チッチの日記

チッチの日記

シェルターハウス エリアハウス



[視察 ① シェルターハウス エリアハウス]  

 ウーマンスさん(カウンセラー)から、アムステルダム女性シェルターの現状とこれからの動きについてレクチャーを受ける。

・DVの被害を受けた女性は、ホットライン(700~750回/日・・周辺の方からの連絡も含む)を通じてシェルターへ来る事が多い。

・肉体的暴力(叩く・蹴る・押す・転ばせる・首をしめる・ナイフで傷つけるなど命に関わる状況もある。)

・心理的暴力(虐待・罵倒・否定・非難)

・性的暴力・虐待の場合はすぐにヘルプを受けられる。

・ホットラインを通じての情報・アドバイス・を提供。

・オランダ国籍でなくても受け入れ可能。(オランダ・モロッコ・スリナム人など
日本人が来た事もあった)

・年齢的には25歳~45歳位までの女性が多い。

・新しい傾向として暴力をふるう男性が一緒にカウンセリングに来ることがあり、開放された実例もある。(効果が期待される方法になりうると感じた)

<被害女性の実例を5件紹介を受ける>
① 母親の強制による結婚後2,3ヵ月から肉体的・心理的暴力被害。
   近隣の人から警察への連絡で母子を収容。
                  ↓
           職業訓練・自立準備(5ヵ月在住)

② 女性自身がドロッピングセンターへヘルプを申し込む。
  夫(心理学者)にプッシュされガラスのテーブルに倒れ傷害を負う。
                  ↓
             夫と別れる意向はない。

③ オランダに移民してきた夫が不適応から麻薬を常用、心理的暴力から肉体的暴力へとエスカレート、子供にも暴力をふるうようになる。
                  ↓
           ホットラインからシェルターへ

④ 子供の時に父親から性的虐待を受けた事により自分が悪いを思い込む癖がついてしまった。良き男性と出会うが自分が彼を信頼していない。自分の頭がおかしいと思っている。
                  ↓
            匿名でガイダンスを受ける

⑤ 「私は自分の結婚を救いたい」という女性。15才の時に性的被害にあうが、夫は理解を示し結婚したが、結婚2年後位から暴力をふるう。
妻の父親が自分の暴力を乗り越えたことを知り家族の援助で解決を図る。
                  ↓ 
夫と伴にカウンセリングセンターを訪問、夫自身が開放された事により夫婦は再出発ができた。

<子供のプログラム>
・ 被害を受けた母親を持つ子供の指導・ガイダンス
  母親が、子供に愛情を持てるように絆を強めるための支援。

<自己防衛的訓練>
・武道の訓練・・敷居が低いので隠された要因の人が来る。

・夫が暴力にエスカレートしないための工夫
(夫の暴力の傾向を押さえておく・タイムアウトテクニック・外出など)

<最近の動き>
・家庭内暴力をふるう前に警察が投獄可能。

<シェルターに来る女性のタイプ>
・自分の収入がない・・社会的・経済的背景が低い。



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