ゴボウ(牛蒡)食物繊維の大腸ガン予防効果



西アジアを原産地として世界各地に自生し、四季折々に精進揚げ、きんぴら、柳川、煮しめなどと食卓を彩るゴボウであるが、食用にしているのは日本人だけである。

味覚や香り、歯ごたえにはかけがえのないものがあるとはいえ、ビタミンやミネラルなどには見るべきものはない。

しかし多量に含まれるイヌリン、セルロースへミセルロースなどの食物繊維が腸の蠕動運動を促して便秘を解消し、

また、腸内の有用細菌の繁殖を助けるとともに有害物質を吸着して排泄などの働きを持ち、大腸ガンの予防にも役立つ。

さらに微量成分であるリグニンという物質が、ガン予防と抗菌作用の面で注目されるようになった。

また、アルギニンという成分も含まれているが、これは男性ホルモンの分泌を促し精力を増強する。

ほかに、古くから体を温め、解毒、発汗、利尿効果があり、浮腫を治すとされてきた。

なお、ゴボウはキク科に属するが、漢方薬のしょうりく商陸(利尿薬)になるヤマゴボウは別種のヤマゴボウ科の植物である。

また、観光地土産でヤマゴボウの漬物として売られているものは、キク科のモリアザミの根が使われている。

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