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2010年11月14日
テーマ： 最近観た映画。(40197)
カテゴリ： 作品レビュー（外国映画）
この作品は「午前十時の映画祭」で初めて見る作品である。
テーマ音楽はよく知っており、また、この作品がイタリア
映画の名作として評判であることもよく知っている。
子どもが主人公であり、鉄道員の父とその一家の物語である
ことからイタリア独特の人情ドラマかと想像したら、そうで
はない。
この映画はヴィスコンティの「若者のすべて」とフェリーニ
の「甘い生活」に連なる作品といえよう。
戦後イタリアの高度経済成長の中で家族はバラバラになって
後半部で母親が子どもを抱きしめながら「みんな自分が正し
いと信じてバラバラになっていく」という意味の言葉を言う
場面があるが、この場面がこの映画のテーマであるのだろう。
戦後イタリアの時代の変化の中で家族というものが崩壊して
いく状況を、この鉄道員一家で描いたのではなかろうか。
ラストで朝、子どもたちを見送る母親の何とも言えない孤独
と希望のない表情が、この家族の将来を物語っている。
この映画は子どもが走る場面で始まり、同じく子どもが走る
場面で終わる。
冒頭では憧れている父親に向かって走るのであるが、ラスト
では何に向かって走っているのであろうか？
テーマ音楽はよく知っており、また、この作品がイタリア
映画の名作として評判であることもよく知っている。
子どもが主人公であり、鉄道員の父とその一家の物語である
ことからイタリア独特の人情ドラマかと想像したら、そうで
はない。
この映画はヴィスコンティの「若者のすべて」とフェリーニ
の「甘い生活」に連なる作品といえよう。
戦後イタリアの高度経済成長の中で家族はバラバラになって
後半部で母親が子どもを抱きしめながら「みんな自分が正し
いと信じてバラバラになっていく」という意味の言葉を言う
場面があるが、この場面がこの映画のテーマであるのだろう。
戦後イタリアの時代の変化の中で家族というものが崩壊して
いく状況を、この鉄道員一家で描いたのではなかろうか。
ラストで朝、子どもたちを見送る母親の何とも言えない孤独
と希望のない表情が、この家族の将来を物語っている。
この映画は子どもが走る場面で始まり、同じく子どもが走る
場面で終わる。
冒頭では憧れている父親に向かって走るのであるが、ラスト
では何に向かって走っているのであろうか？
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