Charming★

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死産の後


赤ちゃんへ手紙を書いていたら、相部屋に妊婦さんが入って来た。
しくしく泣いていた私の声は丸聞こえだったと思う。
その妊婦さんは明け方、電話で
「今は部屋が空いていないから相部屋なんだけど、昼前に空くみたいだから
空いたら移動するから」って言ってた。
え?どうして?まづは私を移動させてよ。って思ってたけど
朝の回診の時に看護士さんが
キャメロンさん 今から先生に内診してもらって大丈夫だったら
もう退院していいよ。だって。

内診後、葬儀屋さんが来た。
小さい棺に入れられてやっと赤ちゃんが来た。
その時、初めて我が子の顔を見ることが出来た。
長男にそっくりだった。とてもとても可愛い顔をしてまるで眠っているだけのようだった。
死んでしまっているなんて信じられない。
我が子を抱かせて欲しかったけど、しっかりと棺に納められているので
何故か言い出せなかった。本当に情けない。
どうして言わなかったんだろう。
ただ、触ってもいいですか?って聞いたら
もちろんって言って葬儀屋さんは部屋を出てくれたので
初めはおそるおそる、それから何度も何度も頬をなでた。
とてもやわらかくて、新生児の赤ちゃんそのもののほっぺだった。
だけど、とても冷たくてひんやりしていた。

退院後、実家で死産したいろんな人の手記なんかを読み漁った。
ケアの行き届いた病院は
病院側から 赤ちゃんと一晩過ごさせてくれたり
抱っこしてあげてって言ってくれたりするみたい。
Y産婦人科はそうではなかった・・・・。

私の赤ちゃんなのに、どうして病院に気を使ってしまったのだろう。
あの晩、我が子は一晩中 あの冷たい銀のトレイに入れられたまま
誰にも抱かれる事なく放置されていたんじゃないか。
そう思うと、あの時、しっかりと意思表示出来なかった自分にすごく腹が立つ。
我が子を抱いてあげる事が出来なかった事は私の一生の悔いになって残っていく。

「生まれた証、お腹の中で生きた証を出来るだけ両親の手元に残せるように配慮して下さい。
超音波写真、へその緒、母子手帳、名札、着ていた服、手や足の型を取って上げる。
写真を撮る。など。
どんな些細な事でも時間が経てば両親にとって大切な思い出となります。」

病院側にばかり求めるのは良くない。のはわかっているけれど
あの状況の中では 病院側からして欲しい。
一晩でもいい我が子と一緒にいられたのに。連れて来て欲しかった。
抱っこしてあげてって連れて来て欲しかった。
あの子は一晩どうしていたんだろう・・・
1人ぼっちで放ったらかしになっていたんじゃないだろうか。
寂しい思いをしていたんじゃないだろうか。


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