第十八回★結婚式
第十八回★結婚式
結婚式の内幕がどうなっているかは知らない。
結婚したことないし。
でも、一度だけ、韓国で結婚式に参加させてもらえる機会があった。
日本にいる時に友達になった人の結婚式に、韓国に来て三日目くらいに行った。
そして思ったことは、
韓国で結婚式だけは絶対にしたくない！ということだ。
まず、結婚式会場に行くと、食券のようなものを渡される。
そして、速攻食堂へ。
オードブルが出たりするのではなく、丸いテーブルに座るのでもない。
食事はすべて、ブッフェ形式で、各自で食べたいものを取って食べる。
お酒も用意されていて、当然のように
酔っ払い親父もいる。
ご飯を食べたあと、式までの間に行われるのが、
写真撮影大会。
そう、まさに大会の如く写真を撮りまくる。
新郎新婦は、フラッシュで常に光る。
さながら、芸能人のようだ。
顔を見たらお笑い芸能人のようだけれ（自主規制
やっぱり、韓国人は写真がすきね。
新郎新婦以外にも、勝手に自分らで、自分らのための撮影大会を開いてる人もいるし。
結婚式用に撮った、新郎新婦の写真があるのだけれど、
これまた、ポーズとか作りすぎで、記念写真というよりは
二人の写真集。
別に見たくはないけれど、展示してるし、「見てみろ」ってうるさいし。
っつうか、化粧塗りすぎ＆光使いすぎで、誰だかわかりません。
面影はあるけれど、面影しかありません。
鈴木○子もびっくりです。自分のネタの古さにもびっくりです。
いつまで続くか不安になるような撮影大会も終了し、いよいよ式に突入です。
友達がキリスト教徒かどうかは知りませんが、会場は
教会風のチャペル風、みたいな感じでした。
座席が足りなくて、左右と後ろの壁にも人がたくさん。
後ろにあるドアは開けっ放しで、いつでも出入り自由。
そして、なんていったって、
うるさい。
みんな、式会場で、しゃべるしゃべる。
マイクを使って話す牧師さんより、よく声がとおってます。
出入り自由だから、移動するときの雑音もうるさく。
とりあえず、せわしないのです。
厳粛な雰囲気なんて、これっぽっちも見当たりません。
牧師のむさい顔くらいなもんです。
式の途中、いきなり牧師が声を張り上げたのです。
うるさくて怒ったのかと思ったら、
歌を歌ってます。
何の歌かはわからないけど、祝福の歌でしょう、多分。
マイクを通して、会場全体に響きわたる。へったくそな歌が。
客の雑音のほうが、まだ、ましです。
ハウリングする「きーん」って音のほうが、まだ、ましです。
式も無事（？）終了すると、
また写真撮影大会が催されます。もう充分です。帰っていいですか？
「韓国で結婚したくない」と言う気持ちおわかりいただけましたか？
厳粛にやりたいのですよ､僕は。
いや、厳粛でなくてもいいから、｢伴侶として、、、」とか言う牧師の言葉を
おばさんどもの世間話にかき消されるのは我慢ならないのです。
韓国で結婚した方、ごめんなさい。僕は後に続くことが出来ません。
たとえ、韓国人と結婚しようとも、式は日本でします。
最後に。
けなしてばかりだったので、いいところも。
僕は招待状をもらったわけではありません。
電話で「おいで」って言われただけです。
主催側がどうやったのかはわかりませんが、名前を言っただけで簡単に入ることが出来ました。
これだと、いろんな人に祝ってもらえることが出来るね。
いいことだ。
セキュリティがしっかりしてないから、｢花嫁殺人事件」なんていうのも
簡単に起こせますね。
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