復元ポイント


朝のざわめきが聞こえて来るね
時計の針はとっくに起きなきゃいけない時刻を越えてるけれど
もう少しだけ仔猫のようにあなたにじゃれてたい

 復元ポイントを作っておけたらいいのにな
 失敗したら いつでもそこからやり直せるの
 復元ポイントを作っておけるのだとしたら
 私が選ぶのは 二人が仔猫みたいだったあの日の朝

初夏の光も 風の匂いも タオルケットの手触りも
きらめく言葉も あなたの表情もなにもかも
いつだって 私 頭の中に再現できるのに
まるで映画を見てるみたい そこに入ってはいけないの

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