まったりのんびり

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人物



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高橋 歩さんを知ったのは、彼の著書である「人生の地図」を手にしてからです。その本は、彼が生きてきた中での色々な人からの言葉や写真を綴った言葉&写真集。著名人の有名な言葉から、音楽の歌詞、漫画の台詞、普通の人の言葉等。なにかが心に引っ掛かる本でした。そこから、高橋 歩にハマった。その後も自伝「毎日が冒険」や「HEAVEN'S DOOR」「LOVE & FREE」等の本を読んだ。
彼は、20歳で友人4人とバー「ROCKWELL'S」を開店し、その後自伝を出すために「サンクチュアリ出版」という出版社を設立して自伝を出す。その後、結婚して奥さんと2年くらいかけて世界中を旅する。そして帰国後は沖縄に移住して、「~カフェバー&海辺の宿~ビーチロックハウス」をオープンして、そこを拠点に「島プロジェクト」に携わっている。
ほんとに、彼はすごいと思う。すごいという表現が正しいのかは分からないけれど、彼の行動力や精神力等にとても興味を惹かれる。
そして、彼の本を読んだときに、少し背中を押してもらえた気がした。

奈良原 一高(写真家)

奈良原 一高さんを知ったのが、ふらっと入った恵比寿の写真美術館。1931年生まれの写真家さんです。特に前情報がある訳でもなく見てみたのだが、衝撃を受けた。まぁあんまり写真展といったものを見たことがないからなのかも知れないが、、。今回見た写真展のタイトルは「時空の鏡:シンクロニシティ」展。ちょっと惹かれるタイトルです。様々な写真が飾られていたのだが、少し紹介させてもらいます。まず最初に見たのが1950年代の日本の写真「無国籍地」。これは砲兵工厰や軍需工場跡の廃墟を被写体としたもの。これを見た時にはなんとも言い難い感情が込み上げてきた。漠然と過去の日本は知っていたけれど、イメージとは違うものを感じた。まるで要塞のような島があり、そこで暮らす人々。「無国籍地」以外にも1950年代の日本人を被写体とした写真もあったのだが、その人達の目がとても強く感じた。何よりも生きているという目をしていた。今の日本人でそんな目を持っている人はどれだけいるのだろうか…?そう思った。また、「アメリカの鏡」ではアメリカの風景写真だったのだが、その時代の車と共に写る空の広さや荒野の雄大さにしばし茫然と目を奪われた。旅に出たいと思わされた。そして「ヴェネツィアの鏡」ではヴェネツィアという古代建築の街やカーニバルのマスクやメイクをした人々の深さや美しさ、そして若干の気味悪さが魅惑的だった。水の都ヴェネツィアに生まれ根付いたその時代背景がなんだったのかは分からないが、確実にその時代、その街には歓びが溢れていたに違いない。そして最後に「21世紀の鏡」は現在の日本の風景写真をCG加工したものなのだが、同じ写真を六角形にしたりして写真というよりはデザインといった感じのものだった。色々とおもしろいものがあり、ちょっと参考にしよう。と思った。
まだまだ他にもおもしろいのがあったのだが、この辺で…。
今回この写真展を見て感じたことは、普段目にしているのものを普通と捉えてしてしまって良いのだろうか?と感じた。まぁ、目に見えている事が真実に変わりはないのだろうけど、どこか視点を変えてみたり、例えば目が良い人と悪い人とでは見えるものが違う。ぼやけて見えたり、2重に見えたり。でも、目に見えるものが真実ならば、ぼやけて見える風景も真実かな…。うまく言葉に出来ないのだが、先入観の中でものを見てしまうと何も見えなくなるし、考えなくなる。先入観無しに世界を見渡せば何かが変わってくるんじゃないかな?知らない事の方が多いのだから、頭の中を空っぽにして見渡してみよう。
なかなか、出来ないとは思うけど、それを気付かせてくれた奈良原 一高さんに感謝したい。

ちなみに、写真展は2004/7/11まで、恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館で開催されているので、興味を持った方は見に行ってみてください。

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