精油の説明コーナー(少し詳しく)



イランイラン(Ylang Ylang)

学術名 Cananga odorata
科名  バンレイシ科
栽培場所 コロモ共和国、フィリピン、マダガスカル、セイシェル、インドネシア、ジャワ、スマトラ
抽出部位 花
抽出方法 水蒸気蒸留法
植物中オイル比 1.5~2.5%
香り 重く甘美 フローラル
NOTE ミドル~ベース
精油成分 モノテルペンアルコール類50~60%(リナロール50~60%)

日常のイライラを鎮め、リラックスさせます。高血圧の人が好む香りです。過呼吸、速すぎる心拍をスローダウンします。催淫作用があるので、本来の女性性を解き放ち、喜びの感情や、官能的高揚感を与えます。バストアップのレシピによく登場します。月経前の諸症状を緩和する効果も期待できるそうです。また皮脂のバランスをとります。頭皮に使うと、抜け毛予防、育毛にも。感情的に揺れ動いたり不安定な状態となっている時、緊張感をほぐし、心のバランスが保ってくれます。ただし、「花の中の花」と呼ばれるこの花の精油は濃厚な香りなので過度に用いると頭痛や吐き気に襲われることもあるので注意が必要です。イランイランこの甘い匂いが特徴ですが、野生のものはほとんど匂わないと言われています。人間の手にかかってはじめて非常に多量の精油を作りだす、ロマンチックで不思議な植物だそうです。


オレンジ(Orange)

学術名 Citrus sinensis(オレンジ・スィート),Citrus aurantium(オレンジ・ビター)
科名  ミカン科
栽培場所 イスラエル、アメリカ、フランス、スペイン、イタリア(地中海地方)、ブラジル、オーストラリア
抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法
植物中オイル比 0.2%
香り 柑橘系のリフレッシュ出来る香り
NOTE トップ
精油成分 モノテルペン炭化水素類50~60%(リモネン75~99%)

心を明るくさせ、リラックスとリフレッシュをもたらします。エネルギーがない時にも使いやすい精油です。胃に対して強力な鎮静作用があります。また、腸の調子を整えます。心理的な問題からの胃痛、下痢などを緩和し(自律神経に働きかけバランスをよくする)、食欲を促します。免疫力を向上させ、ビタミンCの吸収を促進します。骨を強化し、コラーゲンの形成を促進するので、子供の成長痛や、年配の人の膝の痛みにも使えます。毒素をスピーディーに除去するので、にきびが出来ている肌、セルライト除去にも使います。
オレンジ・ビター(エステル類やアルデヒド類が微量含まれ、より一層リラックスさせ安定させる)を使う場合、光感作(光毒性)を起こすことがあるので、使った後5~6時間は日光に当たらないようにしましょう。


カモミール・ジャーマン(Chamomile.G)

学術名 Matricaria chamomila,Matricaria recutita
科名  キク科
栽培場所 イギリス、イタリア、ドイツ、フランス、モロッコ、エジプト、ハンガリー
抽出部位 花
抽出方法 水蒸気蒸留法
植物中オイル比 約1.7%
精油の色 紺色
香り えぐみのある香り
NOTE ミドル
精油成分 セスキテルペン炭化水素類30%(カマズレン2~10%)

ハーブティーとしてなじみがあります。免疫系を強化します。カマズレン(青い色がそう、水蒸気蒸留方で精油を作った時に成分が熱に反応して変化したもの)の抗炎症作用、抗アレルギー作用、潰瘍の緩和が特徴。アトピーのような皮膚の炎症を鎮静させ、痒みを抑える作用があります(ただし、キク科のアレルギーには効かない)。通経作用があるので、妊娠初期は避けましょう。


カモミール・ローマン(Chamomile.R)

学術名 Chamaemelum nobile,Anthemis nobilis
科名  キク科
栽培場所 イギリス、イタリア、ドイツ、フランス、モロッコ、南アフリカ
抽出部位 花
抽出方法 水蒸気蒸留法
植物中オイル比 約0.05~0.2%
香り りんごのような香り 甘い香り
NOTE ミドル
精油成分 エステル類70~80%、モノテルペン炭化水素類3~15%、ケトン類5~15%

ハーブティーにすると苦味があります。多年草。月経時のトラブル、女性特有のさまざまなトラブルに役立ちます。花言葉が「逆境に負けない強さ」だけあり、緊張からくる頭痛、腹痛のような痛みを和らげたり、消化管のトラブル(吐き気、胃炎)にもいいでしょう。心を落ち着かせてくれます。また、歯痛、耳痛、神経痛などにも使えます。皮膚軟化作用と保湿作用があるので、しみ、しわ予防にも。ハンドクリームにいれてもいいでしょう。ただし、通経作用があるので、妊娠初期は避けましょう。


クラリセージ(Clary Sage)

学術名 Salvia sclarea
科名  シソ科
栽培場所 フランス、モロッコ、イタリア、スペイン、ブルガリア、ロシア、ニュージーランド
抽出部位 花と葉
抽出方法 水蒸気蒸留法
植物中オイル比 約0.1%
香り 草っぽく苦味のある香り 
NOTE トップ~ミドル
精油成分 エステル類60~80%(酢酸リナリル60~80%)、モノテルペンアルコール類(リナロール5~15%)、セスキテルペン炭化水素5~15%、ジテルペンアルコール類2~7%(スクラレオール2~5%)

精神疲労を回復し、幸福感を与えます。恐怖、パニック、不安を和らげ、本来の自分を取り戻し、明るい気持ちになります。強い緩和作用により、生理痛や筋肉痛を鎮めます。生殖器に対するホルモンのバランスをとる働きがあります。月経前に嗅ぐと好きに思える香りです。少量月経を正常化したり、月経前の不快な症状を和らげたり(月経前緊張)、更年期障害を緩和します。鎮静作用、鎮痙作用が働くので、分娩を促進し、リラックスさせます。また、免疫力を高めるともいわれ、病後の回復期にも用いられます。高濃度での使用は集中力を減退させるので注意が必要です。通経作用があるので、月経過多、妊娠中は避けましょう。


グレープフルーツ(Grapefruit)

学術名 Citrus paradasi
科名  ミカン科
栽培場所 イスラエル ブラジル アメリカ
抽出部位 果皮
抽出方法 圧搾法
植物中オイル比 約0.1%
香り  フレッシュ 苦味 
NOTE トップ
精油成分 モノテルペン炭化水素類(リモネン90~99%)、ラクトン類(フロクマリン微量)

精神的に元気にさせます(ドーパミン、やる気ホルモンが出る)。鬱症状の人も好む香りです。幸福な気分にします。リンパ系を刺激し、体液循環を活性化させるので、むくみやセリュライト除去に使われます。体の中をきれいにし、本来の環境を整えるので、肝臓の強壮作用があります(ローズマリーとのブレンドもいい)。二日酔いにも。また旅行による心身の疲労緩和にも役立つので、時差ぼけの時にも使えます。光感作(光毒性)があるので、使った後5~6時間は日光に当たらないようにしましょう。また、使いすぎると肌に刺激があるので、使用量に注意しましょう。

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