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先月亡くなった、英デザイナー アレキサンダー・マックイーン氏の
追悼企画が、英雑誌「DAZED&Confused」のサイトにUPされとります。
雑誌が大好きで仕方なかった頃に見た、この雑誌のこの号は今でもよーく覚えとります。
トップページには、'96年に掲載された、
デビット・ボウイがマックイーンに電話インタビューをした記事も掲載されとります。
27歳でジバンシィのデザイナーに抜擢されたばかりのマックイーンのやんちゃっぷりに、
デビット・ボウイが楽しみつつも、たじたじな感じが当時とても面白かったし、
今回再読して、マックイーンも若かったなぁー、と。
俺によるスーパー意訳だけど、抜粋で一部載せときます。
David Bowie : 君はゲイ?ふんでドラッグはやる?(笑)
Alexander McQueen: どっちもイエスだよぉ!(大笑)
DB:以前この色でこういうジャケットを作ってって頼んだのに、
実際に送ってきたのはタペストリー生地、とても美しい生地だったけどね、
で 頼んだのとは全く別物だったよね?
でもさ、より大きい企業レベルの中でクリエーションする場合はどうすんの?
AM:そんなことにはならないもん。
DB:だってこれからジバンシィで仕事するじゃん!それでも変わらない?
AM:うん、変わらない。
(マルキ・ド・サドの人の感情を刺激するやり方に影響を受けた、
っつーマックイーンの発言に対して)
DB:服自体が社会を拷問する手段になると思う?
AM:洋服にそんなたいそうな意味はないよ。
服は単なる服だよ。
服で社会がどうこうできるなんて思っていない。
ただ自分のデザインした服を着る人が、
その服を着ることで少しでも自分に自信がもてるような、
そんな服が作れたら、って思いながらデザインしてる。
とにかく俺自身とっても自分に自信のない人間だから。
DB: しょうもないと思うデザイナーは誰?
AM:おー、まい、がああああーー
DB: 最悪のデザイナーは誰?
AM:自分から見て?
DB:そう、君にとって。
AM:うー、名誉毀損になるよお。
DB:何人もいるってこと?
AM:あんね、デザイナーじゃなくて、そういうデザイナーの服を買う人間を
責めるべきなんだよ。
好きなデザイナーは川久保怜だね。
自分が買うのは彼女のコムデギャルソンの洋服だけ。
DB:自分は 今まで洋服にお金を払ったことがなかったよ、
アレックス(笑)、そう・・
AM:俺に会うまではね!!!(大笑)
DB:自分のデザインした服を一番着て欲しい人は誰?
AM:悪いけど、
そんな特権に値する人間は思い浮かばない(笑)
AM:そうとも、そうでないとも言える。
沈みかかってる船を何とかしなくちゃいけないわけだから
。
ジョン・ガリアーノの責任じゃなくて、メゾンのせいで、だよ。
どうやらいまだにどの方向に向かったらいいのかも分かってないようだし。
結局はいい服を作るしかないだろ?
偉大なブランド名だけじゃどうにもならない
。
AM:またツアー服をデザインしたいよ!
DB:そりゃいい。今度はきちんとフィットしたやつを作りたいね。
AM:ほんとだよ。でもそれなら実際に会わなきゃね。
電話越しに採寸なんてしたくなからね。
だってきっとウエストのサイズ、ごまかすでしょ(笑)?
DB:そんなことしないよ。
AM:だってさ、ほら 「長さ」について嘘つく人いるじゃん(笑)
DB:股下の長さをごまかしたり、そんなことはしないって言っただろ。
AM:洋服を着る時、 右前、左前どっちで着る(笑)?
DB:両方だよ!!
AM:そうだよな!!!!
DB: いや、うん、まぁ、たぶん・・・・
このインタビューだけじゃなく、マックイーンの洋服以外の、
彼の世界観の一部、みたいなものが垣間見られる企画だと思うんで、
好きな方は是非見て欲しいのね。
Dazed Digital Alexander McQueen
60%OFFの声を聞いて見直してみる 2009.08.12