Freepage List
ハリウッドのB級映画を作りつづけたサミュエル・フラー監督。彼はゴダール、トリュフォーなどヌーヴェル・ヴァーグの監督たちから高い評価を得ています。
この映画は彼が1953年に作ったフィルム・ノワールです。
スリのスキップはニューヨークの地下鉄でキャンディという女性のかばんから財布を盗む。ところがその財布には共産国に渡すための機密フィルムが入っていた・・・・・。
共産国スパイが登場するなど当時の世相を反映した映画になっています。
ストーリーは強引です。この強引さはゴダールの映画に通じる部分があります。ヌーヴェル・ヴァーグの作家たちがサミュエル・フラーを気に入ったのはこの強引なストーリー展開かもしれません。
でも演出やカメラ・ワークはとてもいいです。けんかのアクション・シーンはとても迫力があります。
スキップを演じるリチャード・ウィドマーク、キャンディを演じるジーン・ピーターズはなかなか良かったです。
でも胡散臭いおばさん、モーを演じたテルマ・リッターがいいです。この人はヒッチコックの「裏窓」でも家政婦として登場しますが、庶民的で貧乏臭い感じがメチャメチャいい。最高です。(笑)
「映画とは戦場のようなものだ。愛、憎しみ、アクション、暴力、死。ひとことで言えばエモーションだ」
サミュエル・フラーは「 気狂いピエロ 」の中でそう語っています。
ハリウッドにおいて自分の個性やスタイルを映像に表現した監督です。彼を評価するのも納得ですね。
邦題の「拾った女」って。。。。。ノラ犬か?
バイバイ
Chinatown (チャイナタウン) 2010/02/21 コメント(1)
Avatar (アバター) 2010/01/14
Touch of Evil (黒い罠) 2010/01/04
PR
Keyword Search
Calendar
Comments