chickenboyの嘆き

chickenboyの嘆き

今宵、君に捧げる詩



不器用な僕は 手紙を書くのは苦手だけど

詩が好きだった 君も知っていた



僕は気も小さくて 弱虫で 

何かあると 家の近くの小さい公園のブランコに乗ってた

君はそれを 知っていたね

「大好き!」その一言を街中に響き渡るぐらい大きな声で言いたかった

でも 僕にはそんなことはできない



せめて このブランコに座って かすかに聞こえるくらいの詩を

僕はうたう

君はそれを知っていたね ずーっと家の窓から見ていたね

僕は君に気づかんなかった

ゴメンヨ 僕は弱虫だから

君を見ることが難しい

僕より眩しく輝いている君に

僕は照らされる役だから



いつの間にか夜になっていた

帰ろうとしたとき 君はきてくれたね

毛布を持ってきてくれたね

でも 何より 君がきてくれたことが嬉しかったかな

君は言ったね

「さっき うたってた詩 もう一回うたってくれる?」

僕は弱虫だからそんなの無理だ って思ってたけど

不思議と口が動き出す

僕はいつもどうり かすかに聞こえるぐらいに うたった

君は真剣に聴いててくれた

「大好き!!」僕が大声で言ったから 君は驚いちゃったね



でも君は 喜んでくれた

僕の気持ちを ずっと知っていたんだね

僕は今宵、君とうたい続ける

今宵、君に捧げる詩を・・・

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