ミドリ


きみはただしい

わたしはきみのことが怖かった

まるで
藻でいっぱいの底なし沼のよう
きみは見えない
きみはつかめない

やさしい言葉を口にしながら
その目はどこか曇ってて
ただしい言葉を口にしながら
その指先は微かに震えてて

いつもきみは
芝居をしているようだった

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