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2008年07月09日
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躁と鬱は精神疾患としては、一見両極のように考えられています。

実際に、私は鬱だと言えば回りが納得するような状況にはなりえますが、躁であるとは人生で一度もないのではないかというくらい縁遠いものにしか感じられません。

また、日本人は気質的に鬱には簡単に誰でもがなりえるために、鬱関連の著書もたくさん発行され、目にする機会も多ければ、実際に鬱病と診断されるかどうかは別として、鬱じゃないか?と思える人は容易に探せるだけではなく、ある程度理解の範疇になっていると思えます。

しかし、躁は一見単なる軽薄なハイテンションにしか見えず、病気なのか調子がいいだけなのか、判断がつかないのが実感ではないでしょうか?

まぁ、小説やらドラマやアニメのような物語の中では分かりやすい壊れ方として、目がいっちゃっているのに、笑い続けてみたりとか、痛々しいハイテンションになったりとはありますが、ある意味物語上の手法と理解するくらい現実感がないと私は思っています。

しかし、鬱と比べて実は躁の方がスポットライトを浴びないけどもヤバイ!というのが本著の主張となります。

欝は心の風邪と表現されるが、躁は心の脱臼であると。

完全にたがが外れて奇妙な方向に捻じ曲がってしまっているのがその理由であると。

また、本人の気質にも影響があるから、一概に全てに当てはまるわけではないが、鬱が進むと躁になる、鬱なんかよりもヤバイ状況こそが躁だと。



躁の傾向としては、とにかく全てが分かりやすく薄っぺらい状況の中で、全能感にあふれた誇大妄想で俗っぽく、ハイテンション。

それでいて、自暴自棄な場当たり主義で先のことなんか一切考えていない。

ある意味気持ちが大きくなってわけが分からなくなっているんだけども、もの凄く幸せそうにハイテンションに空騒ぎをしている酔っ払いのような状態が続いていると。

酔っ払いならば酒が抜ければ素面にもどるが、躁はそう簡単には素面に戻らず、ある意味素面に戻りさえしなければ享楽的な人生を送る事が出来る。

ただし、破滅的な人生になる事が普通だと。

なかなか、考えさせられる本でしたね。

また、最近読んだ、「 暴走老人 」からも引用されていて、事件を起こすような暴走する老人は躁であったという視点を当てはめると、見えてくるものがあるというのも、その文章までの前振りで考え方としては納得できる部分がありましたね。

何だかんだと、精神を病みやすい昨今、鬱だけではなく躁というものについて知識を得ておくというのも必要かもしれないなと思わされる一冊ですね。

とりあえず、私がこのブログで俺ってサイコー!みたいな感じのハイテンションで書き始めたらば、鬱を通り越して躁にまで行ってしまったかと哀れむような目で見てあげてください。

哀れんでもらっている事すら理解できない状況になっているという事なんでしょうが。

問題は、躁なんです





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最終更新日  2008年07月09日 21時04分11秒
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