日記

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その日は雪


ちゃんと電車は動くのかなあって心配してたけど、外に出てみたらもうやんでた。

母にお礼を言って、実家をあとにした。

主人の重い遺骨を肩から下げて、私たち親子の再出発のはじまりだ。

本当に重かった。重い、重いと連発しても、軽くはならず、ましてや、主人が勝手に歩いてくれるわけもなく、ひたすら、かついだ。そうなのだ、もうどうしたって主人は一歩も歩かないのだ。私の力しか主人が動く手段はないのだ。今まで家族を支え続けてくれた主人はもう何も出来ない骨になってしまったのだ。

在来線、新幹線、在来線、タクシーと乗り継ぎ、夕方、自宅に着いた。

「帰ってきたよ。」「帰りたかったおうちだよ。」って主人を肩から下ろしたときにはもう疲れ果ててた。けど、ほーっとした。ああ、やっと我が家。
「やっと帰ってこれたねー」って話しかけた。


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