馬鹿?






               『馬鹿?』

               こぅ投げ掛けると相手は激怒する。

               オマケにキィキィと叫ぶから余計に厄介だ。



               だって、云われても仕方無いだろぅ。

               大切なモノを護る為に両手を広げて。

               有らゆる危険物質の前に立ち塞がって。

               其の結果がどぅだ。此のザマは。

               其処等中が傷だらけ。

               純白のドレスは既に真紅に変貌してしまって。

               観て居るこっちが狂ってしまいそうな程、傷ついて。



               なのに君は嬉しそうに微笑うから。

               結局何時も観て観ぬ振りをして合わせてやる。

               そうして護ってやって満足なの?

               腕の中のモノを自分に依存させて。

               自分のしたコトに独り酔い痴れて。

               余りにも見苦しくて反吐が出る。

               何て身勝手なんだろう。

               何て残酷な姫君なんだろう。

               其れ等のコトを無邪気にしてしまうんだから。



               其れでも僕は此の狂った姫が如何し様も無く大切だから。

               彼女が狂った唄を紡ぎ始めたら、何時もと同じ言葉で彼女を止めるのだ。

               『馬鹿?』

               こう投げ掛けると相手は激怒する。

               オマケにキィキィと叫ぶから余計に厄介だ。

               同時に彼女の人間性に触れた気がして、酷く安心してしまうのだ。



               嗚呼何て性質の悪い姫君なんだろう?



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               愛情と憎悪って紙一重なんだって。

               何処か境界線か、解るのかなぁ???




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