オージー生活

オージー生活

交際スタート



せっかくいい男だと思った今のダンナである彼の告白にショック。。。このとき、自分にも一応遠距離恋愛ながらも彼氏がいることなどすっかり飛んでいる私。
でもま、傷は浅い。まだ知り合ったばっかりだし。だから、

「えー、残念だなあ」

と笑ってしばらくその晩は飲みながら、いろんな話をした、ような気がする。酔っぱらってました。帰りに、彼から、

「また来週の同じ時間のレッスン来る?」

と聞かれたので、ちょっとムッとして

「どうかわからないなあ」

と答えた。と、

「なんで、なんで?僕に彼女がいるって言ったから?来てよ。それでまたレッスンが終わったら、ここでご飯食べよう、ね」

と言われた。

それから1週間、なんとなく悶々としながら、会社の友達などには、せっかくいい男だと思った人に彼女がいてさあ、がっかりだよ、上手く行かないよ、とネタにしたりしてた。

次の週になり、どうしようかなあ、行こうかなあ、などとうだうだしながらも、遅れてレッスンに行った。その日は最初のレッスンに来てた生徒が他に3人ほど。
終わって、無視して帰ってやろうかとしてると、彼は当然のように追いかけて来て、同じ方向の電車に乗って来た。で、その日初めて私に話しかけて来て、先週遅く帰ったので彼女に怒られたとか話してきた。ふーん、と聞きながら顔を眺める私。あ、よく見ると瞳の色が緑なのねー。

「ユア アイ イズ グリーン」(←間違ってるよね)

と言うと、

「 Yours are brown(君のは茶色だね)」

とあっさり返された。

当然のように下北沢で降りるので、まあいつまでもすねててもしょうがないかと一緒に喫茶店に入って話し始めた。
ほとんどは日本のこととか、オーストラリアのこととか、肝心なこと(彼女のこととか)には触れず。。

「今日はこの後他のバイトがあるんだ。今度休みにどこかに遊びに行かない?連絡するから電話番号教えて」

と言って来た。ま、電話くらいいいか、と教えた。で、じゃあねー、と別れた。
何となく腹のたった私は、残って下北沢で買い物をし、女友達の家に行き、飲みながら愚痴ってから家に帰った。

家に帰ると、留守電が点滅。
彼からで

「今日はありがとう。来週の土曜日の朝のレッスンは、僕は担当じゃないんだ。代わりだったけど、休みとってた先生が帰って来たから。でも、木曜日の7時から渋谷でクラスあるから、そっちに来ない?あと、今度の日曜日は休みだから、どこかに行こう。じゃあね」

とか。うーん。彼はいったいどういうつもりなんだ??
日本人の女の子が自分のこと好きらしいから、せっかくだからいただきまーす、とでも思ってやがるか??
と、疑い度95%になる私。

その次の週の火曜日、いつも行ってた英語のクラスに行った。イギリス人のマイケル先生。厳しいけど上手だった。終わって、ちょっとみんなでお酒でもと、ちょうど来てたオーナーも一緒に居酒屋へ。
先日「She said she likes you!]とかましてくれた彼女もいた。
で、彼女が

「ねえねえ、私、あの先生(ダンナ)の彼女の授業だったのよ、このあいだ。見たことある?」

そう、彼の彼女もこの教室の先生の一人だったわけです。この女、知ってたんなら、ちったあ気を遣えよ。知らんかったつーねん、と思いながら、平静を装い、

「私、彼女の授業は受けたことないのよ。どんなひと?」

と聞いてみた。

「うーん、けっこう綺麗系?髪がすっごく長い。でもね、ちょっとキツい感じ。なんか彼氏のことばっかり授業中も話すのよお」

だって。ふふーん。。。。

それから約束(させられた)木曜日の彼のレッスンにやっぱり行った私。その後もその日の生徒あと二人とともに飲みに行った。と、生徒の一人が、

「ねえねえ、先生さあ、あの彼女と結婚するの?彼女がそうなるかもしれないから、とか言ってたよ」

と聞いた。彼は笑って、

「NO WAY!(とんでもない!)」

と返した。ほーおっ。

で、帰り道に彼は私を追いかけて来て、

「あの子(生徒の一人)と途中まで同じ方向だから一緒に帰るけど、日曜日、君の家の近くまで迎えに行くから、駅に着いたら電話するね。お昼ごろね!」

と早口で告げると去って行った。

日曜日、うつうつとしながらもそれでもそれなりにお洒落もして、どこに行こうかな、近くで梅祭りやってるからそれでいいか、と考えてた。
お昼ごろ電話で近くの駅に着いたというので、そこからの来方を教えた。と、来た彼の手には花が。近くの店先で買って来たと言う。
でも、これ、菊と榊の葉が、墓参りを大事にする我が家でよく見てたような。。。でもお礼を言って、部屋に飾って、梅祭りに出かけた。
途中、店の前を通ると、やっぱり『仏前 供花』と書いた同じ花が。。。漢字読めないもんねー。。。。

梅祭りは楽しくて、そのあと行った近くの居酒屋も楽しくて、あっという間に時間は過ぎた。彼はそういった気取らない日本料理を食べるのが初めてだったので、何もかも新鮮なご様子。
私もまた、日本人として、この外人を楽しませたい、という意識の方が強かったような気がする。

で、また別れ際に、木曜日の7時のレッスンで会うことと、その他の曜日の自分のレッスン日を教えられ、その日に来てね、と言われた。

ああ、また彼女のこと聞けなかった。家も一緒に住んでるらしいし。どういうつもりなんだー。とイライラしてきてた。

でも、こんな風に、電話と直接会ったときに、彼は私に自分のスケジュールを教えて、その日にレッスンで会うか、レッスン後に私と会うのが当然のようになってきてて、

あれ?これってつきあってんの??

という状態になって来てたのでした。




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