花粉症、風邪対策



花粉症のせいなのか目が痒かったり、鼻が詰まってイヤな時にお勧めです。アロマの精油ではティーツリー(殺菌消毒効果、免疫力を高める)、ユーカリ(鼻水、鼻づまりを押さえ、ストレスを和らげる)、ペパーミント(鼻の不快感を軽減して、ストレスを和らげる)、ラベンダー(炎症を鎮め呼吸を楽にする)、カモミールローマン(アレルギー症状を和らげる)がお勧めです。

<使い方の例>
1:5g(ティースプーン軽くすくって1杯)のワセリンにペパーミントの精油1滴を入れ、竹串などでよく混ぜる。綿棒に少しとって、鼻の中につける。
2:または、マグカップに熱いお湯を入れ、ペパーミントかユーカリを一滴入れ て湯気を吸入。また、ティッシュに1滴精油を垂らして時々嗅いでもいい。
3:首の付け根辺りをアロマトリートメント。
4:ミントティーを飲む。ペパーミントがお勧め。(朝日新聞社 2003年12月9日付けの記事によると、ペパーミントの精油を抽出した後、捨てられていた葉に、花粉症の症状を緩和させる作用があることを岡山大の亀井千晃教授(薬理学)と飲料メーカーなどとの共同研究で発見したそうです。花粉症によるとみられる鼻粘膜の腫れへの効果を調べた結果、普通のお茶を飲んだ時と比べ、ミントポリフェノール入り群では4倍改善したということ。亀井教授は「軽い鼻炎なら改善できるだけの薬理作用が認められた」と言っています。)

  ***エキナセアチンキ***

チンキを作ってみましょう。風邪予防にとても効果があります。作っておくと、1年は冷蔵庫で保存できるので、いつでも使え、便利です。

<材料>
・エキナセア 10g
・ホワイトリカー 100ml

1:ガラス密閉容器(ジャムが入っていたような)に入れ、よく振り混ぜる。
2:2週間置いておく。たまに振り混ぜること。
3:コーヒーフィルターで絞り出来上がり。
4:スポイトつきの遮光ビンに入れ冷蔵庫で保存する。
5:体重1kgに対し、1滴の割合で(体重40kgなら、一日40滴まで)、飲み物などに入れて服用する。


どれも手軽に出来ます。お試しあれ! シーズンの2週間前ほどから対策を始めるのが一番いいそうです。


  ***花粉症って?***

花粉症は、植物の花粉によって起こるアレルギー性の病気です。花粉症の原因となる植物は多く、人によっても原因が異なりますが、針葉樹の「スギ」「ヒノキ」、イネ科の「カモガヤ」「オオアワガエリ」、キク科の「ブタクサ」「ヨモギ」などだそうです。

アトピー、食べ物アレルギー、ハウスダストアレルギーなどのアレルギー体質の人や、都市部に住んでいる人(大気汚染、アスファルト;花粉が土に帰らずに季節中飛び回っている状態)、睡眠不足(疲れがたまると抵抗力が弱まり、花粉症の症状が出やすくなるのだそうです)やストレスが多く、自律神経が乱れている人に出やすいそうです。

 花粉によって起こる「目のかゆみ」「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」は、体を侵入者から守るという防衛機能が、本来は体を守るために働くはずが、過敏に働いてしまい、その結果アレルギー反応となってしまうということです。

目のかゆみ: 侵入者と戦っている時に、ヒスタミンなどの化学物質で知覚神経が刺激され目のかゆみを感じる。
くしゃみ: 鼻の中に入ってきた侵入者を風の力で吹き飛ばそうとする反応。
鼻水: 鼻の中に入ってきた侵入者を水の力で流し出そうとする反応。
鼻づまり: 炎症物質によって血管が広げられ、鼻の穴が圧迫され、狭くなり侵入者の行く手を遮っている状態。

花粉症の対策として:マスクや眼鏡を着用し花粉を浴びないようにする、床の掃除は掃除機をかけるだけではなく水拭きをする、加湿器で部屋の湿度を保ちつつ空気清浄器で部屋をきれいに保つ など。

また、症状を和らげるといわれている食べ物(成分)は、
甜茶(てんちゃ) :バラ科の甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールがヒスタミン(神経を刺激する物質)の放出を抑え、症状を和らげるのに役立つとされています。抗酸化作用もあります。

シソ :シソの葉に含まれるロズマリン酸(ポリフェノールの一種)にアレルギー反応による症状(くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ)を抑える効果があるといわれています。抗酸化作用もあります。

バラの花エキス :優れた抗アレルギー作用があるオイゲニン(ポリフェノールの一種)という成分が含まれており、花粉対策に効果的とされています。

ヨーグルト:ヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きにより腸内細菌のバランスが整えられることで症状を和らげます。

また、他にも、ルイボスティ-、生姜、ビタミンA(人参、かぼちゃ、ほうれん草など、粘膜の免疫力を強化する)を含むもの、βカロチン(パセリ、人参、ほうれん草など、体の中でビタミンAに変わる。アレルギーの人の必須ビタミン)もいいようですよ。

そして、環境、生活習慣の見直し(辛い食べ物、アルコールはとり過ぎに注意;鼻などの粘膜を刺激し、症状が悪化する・高たんぱく質食品;分解が不十分なまま吸収されると、体が異物とみなし、過剰反応し、アレルギーを起こす原因に・たばこ;煙に含まれる有害物質が鼻の粘膜を刺激)も、花粉症を和らげるひとつの方法ということです。

***風邪って?***

風邪の原因となるウィルスは、冬場の低温と、乾燥した環境(低湿度)が大好きなんです。冬は乾燥するので、ウィルスは体内に進入しやすくなります。それに加え、体の免疫力が低下していると(ストレス、疲れ、不規則な生活)、ウィルスに対して防御機能が働かず、風邪にかかってしまうのです。
対策として、外出から戻ったら、手洗い、うがいをしましょう。水分により、ウィルスを寄せ付けなくするためです。本当は鼻の中も洗うといいそうですよ。というのは、空気中に拡散したウィルスを、鼻や気管などから吸い込むことによって感染するから。また、喉の渇きも避けた方がよいということ。時々水分を補給してあげましょう。風邪を引きやすい人は、ビタミンAをきちんと取りましょう。感染症を予防し、粘膜の免疫力を強化します。生姜もいいです。体の新陳代謝を活発にし、保温効果を高めます。解熱、鼻づまり、咳を鎮めるそうです。 咳が止まらず、眠れなくて困る時は、シダーウッド、ネロリ、カモミール、ラベンダー(鎮静の精油は風邪の咳の際は有用性があるが、喘息の際は悪化させるので使わない)など自分に合うものを2~3種ブレンドしティッシュに垂らし、枕もとに置いてみましょう。フランキンセンスもいいようです。

 ***免疫力***

免疫力とは、風邪やインフルエンザのウィルスなど、からだに異物が進入してきたときに、これを追い出したり、戦ったりする力のことで、別名、自然治癒力とも呼ばれます。

免疫のシステム

ウィルスなどの異物がからだに入ろうとするとき、最初の関門となるのが皮膚や粘膜です。皮膚からは汗や皮脂が分泌され、この保湿力が細菌が侵入するのを防ぐ第一のバリアとなります。つまり、乾燥肌の人ほど、ウィルスが侵入しやすいと言えるわけです。

また、鼻やのどの粘膜にウィルスが取りつくと、粘膜の表面にある繊毛がウィルスを外に押し出そうとします。風邪の初期症状にくしゃみや鼻水が出るのはそのためです。

皮膚や粘膜のバリアを突破し、細菌が粘膜などの細胞の中に侵入してくると、「NK(ナチュラルキラー)細胞」が出動し、ウィルスに取り付かれた細胞を殺していきます。そして、殺された細胞を、骨髄でつくられた白血球のひとつ、「マクロファージ」が食べて、きれいにそうじしていきます。
NK細胞やマクロファージでも手に負えなくなったとき、マクロファージは免疫機能の主役、T細胞に援軍をもとめます。T細胞も骨髄でつくられますが、つくられたあと、心臓の前にある小さな臓器、胸腺を通ります。ここでT細胞は「キラー」「ヘルパー」「調整性」とその役目を分けます。
マクロファージから援軍を求められると、この信号をまずヘルパーT細胞がキャッチ。キラーT細胞とB細胞に指令を出します。キラーT細胞はウィルスに感染した細胞を殺し、それをまたマクロファージが食べてそうじしていきます。
一方、指令を受けたB細胞も同じく骨髄でつくられますが、こちらは胸腺を通らず、直接援軍に出かけます。B細胞の役割は、侵入してきた外敵に対して抗体をつくることです。この抗体は、外敵を確実に殺すワクチンの役目を果たしています。調整性T細胞は、こうしたほかの細胞たちが暴走しないよう、抑制する働きを担っています。
こうした免疫機能は、からだを守る役目を果たしている一方で、いったんシステムが乱れると、花粉やホコリ、ダニなどを異物と認識してしまい、花粉症やアレルギーを引き起こす原因もつくりだしてしまいます。









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