~ココアとの出会い~
2003年の冬の終わりに突然思った。
街で 散歩中のビーグル犬
を見かけたのがきっかけ。
そのビーグルは、飼い主のオバさんの号令で、赤信号で止まり
青信号で渡っていた。 あまりの可愛さにしばらく見入ってしまった。
それで、その日の買い物の予定をやめ、ペットショップ巡りに変更、
休日には、 ペットショップ巡り
と言う日々が始まった。
そう、はじめはダックスではなく、 ビーグルが欲しかった
。
しかし、よくよく考え、可能な限り小型で趣味のアウトドアに
付き合ってくれる犬種がいいと思い直した。
そんな折り、シルバーダップルの ミニチュアダックス
、
名前を 「モンブラン」(♀)
と触れ合う機会があった。
「モンブラン」は4歳で、すでに成犬で出産も経験している。
が、とても無邪気で、うれしいと「うれション」をするという
愛嬌たっぷりの性格。 「モンブラン」と散歩やボール遊びを
しているうちに、自分に合う犬種は ダックスだ
、と思ってきた。
「よし、犬種は決まった!」
本や雑誌やインターネット、色んなものから情報収集。
もちろんペットショップもかよい詰め、ブリーダーに行き
「ドイツチャンピオンの赤ちゃん」
など、たいそうな物まで見た。
しかしなかなか決まらない、と言うより決め手がない、
みんな可愛い
、仔犬なんて可愛くない方が珍しいのだ。
第一、チャンピオンの仔が、良い子で可愛くなるとも言い切れない。
そこで、とにかく気に入った毛色で絞ろうと思った。
「チョコレート/タン」か「ブラック/クリーム」の2種類で探す。
それからもしばらく探してた頃、楽天で「ノア犬舎」を発見。
その中の チョコタンの仔
に、心をさらわれてしまった。
「この仔が欲しい!」
ノアおじさんからメールで最新の写真をもらい、
携帯の待受画像にするほど、もうすでに自分の 愛犬状態
。
しかし、それには重大な問題があった、実は家には犬好きなんていない、
それどころか 微妙に犬嫌い
、まずは家族を説得しなくてはいけない。
家族はまともに聞く耳すら持たない。 なぜなら私は自他ともに認める
「熱しやすくて冷めやすい」
性格、家族からは「また始まった」
くらいにしか思われていなかったはず。 そこで考えた、
「決意を見せてやる」10何年と吸ってきた タバコをやめた
。
どうせ、犬もタバコのニオイは嫌いだろうし、ういたお金で
ドッグフードやペットグッズだって買えるようになる。
タバコをやめた効果は、予想以上だった。 自分自身
「ここまでやれたんだから」と思え、 妄想や理想が決意
に変わった。
家族も話を聞いてくれるようになってきた。
「こうなったら飼ってしまえ!」
今思えば、 危ないノリ
だったかもしれない。
思わずノアおじさんに電話して 「あの仔ください」
と言っていた。
でも、家族はすでに根気負けしていたらしく、なんとか認めてくれた。
それからは早かった、また新たに情報収集したり、仔犬を飼うのに
必要な物を買い揃えたり、楽しく新鮮な日々だった。
一番、頭を悩ませたのが 「名前」
。いくつか候補はたてたが、
やはり、実際顔をみていないので、顔を見てから決める事にした。
「いよいよ、仔犬が来る!」
お隣の県だから、直接受け取りに行く、という手もあったが、空輸の方が
安いのでそっちにした。 が、後で考えると、直接行ったっ方がよかった。
とにかく福岡空港へ行く、時間よりかなり早く着いた、 待ちきれない
。
受付に行くが、やはりまだ早すぎる、しばらく待つ事にした。
「来たっ!」
受付のお姉さんがわざわざ教えにきてくれた、バスケットの中で鳴いている
「ヒャン!ヒャン!」「恐かったね、疲れたね」バスケットを開ける。
小さい。可愛い。 やばいっ、かわいいっ
。「ヒャン!ヒャン!」
「大丈夫、大丈夫、ねっ、ココア」 名前はココアに決まった。

