…シシルゆりを の「居候本舗」…

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『座頭市』近所のバカ


が、そのオープニング作品にこの『座頭市』が選ばれており、あの
北野監督も来蘭していた為オランダの各メディアではこの作品について
取り上げられていました。国際映画祭でもチケットを取りそびれ、先月
日本に帰ってたときも映画館ではもう上映が終わっていたから観る事が
できず、ちぇーっと思っていた所なんとうちの街のミニ・シアターでも
上映されることが分かったので、日本でのDVD発売を待たずにして観に
行ってきました。

で、感想は…『菊次郎の夏』には劣るものの、やっぱりキタノ映画は
いいねぇ~、と思えるものでした。北野監督作品はあの映画の中、場面
転換に出てくる「間」が好きなんですよね。話の展開だけを重視する
方にはこんなのいらないよー、ってなものでしょうけど、あの時が
止まったかを思わせる間が凄く気に入っています。あと、キャストも
たけしさんはもちろん、おなじみの俳優さんたちで親しみの沸く映画
でした。悪役の方々はいつもの面々で濃すぎでしたが(笑)。あと私が
個人的に好きなたけし軍団の面々も出ていたので、余計に楽しかった
です。カージナルスのふたり(古すぎ…タカさんと枝豆さん。ふたりとも
奥さんが超美人だなぁ~)も最後はタップなんかも見せてくれて、映画に
出れてよかったねー、なんて。話の内容もまあ単純とはいえ、最後は
あれでよかったかも。

テレビ時代劇が好きだった私、特に時代劇には珍しいCG効果には驚き
ました。敵を斬るシーンではさすがに観客のオランダ人女性が、CGで
斬りとばされる手を見てギャーとか叫んでいましたが。
中にはあのCG合成剣さばきのシーンは「残酷だ」だの「子供には見せ
られん」なんて意見もあるのですが、刀を振り回すだけでも危ないし、
更にそれで人を斬るのはもっと恐ろしい行為なのだから、残酷なのは
仕方ないんじゃないかな。それを監督は見越して作っているんだから
さぁー…。まあ、映画中に出てくるあの「近所のバカ」は子供に見せ
ない方がいいかな(笑)。私は『菊次郎の夏』に出てくるキャラクター
と近所のバカが組んで、お笑いほのぼの映画を今度はたけしさんに
撮って頂きたいのですが…。

うーん、これもまたDVDでもう一度見たい作品ですね。DVDのオマケ映像
が特に楽しみかな~。オランダでもミニシアター映画館の割りには
結構お客さん来ていましたしね。ではでは。

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