まつばら左京の宿場

まつばら左京の宿場

雨風



絡まった心の糸が静かに解けてゆく

出逢いだけが僕らの時計を動かすピース

頑なに閉じていた扉が開け放たれる

誰かのものでもない命が流れ込んできて その波にさらわれた


今も吹き付ける風は誰にも吹く風なんだろう

僕のものでもないこの足が歩を進める理由



もう二度と帰れないと分かってても振り返る

僕の中で作られた思い出という幻

未来を背にしてまで辿り着いたその先で

思い出とその面影の隙間から見え隠れした 本当の僕の姿


今でも降りしきる雨は誰にも降る雨なんだろう

誰のものでもない体に僕が戻れる理由


忘れ物をしたような 後悔を認めたくないような

この気持ちは何だろう? 問い掛けながらゆく


今でも降りしきる雨は誰にも降る雨なんだろう

誰のものでもない体に僕が戻れる理由

今も吹き付ける風は誰にも吹く風なんだろう

僕のものでもないこの足が歩を進める理由

僕の存在理由

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