Strike while the iron is hot!

そして始まる物語―2










 大体、この真夏の真っ最中にエアコン抜きで過ごすこと自体が不可能だと思うのは、私だけのエゴな意見ではないだろう。
 地球温暖化対策に協力しなければいけないこのご時世、暑いからエアコンをつける、だから暑くなると言う悪循環。だったらもう諦めてしまえ! 他でがんばってやるからさ。

 例えば、節水とか節電とか、なるべく自転車か徒歩で移動とか・・・。
 節電の中にエアコン類も含まれてるかも知れないけど・・・。

 でも、暑いんだから。誰かが言ってた。“エゴからエコへ”って言葉。大丈夫、その言葉がもう寒いから。涼しいから。
 さっきから屁理屈ばっかりで会話が無い。
 読んでる方は、さぞ退屈だろう。

「ねぇ、そっち行ってもいい?」

「はぁ!? 何言ってんだよ暑いだろ」

「いいじゃん別にぃ!」

「・・・・・判ったよ。来い」

「えへへ」

 梯子を降りて、下の段に入った。
 柚子が壁際によけて、あいたスペースに入る。
 二段のシングルベッドだから、狭い。だから体温で少し暑いけど、その温度さえ心地いい。
 もしもこれで腕枕なんてあったら、幸せなんだけどなぁ・・・とか、ちょこっと馬鹿なこと(多分かなり可笑しいと思うが)を考えてしまう。

「暑いから離れろ!」

「えへ(ハート)」

「えへじゃねぇ!」

 苛めたくなって、ギューっと抱きついてみた。

「暑い(怒り)」

「えへへ♪」

 バチリと目線が合った。
 暗いけど、なんとなく判る。

悪戯で、キスをしてみた。

 その時は、本当に悪戯のつもりだった。だってまだ、五年生だったし、双子だとしか思ってなかったから。


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