不妊疑惑。
ぜったい子供が欲しかった私は、同棲をはじめた頃から『基礎体温』をつけていました。
あたりまえだけど、今まで子供なんてできたことなくて、でもヤバいかも!と思ったときでさえできなかったから、作れる時期になるまでに万全を期しておこうと思ったワケです。
一応グラフをみると、低温期と高温期にわかれていたので、排卵はあるようだ、ということまでは確信していました。
結婚式もおわり、新婚旅行も楽しんだので、これからはははへの道一直線!ってことで避妊をやめました。
基礎体温計とにらめっこしつつ、「今がチャンス!」というスケジュールをねらってたんですけど、できないんですよね。
まぁ、周りからは「1/4の確率だから」って声もあったから、最初は「そっか~」なんて気にしてなかったんですけど、さすがに3回目に失敗したときには「私って不妊症?」とギモンを持つようになりました。
フツウ、通常の夫婦生活を行って2年できなければ不妊と判断されるようですが、
私の場合、年齢が年齢なもんで2年も待ってたら機会を逸しちゃう!とにかく子供ができない原因を追究することからだけでもすぐはじめなくちゃ!
ってことで、2006年があけてすぐ産婦人科の門をたたいたのです。
先生に「子供ができない理由がしりたい」と率直に訴えると、
「そうですね~、フツウは2年っていいますけど、あなたの場合は年齢もありますから。
いいんですよ、そうやってすぐ病院に来ていただいたほうが」
といわれ、さっそく検査&内診をしてもらいました。
検査はクラミジアとガン。どちらも不妊の原因となるものです。
が、結果は陰性。
そして内診は、
「かなり炎症を起こしてますね、これでは妊娠は難しい。それに筋腫があります。
ひょっとしたらこの筋腫が妊娠をさまたげているかもしれないので、MRIで立体的にみてみましょう」
といわれました。
まずは炎症という第一の原因がみつかり、妊娠できなかったことを納得。
そしてさらに、後日撮影したMRIを見ての診断結果を聞きに行くと、
「どのくら子供が欲しいと思っていますか?」
とドクターが切り出しました。「?」と思っていると、
「どんなコトをしてでも欲しいと思っているかどうか、ということです。
筋腫が内膜に接しています。これでは妊娠はむずかしい。しかしこれをとって排卵さえおきれば年内に
妊娠することも可能です 」
というお言葉が・・・。
ショックだった~。
だってオペですよ。お腹切るのもコワイし、イヤだし、仕事も休まなくちゃいけない。
私としては、これからできるうるすべての検査を行い、原因がどれだけあって、どれだけ治療が必要なのか、
ある程度把握した上でオペを含めた治療を行うのか否かを決めたいと思っていました。
その旨をドクターに告げると、
不妊治療というのはそういうものではない、というのです。
原因がみつかったら都度治療を行いながら原因をとりのぞき、その上で妊娠するかどうか一歩づつ確かめながら
進めていくものだ、と。
保険内でできうる残る検査は、卵管の通りをチェックすることと、排卵チェックのみ。
今、炎症と筋腫という原因がわかっているのだから、子供を望むのであればオペも含めて治療を勧めますというものでした。
子供は欲しい、でもオペはいや。だいたいオペしたからって絶対子供ができるわけでもない。
筋腫がなくなったって、別の原因があとから出てきたらオペは無駄だった、ということになるんだし。
親に相談すると、「子供がいないってさみしいよ。やってみなくちゃわからないけど、少しでも可能性があるのならオペしたほうがいいと思う。」といわれ、
夫に相談すると、「子供がうんぬんというより、これから筋腫が大きくなるかもしれないのならとったほうがいい」
といわれ。
悩みました・・・。
でも。
やらない後悔はしたくない。 ははへの道を自ら閉ざしてしまうようなことはしたくない。
そして次に病院に行った私は、
「オペお願いします」
と、先生に告げていました。