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2006年11月27日
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今朝コーヒーの機械の前で営業の部長のひとりに、「今日も朝からお美しいねえ」と言ってもらい、「どこの店なんですか~」と対応しつつも、ああちょっと生きる気力が湧いてきたわと思うダニエルさんです。こういう社交辞令に心底励まされるってホントにダメな証拠。仕事しないとね。やっぱり人間を最後に救うものって仕事であるなあ、とか思います。

『クライマーズハイ』面白かったですよ。何度も途中で涙しました。興奮も悔恨も挫折も奮起も思いやりも憎悪も失望も希望も、すべては仕事とともにある。
JAL123便の事故を報道関係者の視点から見た本って今まで読んだことがなかったなあと改めて思ったし、当時地元新聞の記者だったのなら、あれは間違いなく著者にとって、他に比することのできない特別な作品なのだろう。
しかしあれでさえ、息子との確執の部分になるとちょっと興ざめしてしまうわたし。息子に顧みられなくなったらそんなに絶望するんですか父親って。へー、ほー、ふーん、なんだけど。ワタクシ親の愛情の「正体」に関しては非常に懐疑的な人間なので仕方ない。

そして celineさんの生涯の1冊 、久坂葉子『四年のあいだのこと』読みました。すいません、ちょっと痛すぎて読んでらんねーんですけど(泣)。や、わたし自分はここまではイタくないと信じたいけど。や、さすがに今は違うにしても、二十歳前後の頃だったらこれもうホントにまんま自分のことでございます。
だいたいこのひとほんとに戦前に生きてたひとなのか。あまりにも感覚が現代のオタな少女と一緒じゃないですか。生活的には相当恵まれてるのねこの余裕。そんで今生きていらはったら絶対中野ブロードウェイとか乙女ロードに日参なさっていそうです。さもなきゃだめんずうぉーかーになってるか。
ああ、てゆーか少女の恋愛の方向がこの手の妄想系に流れるのはありがちなことでしょうけど、それをリアルで引き摺りすぎなんだよ。結果全てが脳内で完結してしまうのが救いようがなくて。こういうひとには自殺はしないで貰いたかったなあ(泣)。

そして電八郎さんにも私信。

『霧の旗』の事件がどういう設定になっているのか分からないんですが、ひとりしか殺してないってことより、初犯で死刑になることの方がまずないそうですよー。死刑になる犯罪者は、それ以前に殺人まではしてないにしても、たいてい強盗でも強姦でも何かしらで前科があって凶悪である場合がほとんどみたいですね。





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最終更新日  2006年11月30日 14時13分15秒
コメント(8) | コメントを書く


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Re:微妙に私信ですけど、な日(11/27)  
celine2501  さん
前から思っていたのですが、社交辞令に励まされるのがダメなのではなく、社交辞令をそのまま受け止められない心こそが、すさんでいる証拠ではないでしょーか。
元気な時なら「はっ、何を言ってんだ、このオヤジ」と思いつつも、「最近始めた顔のマッサージ効いてきたか?」とついその気になり、私の場合はそこでもう1回転して「人を見る目のないヤツ」と心の中で罵倒するのが一連の流れになっていますもの。(ゴ、ゴーマン…?)なんか変にビクビクしたり、卑屈になったりする必要ないですよ。相手がどういう意図でそう言ってるのかを探る必要はあると思いますけど。

>結果全てが脳内で完結してしまうのが救いようがなくて。

そうか。だから最後まで読むと、もう一度冒頭部分に戻らずにはいられないんだ。妄想がループしてるんだ、あの話。しかし、ある意味では余裕があるから恋愛なんぞにかまけていられるとも言えるわけかー。結局ヒマだってこと…?(泣)

>やっぱり人間を最後に救うものって仕事であるなあ、とか思います。

特別な愛情を介さない人間関係の面白さこそが、仕事の醍醐味かなあ…なんて思います。「この人、私のこと好きかしら?」ではなくて、「この人、私のこと信頼してくれてるかしら?」という関係の心地よさ。
家族とか恋人とかだと、特別な愛情がジャマをして、事実が事実として存在せず、流れて行ってしまうような気がするのです。もちろん仕事でも、自分に都合の良いようにしか解釈しない、常にプライベートモードの人はいるわけですが、そういう人をハメて、ぎゃふんと言わせることが、ワタクシの密かなストレス解消法です。ホホホ。 (2006年11月30日 15時08分00秒)

Re[1]:微妙に私信ですけど、な日(11/27)  
celine2501さん
>前から思っていたのですが、社交辞令に励まされるのがダメなのではなく、社交辞令をそのまま受け止められない心こそが、すさんでいる証拠ではないでしょーか。

そうですねえ。でもなんちゅーかこう、社交辞令にも喜ぶレベルにあるヤツとそうでないヤツってあると思うので、以前はちゃんとそうでもないヤツを切り捨てていたような気がするんですが、今じゃ全部一緒くたです。絶対数が少ないから!(泣)。もう仕分けしなくていいッ! みたいな。

>そうか。だから最後まで読むと、もう一度冒頭部分に戻らずにはいられないんだ。妄想がループしてるんだ、あの話。しかし、ある意味では余裕があるから恋愛なんぞにかまけていられるとも言えるわけかー。結局ヒマだってこと…?(泣)

まあ生きるか死ぬかだったらあんなことでクヨクヨはしてらんないすからね・・・。そう、あれ読み終わるとまた振り出しに戻っちゃうんです。

>特別な愛情を介さない人間関係の面白さこそが、仕事の醍醐味かなあ…なんて思います。「この人、私のこと好きかしら?」ではなくて、「この人、私のこと信頼してくれてるかしら?」という関係の心地よさ。

あと目に見えて上達していくスキルみたいのあるじゃないですか。成果がはっきりしてることも多いし。それが幻想じゃない感じでいいのです。勿論仕事にも幻想って入り込む余地ありありですけど、容赦なく数字で現実が示されると違いますよね、やっぱり・・・。 (2006年11月30日 15時55分58秒)

Re:微妙に私信ですけど、な日(11/27)  
吉祥寺拓也  さん
「クライマーズハイ」おもしろいですよね。
まさに働きマンの話。親子の話はオマケですよね。
この世代、仕事忙しくってまともな親子関係はちゃんとやる時間が取れないっていうリアリティを出したかった位じゃないでしょうか? あるいは最後、仕事で筋を通したばかりに左遷されたら時間ができてそしたら親子関係が今度は好転するみたいな、だいたいそれはトレードオフなもんなんだよ、位のそういう感じ。
それよりなにより、「仕事」ってなーこうだぜ、おっさん、みたいな、すんげードロドロした、しかしテキパキした、かなり男くさーい、現場の雰囲気がムワムワ漂ってて、読むべきところはやっぱりその働きマンなみんなの話ですよね。まさにおっしゃる通り「興奮も悔恨も挫折も奮起も思いやりも憎悪も失望も希望も、すべては仕事とともにある。」相変わらずダニエルさん、うまいこと言うですね、そんのとーりですよね。「手紙」小説は読んでおもしろかったんだけど、映画はダニエルさんがイマイチっぽく語ってたから(実はダニエルさんだけではなく、小説好きな人があの映画見てもイマイチと言っている場合も多かったし)見るのやめました。そうそう、エリカ様はあの役じゃないよね、どー考えても。逆だ、逆。 (2006年11月30日 18時41分58秒)

夜はおやすみ、まくらさん、くま、くま  
電八郎  さん
>いつの映画観てるんですかあ。

「霧の旗」というのは、わりといい映画なんですよ(笑)。山田洋次でも映画化されてます。なぜ山口百恵かというのは、深い理由があって、いずれ日記に書きますので。
「霧の旗」の兄の事件は、「手紙」の兄より、もっと理不尽なケースです。
なにしろ本当は殺してないという冤罪だし。
それは別にしても、初犯で、妹思いの教師。被害者は高利貸しのババア。これで死刑判決はないだろうと思うのだが。
でもまあ、それは一審での死刑判決なので、そういう裁判官もいるかなあ…(上告後、兄は獄中で病死)。
とりあえず、原作読んで考えてみます。 (2006年11月30日 21時20分13秒)

Re[1]:微妙に私信ですけど、な日(11/27)  
吉祥寺拓也さん
>「クライマーズハイ」おもしろいですよね。
>まさに働きマンの話。親子の話はオマケですよね。

そうですね。物語に厚みをつける意味でああいうの入れるのはいいんでしょうね。でもなんかあのくだりになると突然人物造形もストーリーの展開も浅くなるっちゅーか。仕事に関する部分が迫真の筆致であるだけに落差が激しくて。あのO・ヘンリの短編みたいなラストのオチもどーもしっくりこなくて。でもあれがあるから爽やかに終わってるんですよね。それにしてもあの新聞社の方々、誰をとってもすごくリアリティあっていいですよねえ・・・。

>「手紙」小説は読んでおもしろかったんだけど、

え、面白かったんですか??? じゃあやっぱり映画のノリとは違うんですね。わたしもあの兄の犯罪に走る過程とか刑務所での生活が細部まできっちり描かれていたら面白いと感じたかもしれないと思いました。 (2006年12月01日 09時58分27秒)

Re:夜はおやすみ、まくらさん、くま、くま(11/27)  
電八郎さん

↑前のヤツから気になってたんですが、タイトルのこれは一体なんでしょーか。

>「霧の旗」というのは、わりといい映画なんですよ(笑)。山田洋次でも映画化されてます。なぜ山口百恵かというのは、深い理由があって、いずれ日記に書きますので。

あ、そうなんですか。是非書いてください。うちの母親は松本清張大好きで子供の頃に本棚一列彼の著作でしたね。でもわたしはほとんど読んだことないんですよ。本の装幀が嫌いだったっていうのもあるんですが。

>でもまあ、それは一審での死刑判決なので、そういう裁判官もいるかなあ…(上告後、兄は獄中で病死)。

理不尽な判決ってのはそれはそれでありますからねえ・・・。でもやっぱり描き方に説得力がないとなかなか物語に入り込めないですよね。 (2006年12月01日 10時09分12秒)

クライマーズ・ハイ  
tohko_h さん
私も息子とのくだりはイマイチでした。あと、
あの、関係ない事故の被害者の娘で投稿した子。
彼女の言動がなんだかかなりイラついて…後半は
物語全体の緊張感がなくなっちゃったような。

逆にリアルだったのは、被害者の合同葬儀の花輪で
地元の政治家の名前がちゃんとうつってる写真を
使うようにするとかあのへん。 (2006年12月01日 11時58分46秒)

Re:クライマーズ・ハイ(11/27)  
tohko_hさん

うぎゃー!! いらっしゃいませ!! すみませんわざわざ!! びびび、びくりしました。嬉しいです。


>彼女の言動がなんだかかなりイラついて…後半は
>物語全体の緊張感がなくなっちゃったような。

ああ、言わんでおこうと思ったことをはっきりと・・・(笑)。確かにウザかったです。なんだよ、この娘って思いながらも、でもきっと彼女が新聞記者になる、新たな働きマンになるっていう結末が大事なんだ、と自分を抑えました。ちょっと納得いかない部分も多かったのですが。そうか、あれもあって結末付近がダレたんだ・・・。
でもあの望月って記者の事故死を「日常の些細な出来事に化学反応起こして自暴自棄になる人間の自殺みたいなもの」と解釈するあたりは、結構鋭いというかわたし的には耳が痛かったです・・・。


>逆にリアルだったのは、被害者の合同葬儀の花輪で
>地元の政治家の名前がちゃんとうつってる写真を
>使うようにするとかあのへん。

ほんとそうですね。窮余の策だったのに、それがかえって誰にとっても都合がいい結果になって評価されてしまうっていうのも、すごくリアリティ感じました。 (2006年12月01日 13時06分16秒)

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