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ちちおにん
山々に囲まれた静かな村。その村の住人「ちちおにん」が、男として、親として、職業人として、日々の出来事をつづっていきます。
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2020.10.25
テーマ： 今日のこと★☆(106453)
カテゴリ： 銀の龍と白いかぶ
朝から晩まで、丸一日を費やして、走って走って、行って来ました。
和歌山県串本町にある荒船（あらふね）海岸に。
ここを知って早２年。
しかし、私が知ったこの２年間の間にも、この海岸は大きく変わろうとしていました。
民間のロケット発射場が建設されることが決まり、用地の買収が行われ、地元に住んでいた方たちは立ち退きとなりました。
それでもまだ春までは、引っ越しを余儀なくされた地元の方たちが、実家と新居との間を、車で行ったり来たりされていて、家財道具を運んでいたり、磯ではまだ海苔を採っていたりと、海での生活を続けられたりしていました。
今日行ってみると、「１０月１日から夜間の立入を禁止」との看板が立っており、閉鎖するためのゲートまで作られているではありませんか・・・。
磯で釣りをする人たちの姿もなくなり、海に面した道は閑散としていました。
そして、ポツンポツンとあった家々に重機が入り、見るも無惨に解体され始めていました。
なんてこった・・・
そして・・・私がお気に入りだった、波止場の見えるベンチは・・・草がボーボーに生い茂り、ベンチ自体も崩れ果て、見る影もなくなっていました・・・・
本当にショックだなぁ〜・・・・
人が生活をしていた形跡は、これからもどんどんと失われていくんだな・・・・この海岸は。
さらに奥に奥に進んでいくと、道もどんどん荒れてきます。
落石もゴロゴロ。
いよいよ道もなくなるその手前に、半年前に見つけておいた私の「とっておきの場所」があります。
ほどよい木陰があり、海も近く、目の前が開けていて、キラキラと輝く海と空が美しい・・・
この景色は・・・・変わらない・・・・
変わらないでいて欲しい・・・・
そう祈りながら、しばらくの間、そこでのんびりしました。
誰も来ないけれど、俺はまた来るぞ・・・・ここに。
その思いだけ残して、現地を後にしたちちおにんです。
（現地でよく話をしていていたおっちゃん・・・元気にしてるかな？ もう、会うことはないのかもしれないな・・・。おっちゃんに会いに来ていたようなものだったのにな・・・）
（最初にこの海岸を見つけて、私がお気に入りにしていた場所。それはこの船着き波止場のある場所でした。手前にあった小屋は潰れ、船を陸に揚げるためのコロの丸太も、片づけられてしまっていました）
（そして、以前、私が草刈りまでして維持していたベンチは・・・すっかり崩れ去り、雑草に埋もれてしまっていました。心が折れましたね・・・この風景には・・・。誰も管理をしなくなった土地がこうなる運命にあるのは、実家の山を見たときに思い知りました。誰もどうすることの出来ない現実です。）
（名所のひとつ、橋杭岩にて）
（これも名所のひとつ、潮岬タワーにて）
（たまたま見つけた船着き場にて。今日は風が強く、ここで塩水の水しぶきを、銀ちゃん共々浴びてしまいました・・・・とほほほ、なんてこった・・・）
無事に現地にたどり着くことが出来たのはうれしかったのですが、こんな感じで、ちょっと寂しくもあり、でもどうすることも出来ない無力さもあり、またそこで変わりのない海と空に励まされ・・・・いろいろな思いを胸に帰路に着いたちちおにんなのでした。
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和歌山県串本町にある荒船（あらふね）海岸に。
ここを知って早２年。
しかし、私が知ったこの２年間の間にも、この海岸は大きく変わろうとしていました。
民間のロケット発射場が建設されることが決まり、用地の買収が行われ、地元に住んでいた方たちは立ち退きとなりました。
それでもまだ春までは、引っ越しを余儀なくされた地元の方たちが、実家と新居との間を、車で行ったり来たりされていて、家財道具を運んでいたり、磯ではまだ海苔を採っていたりと、海での生活を続けられたりしていました。
今日行ってみると、「１０月１日から夜間の立入を禁止」との看板が立っており、閉鎖するためのゲートまで作られているではありませんか・・・。
磯で釣りをする人たちの姿もなくなり、海に面した道は閑散としていました。
そして、ポツンポツンとあった家々に重機が入り、見るも無惨に解体され始めていました。
なんてこった・・・
そして・・・私がお気に入りだった、波止場の見えるベンチは・・・草がボーボーに生い茂り、ベンチ自体も崩れ果て、見る影もなくなっていました・・・・
本当にショックだなぁ〜・・・・
人が生活をしていた形跡は、これからもどんどんと失われていくんだな・・・・この海岸は。
さらに奥に奥に進んでいくと、道もどんどん荒れてきます。
落石もゴロゴロ。
いよいよ道もなくなるその手前に、半年前に見つけておいた私の「とっておきの場所」があります。
ほどよい木陰があり、海も近く、目の前が開けていて、キラキラと輝く海と空が美しい・・・
この景色は・・・・変わらない・・・・
変わらないでいて欲しい・・・・
そう祈りながら、しばらくの間、そこでのんびりしました。
誰も来ないけれど、俺はまた来るぞ・・・・ここに。
その思いだけ残して、現地を後にしたちちおにんです。
（現地でよく話をしていていたおっちゃん・・・元気にしてるかな？ もう、会うことはないのかもしれないな・・・。おっちゃんに会いに来ていたようなものだったのにな・・・）
（最初にこの海岸を見つけて、私がお気に入りにしていた場所。それはこの船着き波止場のある場所でした。手前にあった小屋は潰れ、船を陸に揚げるためのコロの丸太も、片づけられてしまっていました）
（そして、以前、私が草刈りまでして維持していたベンチは・・・すっかり崩れ去り、雑草に埋もれてしまっていました。心が折れましたね・・・この風景には・・・。誰も管理をしなくなった土地がこうなる運命にあるのは、実家の山を見たときに思い知りました。誰もどうすることの出来ない現実です。）
（名所のひとつ、橋杭岩にて）
（これも名所のひとつ、潮岬タワーにて）
（たまたま見つけた船着き場にて。今日は風が強く、ここで塩水の水しぶきを、銀ちゃん共々浴びてしまいました・・・・とほほほ、なんてこった・・・）
無事に現地にたどり着くことが出来たのはうれしかったのですが、こんな感じで、ちょっと寂しくもあり、でもどうすることも出来ない無力さもあり、またそこで変わりのない海と空に励まされ・・・・いろいろな思いを胸に帰路に着いたちちおにんなのでした。
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