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2010年11月03日
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日本の領土問題の中で、一番扱いが大きかったのはかつては北方領土でした。

北方領土返還こそが、日本の領土問題の最大にして最高の成果になるのではないかという扱いであり、それは冷戦構造下におけるソ連という強大な敵国を強く意識せざるを得ないものとして扱って

きました。

しかし、ソ連崩壊以降、ソ連の脅威が減り存在感が薄まると、どことなく北方領土の存在感も希薄になったように思われます。

その代わりと言っては何ですが、近年領土問題となると、日本固有の領土でありながら実効支配をされている竹島であり、つい先ごろ暴虐の限りを尽くすことに何のためらいももたない中国による

尖閣諸島の事件になります。

現政権が日本国民よりも、中国のご機嫌伺いの方が全てに優先をするという、非常にどこの国の税金を給料としているのか分からない態度をしてくれたおかげで、ん日本の領土はこれからもどんど

ん削られていく可能性を示してくれましたが、そのタイミングでロシアでもしっかりと北方領土はうちの領土だから!と明言されてしまいましたね。

これまで軽視されてきましたが、ロシアというのも大国主義の隣国という意味で、ある程度常日頃から注視しておかなければいけない存在なのですが、どうも日本人はあまりそういう視点は持ち合




さて、本著ですが、副題が「プーチンの十年」の衝撃というものであり、1999~2009年の十年をプーチンの十年としてロシアのこの間の動向を総括するというものになります。

ロシアはソ連崩壊以降、ショック療法という急激な民主化により、ものの見事にショックだけ受けるという、共産主義崩壊によって資本主義なら何でも解決するよ!(キリッ)という資本主義陣営の

思惑を叩きつぶし、資本主義がきちんと成立するためには、そのためのルール作りから、モラルや信用の形成から、国民全体の心理面のケアなどやる事が山積みであるという事すら実験の場にされ

てしまったという、共産主義とそこから一気に資本主義にするという2つの大きな実験によって疲弊する結果となりました。

そこから、自由などを制限するけども国としての安定感を取り戻し、資源の高騰によって経済も回復するというラッキーも取り込んだのがプーチン大統領(現首相)であり、その10年の間に何が変

わり何が変わらなかったかを分析し、現段階で見て果たしてこの10年は正しかったのか総括してみましょうという狙いですね。

結論から言いますと、2008年の金融危機によって、ロシアも派手に吹っ飛ぶ結果になってしまいましたし、好調期に資源に頼り切った形からの脱却という視点を持ち得なかったのは大いに失敗

という評価にならざるをえないとしていますね。

国民にズタズタに失われたプライドを持ち直させる事には成功したが、それだけという感じでしょうか。

基本的に私はロシア関係の文献を読むのを趣味としていますので、目新しさは感じませんが、総括という広範囲に光を当てていますし、そういう意味ではまとまっていますし、知らない人にはこれ

を読めばある程度理解する事はできますし、知っている人はおさらいになるかなって。



第2章  プーチンとはどんな人間か
第3章  プーチン体制 狙いと実践
第4章  プーチン政権下の権力と国民意識
第5章  新しいエリート、シロビキの登場
第6章  高度成長時代のロシア社会

第8章  オリガルヒの栄枯盛衰
第9章  ロシアの対外政策とロシア人の世界認識の変遷
第10章 グルジア侵攻、勢力圏回復を図るロシア
第11章 リセットなるか米ロ関係





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最終更新日  2010年11月03日 20時54分14秒
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