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2010.06.01
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カテゴリ: 読書
先週末の金沢旅行で 読み終わった村上春樹「1Q84」BOOK3。


1Q84 BOOK3 (10月-12月)

本を読む速度が速いと自分でも思う この私が「1Q84」BOOK3には手間取りました。
どうしてだろう、「BOOK1」「BOOK2」を読んだ時には主人公の一人、青豆さんに
完全に感情移入して心ふるわせながら読んだのに。

前作について詳しいことは、 2009年6月29日の「茶々吉の着物生活」
お読みくださいね。

BOOK3では前作の主人公、天吾くんと青豆さんに加えて
牛河という冴えない…いや正確に言うと醜い中年男・牛河の3人が


私の印象では、天吾くんはBOOK1,2と変わっていない気がするのですが、
青豆さんから漂うものが全然違う気がしてなりませんでした。
どこが、と言われるとはっきり表現しにくいのだけれど。
もしかしたらそれは、10歳の時に離れ離れになった天吾くんを見つけ
何故か(身体的接触もなく)天吾くんの子どもを宿したことで
失うものなど何もない一匹の獣のようだった青豆さんが
守りの態勢に入った、その変化かもしれません。
私は前の青豆さんのほうが理解しやすかったし好きだったなぁ。

BOOK1,2は登場人物が多彩で、ストーリー展開も「いったいどうなるの?」
「話はどう展開するの?」という先が見えないものだったのに比べ、
BOOK3は新興宗教の教祖を暗殺したことで追われる身となった青豆さんが

戻ることができるのかといった、意外性がそれほどないもの。
随所に村上春樹ならではの クリアな表現はあるのですが
ハイペースでページをめくれなかった…。

そして何よりも私がこの作品でやりきれなかったのは
牛河の結末があまりに悲惨で哀しく救いがなかったこと。

特異な外見と驚異的な忍耐強さと頭脳で青豆に迫る牛河は
もしかしてBOOK3の主役はこの人か?と思うほど生き生きと
描かれていました。
だからか、気づけば私は牛河に肩入れして読んでいたのです。
外見は違うけれども「その道のプロ」として牛河に匹敵する
タマル(私はこの人も好きだ)といずれ交錯するだろうとは
思っていたけれど、あんな形で…。

これまで殺人や殺戮を扱った小説を何作も読んだことがあります。
酷い殺人が小説に登場することを いけないとは今も思っていない。

しかし、牛河の最後は酷すぎる。
これは小説なのだと、タマルというプロの仕事なのだと、
自分に言い聞かせても
ここまでされなければいけない悪事を牛河がしたのか?と
どうしても気持ちが波立って収まらない。

たぶん、この部分が荒削りな文章だったり
花村萬月のような勢いのあるバイオレンスタッチだったりしたら
カタルシスが得られたと思うのだけれど
村上春樹独特の、ひんやりとした温度の静謐な文章で描かれることで
よけいに状況の悲惨さが浮き彫りになりました。
ああ、やりきれない。
新鮮な空気を吸いたい気分に…。

ただ、やりきれないなかで「悪いな」という言葉を残して去る
タマルは好きだ。

牛河が消えたことで、私はほとんど惰性で最後まで読みました。
たぶんこの小説はハッピーエンドなんだと思うのだけれど
心に傷を負った10歳の少年少女だった二人が30歳になって
お互いを求め、巡り合って良かったね…と全然思えないのです。

二人がともに月を見るシーンでも
牛河の最期の姿がちらついて、全然祝福できない。
(二人はそれを知らないとしても)

私は何故か村上春樹の小説を読むといつも哀しくなります。
冷たい川の水に手を浸したような気分にもなる。(どんな気分か伝わるかな?)
「ノルウェイの森」の時には読み終わった後などは
何もできないくらい哀しかったですよ。

今回もやっぱり哀しい。
たぶん村上春樹の文章のリズムとか温度が私の心を
さびしくするのだと思う。

今回はそれに加えて、ああ、やりきれない。(何度もすみません)
この作品のお勧め度は★★★☆☆

このやりきれなさを味あわせるのがしのびなくて星3にしました。

確か牛河って村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」にも登場したと
思うのです。
村上春樹にとって牛河ってどういうモチーフなんだろう…。


そうだ、いろんな書評を読んでいると、
クラッシック音楽に造詣が深い人には、
「1Q84」の小説形態や章の数に、ある暗号(?)が
隠されているのが読み解けるようですよ。


1Q84 BOOK1 (4月-6月)


1Q84 BOOK2 (7月-9月)

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最終更新日  2010.06.01 10:17:38
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なるほど  
結崎ユウジ  さん
興味深い感想ですね。
読ませていただきました。 (2010.06.06 12:07:37)

Re:なるほど(06/01)  
gachapin3  さん
結崎ユウジさん
>興味深い感想ですね。
>読ませていただきました。
--
ありがとうございます。
また来てくださいね。 (2010.06.07 00:08:44)

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