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2009.03.10
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「調べものよ。ジャマしないで。」
「俺を愛してるくせに。」
「まぁ自信たっぷりね。」
「アレックス・ローバーは世界中の人間に愛されてる。」
「そう、21カ国語に翻訳されているんですものね。」

人は誰しも、幸せでありたいと願う。
永遠に不幸などとは付き合いたくないと思う。
だがいかんせん、人生とは皮肉なものだ。

だからこそ幸せが尊いものに感じられる所以なのだ。
「幸せの1ページ」は、幼いころ母親を亡くし、父と二人、南の島でたくましく生きる少女と、ベストセラー作家でありながら対人恐怖症でしかも引きこもりの生活を送る女性が、それぞれの努力と勇気で幸せの扉を開けようとするファンタジードラマなのだ。

南の孤島で暮らす海洋学者の父と、11歳の少女ニム。
彼女は、冒険小説のヒーロー、アレックス・ローバーの大ファン。
ある日、父親は新種のプランクトンを採取するために、ニムを置いて一人ボートで出かける。
ニムはその間、留守番だが、仲良しのトドやトカゲの友人たちがそばにいるので平気なのだ。
一方、小説の執筆に励む「アレックス・ローバー」の作者であるアレクサンドラは、次回作に苦悩する。
作中のアレックスは不可能を可能にするヒーローであったが、作者自身は対人恐怖症で引きこもりというハンデを背負っていたのだ。

作品を観てつくづく思ったことがある。
それは、“幸せ”というものがどれほど貴重で有りがたいものかということだ。
日常に転がっているささいなことでも“幸せ”だと感じられる心がけ。

それは、万物に対する感謝の念にも通じるかもしれない。
人は皆、艱難辛苦を乗り越え、紆余曲折を経て明日を生きる。
たとえ人生のピークを迎え、順風満帆を謳歌していたとしても、それは決して長くは持続しないのだ。
楽あれば苦あり、苦あれば楽あり。
それが人生、これが人生。

それこそが、幸せの1ページをめくることにつながるのだ。

2008年公開
【監督】マーク・レヴィル
【出演】アビゲイル・ブレスリン、ジョディ・フォスター

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.03.10 06:52:20 コメントを書く
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