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2011.12.26
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カテゴリ: 宝塚
ユウヒくん(宙組トップスター大空祐飛)の退団ショックから
気を取り直して シアタードラマシティ雪組「Samourai(サムライ)」の感想をば。

あらすじは…
***
主人公は薩摩藩士 前田正名。
師と仰いだ坂本龍馬から目をかけられ刀を譲り受ける。
明治維新後、正名は龍馬の遺品となった刀を携えて
パリに留学する。

フランスで正名は、人種で差別したりしない開明的な

フランス人の大多数は、日本のことなどよく知りもしない。
「蛮族」「下等な国」と事あるごとに悔しい思いを強いられる正名。
もう一人モンブラン伯爵のもとに身を寄せる日本人がいた。
それは芸州藩(広島県)出身の渡会晴玄。
軍隊について学ぶために留学している銃の使い手。
二人は意気投合し、日本のために頑張ろうと誓う。

そんなとき、普仏戦争が起こり、フランス皇帝ナポレオン3世は
プロイセンに降伏するが、パリ市民は市民による政府 パリ・コミューンを樹立し
プロイセンに立ち向かう。
その戦いの中に正名と渡会は市民軍兵士として参加し
不利ないくさを戦い抜き、「サムライ」魂を見せつけるのだった…


主人公 前田正名を演じるのはキムさん(雪組トップスター 音月桂)。
「仮面の男」を見た時にも思いましたが
キムさんは歌がうまいですねェ。
声につやがあって聞きやすい。
セリフも通りが良くて聞き取りやすいの。
どこにも妙な力みがなくて、

役柄を演じている感じがしない「しっくり」とした感じでした。

渡会晴玄役のチギちゃん(早霧せいな)
チギちゃんもすっかり貫録が出てきました。
すごく綺麗だしねぇ。
でもちょっと心配です。
痩せすぎじゃないですか?
もうちょっとだけ太っても良いのではないかと思います。

キタロウ(緒月遠麻)は坂本竜馬とフルーランス少尉の二役。
坂本竜馬の時は、正直に言って
いただけませんでした。
セリフを怒鳴りすぎ。
こんなに怒鳴っていて大丈夫かしらんと
心配していたらすぐ暗殺されてしまい
「あら?出番これだけ?」と思ったらフランス人少尉で再登場。
少尉の時は落ち着いて聞き取りやすいセリフ。
男気のある良い役でした。
私のキタロウ(がやる役)に対するイメージって
「あんまり頭が良くない熱血漢」
だったんですが、今回ちょっと見直しました。
宙組に行って、良い味出してくれるんじゃないでしょうか。

そうそう。
今回、オープニングが獅子だったんです。
白い毛の音月さんを真ん中に赤い毛のチギちゃんとキタロウ。
舞踊の連獅子の子獅子が二人いる感じ。
最後はちゃんと毛振りもありまして、
なかなか見ごたえがありました。
降り始めてすぐはチギちゃんがちょっと遅れていたけれど
3回目くらいでそろったので良かった良かった。
私、日本舞踊を習っていたこともあり
この幕開きはすごく 感動しました。


話戻って、ヒロイン・マリー 舞羽美海。
モンブラン伯爵の姪(あとで複雑な事情が説明されるけど)で
最初は日本人に対する偏見を持っていたけれど
次第に正名に思いを寄せて行く…という役。
マリーは正名たちに対してツンツン偉そうなことを言っても
客席で笑いが起きるように描かれているんです。
そして人間として成長していく過程に好感が持てる。
私は舞羽さんの声が好きなので、今日も気持ち良く見ていました。

好みというと、私は大湖せしる のお顔が好き。
今日はレオンという、いやーな軍人の役で
笑わない(笑っても冷笑)ところが良い。
(ん?ユウヒくんの時もそんなこと言っているね私は)
あの頬骨の感じ、時にヤンさん(元花組トップスター 安寿ミラ)を思い出したり
トウコちゃん(元星組トップスター 安蘭けい)を思い出したり…。
気になる男役さんです。

もう一人、気になる男役さんというと 香稜しずる。
私、この人のワルそうな雰囲気がたまりません。
いえ、好みとかではないんですが
最近の男役さんってキレイに整ったしゅっとした人が多いでしょう?
こういう ふてぶてしい外見の男役さんは貴重ですよ。
昔で恐縮ですがミッキーさん(元花組トップスター 順みつき)がやったような役が
きっと似合われると思うんです。
あ、月組にいた(後に星組に変わったか)鳴海じゅんさんにも似ている気がするわ。
今日の役は、貧しい境遇で、自分が生きている価値を見いだせなった青年が
市民軍に参加して、初めてやりがいを見つけて…という
香稜さんにぴったりな感じの役。
亡くなる前の長いセリフに私、泣きましたわ。

そう、亡くなると言えば…
この公演、舞台の上で続々と人が死んでいきます。
ある場面なんか、ほんの30秒くらいの間に
15人ほどの骸が舞台に転がりまして…
さすが「皆殺しの谷」だわ、と。
(私、轟悠主演 雪組公演「アナジ」を見て以来、
演出家 谷正純先生を「皆殺しの谷」と呼んでおります)

それなのに見終わって嫌な感じが残るわけではないのが
谷先生のすごいところかも。

ただ、あれれ?と思う点がないわけではありません。
例えば物語の冒頭に出てくる、
前田正名の息子の嫁(元タカラジェンヌ)の存在意義。
(私はこの人がもう一度ラストで出てくるんだろうと思っていました。)

生き残った正名とマリーのシーンで物語が終わっちゃうんですが
「え?そこから 日本に帰ってきて北海道で事業をするまで
何があったん?マリーと結婚したわけじゃないよね?」と
すごく中途半端な感じがしたんですヨ。
冒頭の北海道のシーン
(正名の息子嫁が出てきて「義父の遺志をついだ」と説明するシーン)がなければ
あの終わり方で良かったと思うんだけれど…。
ホント「それからどーなったの?!」とフラストレーションがたまりました。

でもそれ以外は、すごくのめり込んで見ることができるお芝居でした。

そうそう、このお芝居では客席降りが何回かあります。
16列目のセンターブロックは
キムさんとチギちゃんを至近距離(触れるくらい近く)で見られますよ。
おいしい席です。
私は17列目センターブロックでした。惜しい!

本公演の後のトークショーは
キタロウが司会で、キムさん、チギちゃん、麻樹ゆめみ、帆風成海が登場。
質問項目は
●それぞれのお国言葉について
●自分の役に対するこだわり、ここを見て欲しい
●フランスには行ったことがありますか?
●(公演にちなんで)自分が日本人だなと感じる瞬間は?
●今後の抱負
だったと思います。

印象的な答えをご紹介しておきます。

チギちゃんは芸州(広島)訛りを、山口県出身の香稜しずるに
教えてもらったそうです。
そして劇中に出てくる民謡については香稜しずるのお父様が
チギちゃんに電話口で歌って教えてくれたんですって。
それを録音して何度も何度も聞いて練習したとのことです。

坂本龍馬を演じたキタロウ。
ドラマなどを見て、土佐弁はなんとなくわかった気になっていたけれど
実際にしゃべってみると耳で覚えた土佐弁のほとんどが
間違いだったとわかったと言っていました。

フランスに行ったことがあるのはチギちゃんとキタロウで
「とにかくパンがおいしい」と2人の共通意見。
「フランスパンの自動販売機があるんです」というチギちゃんに
客席もへー!
キムさん「え?発酵から?」にも客席爆笑。
(どんだけ待たないといけないんですか、自動販売機の前で)

日本人だなと感じる瞬間について
質問の答えがまとまらず、答えるのを最後にしてもらったチギちゃんが
「早替わりの関係で靴の下に足袋を履いている場面があるんですけど
足袋は靴に合いませんね」
と、ちょいとズレた答えを言ったのが キムさんのツボにはまったらしく
散々笑ったあとで「考える時間もらっておきながらそんな答え?!」と
突っ込んでいました。

今後の抱負については
帆風成海が
「思いきり死ねるように頑張ります」
彼は(彼女だけど)いろんな役をやっているのですが
切腹を含んで4回も死ぬんですって。
特に切腹には●●流というような作法があり、
研究したそうですヨ。
そして練習しすぎたせいか、刀を刺した瞬間に
腹筋が攣ってしまって、背筋を伸ばせなくなったこともあるそうです。
大変やねぇ。


なんだかまとまりなくダラダラ長文ごめんなさい。

このお芝居、宝塚を見たことがない人でも
時代劇がお好きだったら、相当楽しめるともいますよ。
見て損はない、面白い作品でした。




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最終更新日  2011.12.26 22:37:10
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Re:雪組「Samourai(サムライ)」観劇(まとまりなく長文)  
アイリス さん
今日のレポ拝見して、凄く見たくなりました!!時代劇好きです!!(^^) (2011.12.26 22:58:37)

Re[1]:雪組「Samourai(サムライ)」観劇(まとまりなく長文)(12/26)  
アイリスさん
>今日のレポ拝見して、凄く見たくなりました!!時代劇好きです!!(^^)
-----
かなり日本愛をかきたてられますよ。
(2011.12.27 11:10:06)

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