対人恐怖



私はこの原因は、便利な社会になりすぎたことに一理あると思うのですがどう思いますか。
人と合わなくてもコミュニケーションが取れるようになっています。メール、チャットは今では使ったことのない人が少ない位ではないでしょうか?それから、街中では、自動改札、回転寿司なんていうのも身近になっています。
人と向き合わなくてはいけない場は本当に減ったように思います。そのほうが確かに楽ではあります。私も、お買い物でさえ、今ではネット、または通販が主になっています。でも、今度、実際、人と対さなくてはいけない状況となると、妙に身構えてしまう、怖いと思う自分がいるのです。そう、そんな自分に驚いて、お仕事を接客業にしたのかもしれません。

対人恐怖症にはいくつか種類があります。
赤面恐怖:人前に出たら赤くなる。顔が赤くなる自分が嫌。誰かに言われてから対人恐怖になってしまう場合もある。
表情恐怖:人前に出ると顔が緊張でこわばる
視線恐怖:他人が自分を見るのが怖い。自分が他人を嫌な思いにさせているのではないか、不快に思うのではないかと思う。
異形恐怖:顔がくずれていると思い込む。そのことで人を不快にさせるのではと思う。
自臭恐怖:自分から臭いが出ていると思う
分裂病:対人恐怖から引きこもりになって5年ほどでなる可能性があるといわれる。ちなみに異形恐怖からはカウンセリングが難しくなってくる。


日本では個人よりも集団が強調される為に自分が他人の目にどう映るのかを強く意識するようになるという。日本人は、社会的文脈に即して集団の意志に従うことが要求され欲望を抑制する必要がある。

「日本においては他者の気持ちに配慮しながら振る舞うことに道徳的・社会的な価値が置かれ、それによる文化的ストレスが対人関係状況における不合理な不安を引き起こすことになり、そのような対人関係状況を回避するようになる(社会不安障害 不安・抑うつ臨床研究会回編)」という。

「日本型の恥は、自分の行動を人がどう見るのかという懸念が基盤になっている。…自分の欠点を他人だけでなく友人・知人も気付いているかも知れず、それを理由に自分が集団から排除されるかもしれないという恐怖が伴っている。(社会不安障害 不安・抑うつ臨床研究会回編)」

「対人恐怖は人から変に見られるのではないかという他人に主体をおいた恐怖が中心になっている。」つまり、「自分が相手を不快にさせたり攻撃したりすることに対する恐怖が中心的な症状になっている」、「他者の情緒的反応に主眼をおいて悩んでいるのである。」(社会不安障害 不安・抑うつ臨床研究会回編)

「対人恐怖症とは、ある個人が対人関係状況に極度に過敏であったり不合理な恐怖を持つために、著しい苦悩を感じていたり社会適応上の障害が現れたりしている精神医学的障害である。こうした恐怖を感じるのは、その人が、赤面したり、視線を向けたりすることによって、また自分の外見が醜かったり不快な臭いをだしたりしているために、他の人にいやな思いをさせていると思い込むことによる。(社会不安障害 不安・抑うつ臨床研究会回編)」

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