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心(こころ)
ようこそ「こころ」のページへ
「そもそも心とは?」そして「心は体のどこにあるのか?」
この素朴な疑問から僕の「こころ」の探求の旅ははじまります。
心は英語ではハート。 ハートマークは心臓を表しています。
恋をすれば胸がドキドキ 悲しいときには胸が締めつけられる
そんな感覚は誰もが経験してしていると思います。
「こころ」は胸(あるいは心臓)にあるのでしょうか?
あるいは意識として自覚できる脳にあるのでしょうか?
そういった疑問を解き明かすべく、いろいろな研究をしてみました。
【こころの定義】
「こころ」を辞書で引いてみました。
・それが働いている間は人間が人間らしさを保つと考えられるもの
(新解明国語辞典 第二版より)
・感じるはたらきの、いちばんもとになっているとかんがえられるもの。
精神。物事に対する感情。思い。
(三省堂国語辞典 第四版より)
ん~?なんかわかったようなわからないような・・・すっきりしないです。
英語の「Heart」で調べてみました。
①心臓・胸 ②中心・真ん中・核心 ③情愛 ④勇気・気力・胆力
(新クラウン英和辞典より)
いろいろな意味がありますね。
「こころ」を定義すること自体に無理があるのでしょうか?心はうつろい易く
というくらいですから何か混沌としたものとして、存在していると仮定する
のが無難だろうと思います。
ただし、混沌あるいは漠然としか解釈ができないとしても、人々は
自分の中にそれを感じ、他者からも受け取る意識は経験上あるはずです。
感じることと意識することは、同義語ではないにしろ切り離して「こころ」
の問題を解き明かしていくことはできないと思うのです。
【こころのしくみ】
心のしくみを理解するためには、感情や意識(理性)の働きを分析することで
有効な答えが導き出せるかもしれません。
一般に感情的と言うと何か理性が働いていない状態のようなニュアンスがあり
ます。意識的(又は理性的)というと冷静な脳の働きといった感じがします。
人間は理性を持っている唯一の動物であるということは、古くから言われて
いることですが、他の動物になくて人間だけが獲得した理性を司るのは、
人体のどの部位なのかといえば、医学的にも脳であることが判っています。
脳に関する書物をたくさん紐解きました。以下に脳に関する客観的事実や
最新の注目すべき内容をご案内します。
【脳の中】
脳というとあの皺だらけの脳みそをイメージしてしまいますが、表面を覆って
いるのは大脳皮質(新脳)というものだそうです。その内側に旧皮質(旧脳)と
いうのがあります。どちらも車に例えるとボディにあたる部分です。
肝心なエンジン部分はというと眼球から頚椎(頭部と首をつなぐライン上にある)
の周辺に内蔵されています。後頭部、特に下のほうを強打すると致命傷になるの
は、このエンジン部分に故障が発生するからなんです。
それでは、脳の中枢であるエンジン部分について説明します。
脳の後ろから「海馬」「扁桃核」「腹側線条体」という三つの部分から成立って
います。
「海馬」・・・・・「知」を司る
「扁桃核」・・・・「情」を司る
「腹側線条体」・・「意」を司る
どれも重要な機能ですが、中でも情を司る扁桃核は、そとからの刺激に対し
て体内の血流に大きく関わっているそうです。たとえば思いを寄せている人が、
近くにいたら胸がドキドキしたり、怒りでカーッとなって頭に血がのぼったり
するのは扁桃核の働きによるのもだと考えられています。
つまり血液の製造工場は心臓ですから、やはり脳と心臓は密接に関連している
ことがわかりかす。
「知」「情」「意」の全てが心と深く係わり合いを持っていますが、我々が
日頃喜怒哀楽と感じるのは情緒的な感情が多いと僕は思います。
心は体のどこにあるのか?その疑問に対して一つの結論を導き出すとすれば
医学的には脳が察知した情報によって肉体的変化がおこるわけですから、
やはり心は脳にあるといえるでしょう。
しかし、例えば脳神経外科でCTスキャンで自分の脳の断面図を見せられて
「ここがあなたの心です」といわれてもなんかしっくりこないよな~と僕は
思うのですが・・・みなさんはどうでしょうか?
医学的或いは科学的な観点からこころを解明されるのには抵抗感があります。
もっと神秘的な何かが・・・拠り所みたいな考え方があってもいいと思います。
医学や科学というとどうしても目に見える物質や現象、身体の部分などを対象
に研究が進められてきた感がありますが、あるフランスの医師の言葉で印象的
なものがありますので、紹介させていただきます。
「気の毒だが、アメリカや日本の医学は科学ではない。
科学とは結局、哲学の流れであり、思想にも哲学にも裏打ちされていない
アメリカや日本の医学は科学ではない」
あらためて考えると説得力のある指摘だと思います。
日本はかつてドイツ医学の受け売り、今はアメリカからの輸入医療です。
しかもアメリカでピークが過ぎた研究が数年後日本でピークになるのが
通例だそうです。
「こころ」というものですら医学的な範疇に納めてしまうのは無理があると
思われます。脳死の問題も「人間の死=脳の死」としてしまうのは、その是非
はともかくいかにも乱暴な感じがします。心とか魂として人間が認識している
ものは必ずしも脳という一部分に特定できないからそう思うのです。
日本には昔から「病は気から」とか「笑う角には福来たる」とか心のもちよう
で健康で幸福な人生が歩めるというような精神性がありました。
これは日本固有の実生活からにじみ出てきた真理だと思います。
日本人の精神の底流にはつねに人間をまるごと包み込む思想のようなものが
あったはずです。心を脳という局部に特定せず、身体全体に目を向けた東洋的
な価値をもう一度見直すことでこころの問題もより深くかいめいできるような気
がします。もちろん西洋医学の功績は大きいですが、西洋(局部)と東洋(全体)
の接点に目を向けたところに新しい価値がうまれるような気がしています。
つづきはまた。
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