Chika’s Music Room♪

Chika’s Music Room♪

Happy life


「麗美!(れみ)ちょっと手伝って~」
「はぁ~い!」
麗美は母親の夏美に呼ばれて台所に向かった。
「なぁに?ママ。」
「あのねぇ、このお野菜洗ってくれる?」
夏美はそばにあったレタスを指差した。
「うん。了解!!」
麗美はキリっと返事をしてレタスを洗い出した。
夏美は麗美が小さいころからいろいろ手伝わせてきたので、
危なくないことなら麗美はなんでもできるのだ。
「ふぅ。」
夏美は軽くため息をついた。
そしてリビングへ行って受話器を取った。
高校の同級生だった早百合から久しぶりに連絡があって、
「明日の5時頃また電話してね。」と言われていたのだ。
まぁ、早百合も主婦をやっているし、
そんなに長電話しないだろうと思って麗美にまかせたのだ。

プルルルッと聴きなれた呼び出し音がなってすぐに早百合が出た。
「はい、もしもし佐原ですが。」
懐かしい声がした。
「あ、巴(ともえ)です。」
「れぃちゃん??久しぶりやねぇ~」
「久しぶり~元気にしてた??」
「うん。もちろんや~」

早百合は高校を卒業してから、この神奈川を出て、
兵庫に移り住んだ。
今はもうすっかり馴染んだようで、関西弁が耳に新しかった。

夏美と早百合は15分くらい昔話をして
「じゃぁ、またね。」
と電話を切った。

『早百合、元気そうでよかった。』
夏美は思った。

「ごめんごめん。どう?できた?」
夏美は台所の麗美に問いかけた。

返事がない。
何かあったのだろうか。
夏美の脳裏に嫌な予感がよぎる。
夏美は台所へすぐさま向かった。

レタスは台所の台の皿の上にきれいに盛り付けてあった。
麗美は、
寝ていた。
スースーと寝息を立てて。
台所のすみにもたれかかったまま。

「はぁ。」
夏美は安心してためいきをついた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「でね~今日は麗美がね~」
夏美は疲れて帰ってきた夫、卓哉に今日の出来事を話していた。
「そうか。でも何もなくてよかった。」
卓哉は本当にホッとしたよ。といった顔でうなずいた。
「それから早百合と電話したのよ。」
へぇ~そうか。と卓哉は笑った。
夏美は卓哉のこの笑顔がとても好きだった。
この笑顔を見ると夏美はとてもホッとした。

「おやすみ」
ベッドに入る前に夏美は麗美に声をかけた。
もちろん熟睡中だ。

幸せだなぁ。

夏美は一人うなずいた。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: