、「歌う女優」デセイの本領が、目にもやきついてしまったのです。 Jean-Frncois Sivadierの演出は、ウィーン国立歌劇場と、ディジョンの歌劇場との共同制作ですが(新制作)、設定は思い切り?現代。マリリン・モンローを思わせる金髪の巻き毛のかつらをつけたデセイは、クラブの女、という感じでしょうか。黒いベルベットのタンクトップと、海のようなブルーのスカート。それがどうやら、「女を売る」仕事の象徴のようで、第2幕のアルフレードとの同棲生活のシーンではそれを半分とり、また第3幕では、その衣装を脱ぎ捨ててスリップ1枚になっていました。 歌のうまさは、やはり卓越しています。第1幕のアリアの美しい高音(空に引き上げられるよう!)、第3幕のアリアの最後の音を、これでもかと、しかししずしずと、下品にならず引き延ばすテクニック。すごいの一言です。 けれど、やはり、今回は「女優」デセイを堪能しました。 第2幕2場、アルフレードに札束を投げつけられ、続いて押し倒されて抱きしめられるときの驚愕と恍惚。第2幕と第3幕の幕間、衣装を脱ぎ捨ながらしだいに病の表情に覆われてゆく凄絶。ラストのラスト、ジェルモンたちにアルフレードから引き離され、ひとりオーケストラピットのぎりぎりまで歩み寄り、いきなり倒れる、そのインパクトの強烈さ。 デセイの場合、声と表情、すべてが一体となり、ヴィオレッタのたたずまいを醸し出すのです。ウィーン国立歌劇場前総裁のホーレンダーが、「デセイは音符ではなく、感情を歌う」と表現したように。そしてその「感情」が、下品にならないのですね。それが彼女の好きなところです。 オペラ界はとかく「歌う女優」ばやりです。ヴィジュアル、演技力とも備えた歌手が増えたのはたしか。けれど、デセイが他の歌手と違うのは、たとえば椿姫なら、聴衆が、ヴィオレッタというひとりの女性の運命の悲しさに揺さぶられずにはいられなくなってしまう、それほど、その人物になりきってしまうことではないでしょうか(「ルチア」もそうでした)。たいていの歌手だと、「ヴィオレッタ」より、そのひとのほうが前面に出てしまうのですね。 アルフレードは、アメリカの新進テノール、カストロヌオーヴォ。名前も外見もラテン系、ややスロースターターでしたがだんだんよくなりました。ジェルモンは、フランスの名バリトン、リュドヴィク・テジエ。美声で声量も豊かですが、もうひとつコントロール不足で、今後このあたりを改善してほしいものです。 オーケストラは、ルイ・ラングレ指揮のロンドン交響楽団。この会場は野外であることもあり、音響的にはデッドなのですが、今回はそんなこと忘れてしまうほど、「椿姫」の世界に浸れました。終わった瞬間、さあっと雨が降ってきたのも印象的で、ヴィオレッタの涙かと思えてしまうほどでした。 オペラ史上初の泣けるオペラ、「椿姫」に、不世出の歌手、ナタリー・デセイ。これ以上の夢は、ちょっとありそうにありません。
July 13, 2011
フランス滞在も、そろそろ終わり。 今回、オペラもですが、なんだかいろいろお買い物をしてしまいました。5、6月のツアーでは、着るものなどほとんど買わなかったのですが。。。。 ツアーメンバーにおしゃれな方が多く、ついつい刺激されてしまいました。。。なんて、人のせいにしてはいけないですよね?! 南仏にくると必ず覗くのが、「ソレイアード」という、プロヴァンスプリントのお店。洋服からバッグ、ナプキンの類いまで、カラフルな色が揃っています。いかにも南仏の太陽を思わせる黄色や、ちょっとシックな赤など、色彩がとても素敵なのです。 今日は昼間、カシという海辺のリゾートへ行き、ミニクルーズを楽しんだ後、ちょっと自由時間があったので、「ソレイアード」を覗きました。 まずは白柄プリントのある赤いワンピースをゲット。そして、もう数十ユーロ分買物をすれば、税金分が戻ってくる(タックスフリーになる)とわかったので、プロヴァンスカラーのあざやかな黄色が素敵なキルティングのトートバッグを追加したのですが。 店員さんに「タックスフリー」と言ったら、「用紙がないのでできない」というのです。 え、だって、入り口のガラス戸にも「タックスフリー」てシールが貼ってあるではないですか。 けれどかわいい女性店員2人は、「用紙がない」と言い張る。いえ、見せてもらえば、たしかにないのですが。要するに1ヶ月に1冊しかこないそうで、最後のページが終わっているのです。 でも、それって、なんで補給しないの? 押し問答していたら、店の外を、現地でガイドをしてもらっている女性が通りかかりました。すかさずヘルプを求め、かけあってもらったのですが、ないものはないという。 ブティックばかり並んでいる通りなのだから、他のブティックへ行ってもらってきて、と頼んだら、しぶしぶ出て行きましたが、すぐ戻ってきて、やっぱりない、という。 じゃ、バッグ買うのやめようかな。 「その分割引してくれない?」 ガイドさん、さすがです。 結局、10パーセント割引してもらいました。まあ、少ーし損したかもしれませんが、いいか。 それにしても、「用紙がないからタックスフリーができない」というケースは初めてです。これも、融通がきかない、という感じ。 パリの新オペラ座の融通のきかない楽屋口の係員といい、ソレイアードの店員といい、なんだか「フランス」の一面を見せつけられたできごとだったのでした。
July 12, 2011
やれやれ、最後のブログを書いてから、いったい何日が経ってしまったことでしょうか。 5日から、パリ&南仏でオペラを鑑賞するツアーに出ています。 で、実はもう今日が最後の晩、というわけ。ツアー中、何してたんでしょうね。。。。 今回鑑賞したオペラは、パリの新オペラ座で「オテロ」、南に移動して、オランジュ音楽祭で「アイーダ」。そしてさらに南へ動き、エクサンプロヴァンスの音楽祭で、ショスタコーヴィチの「鼻」と、デセイ主演の「椿姫」です。 今夜はその最後の演目、「椿姫」です。 南仏の音楽祭の楽しさのひとつは、リゾート気分にあるような気がします。 エクスは有名な保養地ですし、オランジュは、ローマ帝国時代の野外劇場でのオペラが売り。エクスの劇場も、メイン会場のひとつは大司教館の中庭、つまり野外です、それぞれ、夏らしい雰囲気たっぷりなのです。 開演は9時半、9時45分という時間ですが、それでもまだ薄明るい。終演は当然真夜中を回ります。そのために、午後は休憩して英気?を養うのです。 さて、でも、フランスというところは、魅力的である反面、ある意味不便な国でもあります。 列車の旅などもそうですが、 融通がきかない。官僚的と言いますか。 ストライキがよく起こるのも、フランス人のそんな性分と無縁ではないように感じます。 今回、パリの新オペラ座で出くわした出来事は、「さすがフランス!」とつぶやきたくなった一件でした。 鑑賞したオペラは「オテロ」。終演後、ヤーゴを歌ったルーチョ・ガッロに挨拶する約束をしていました。 通常このようなときは、花束などを用意して、開演前に楽屋口へ行き、係のひとに本人に渡してもらうよう頼みます。 ウィーンでもスカラ座でもトリノでも、フランスならリヨンでも、その方法で事前にアーティストにお花がわたるようにしていました。 こちらが来ていることも、改めて知らせられますしね。 で、新オペラ座でも、当然同じことを頼んだわけです。 ところが、終演後、楽屋口に行ってみると、係に託したはずの花束が、そのまま楽屋口の受付カウンターにおいてあるではありませんか。 脇のホワイトボードに、「ガッロ氏に、花と手紙」と書いてあるのですが、目に触れなければそのまま通り過ぎられてしまいそうです。 さきほど花束を託した女性がまだいたので、なぜここにあるのかきいてみたら、 「中には入れないので」とかなんとか。あちらはフランス語、こちらは片言の英語なのでほとんど通じないのですが、それで押し問答。とはいえらちが明かないのは、ご想像がつくでしょうか。 で、てんやわんやしているうちに、本人が出てきてしまいました。 こんなんだったら、最初から係になんか渡さずに、自分で持っていればよかつた。 それにしても、この融通のきかなさ。 これがフランスだわ、と思いつつ、楽屋口を後にしたのでした。
July 12, 2011
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