『一人っ子』のページ

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2002/02/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
突然だが、僕は以前『ひかれ逃げ』したことがある。『ひかれ逃げ』とはいったい何か?何のことはない、ひかれたのに逃げたのだ。なぜ逃げたのか?怖かったからである。なぜ怖かったのか?子供だったからである。

あれは小学校2年のことだ。当時鍵っ子だった僕は、学童保育所の帰り道を小学校1年生の友達とおばか話をしながら歩いていた。

どうでもいいことだが、話の内容は確か「怪人●●面相」についてだったと思う。なぜ●●と書いたかと言えば、僕ら2人は勝手にいろんな「面相」をでっち上げ、勝手にいろんな罪をかぶせて悦に入っていたからである。いずれにせよ、ほんとにどうでもいい話である。

友達とバイバイし、横断歩道を渡ろうとしたが、道路のこっち側が自動車でいっぱいだったため一瞬僕は渡るのをためらった。子供ながらここで渡ると危ないと思ったからなのだが、こっち側にいた自動車のうちの1台がわざわざ僕のために止まってくれ、「渡りな」と合図したため、僕は安心して横断歩道を渡りだしたのだが、ところがどっこい、反対車線にさしかかった瞬間、僕の体が宙を舞い、10メートルほどすっ飛んだ。

何がなんだかわからないまま転がっていると、ひとりの女性が血相を変えて飛んできた。どうやら僕を跳ね飛ばした方らしいが、僕は自動車にひかれたことよりも、むしろその女性の形相に驚いてしまった。その人はそのまま僕を病院へ連れて行こうとしたが(都合のいいことに僕がひかれたのは病院の前だった)、子供である僕としては病院はなにやら恐ろしい存在であったため、非常にあせってしまい、僕を抱えたその人の手を思いっきり引っかいて振りほどき、そのまま後ろも振り向かずに走り去ってしまった。

その後、家にたどりついた僕は何気ない顔をして、家で待ってた別の友達と遊んできたが、それも束の間、電話がかかってきた。受話器を手にした父親が聞いた言葉は「警察です。お宅の息子さんがひかれました」。そりゃ驚くわ。どうやら直前に別れた友達が僕のことを教えたらしい。

「お前ひかれたのか?」と日常決して聞くことのできないようなセリフが父の口から迸る。「・・・うん。」、答える僕。程なく警察と学校の先生が家までやってきて僕は結局、始めに連れて行かれそうになった病院に連れて行かれてしまった。こうして僕の『ひかれ逃げ』は無駄足に終わった・・・。

課題の合間の至福のひととき、こんな思い出にひたってた僕でした。





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Last updated  2002/02/06 11:54:52 PM
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