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2006年08月03日

【Boxing】亀田興毅選手を取り巻く輩

テーマ：亀田世界戦(179)

カテゴリ：プロレス・格闘技

亀田世界戦、視聴率は４２％ 　=8月3日11時09分ｽﾎﾟｰﾂ報知=

　亀田興毅が判定勝ちした２日の世界ボクシング協会（ＷＢＡ）ライトフライ級王座決定戦（ＴＢＳ系、午後８時２５分―同９時５４分）の平均視聴率は、関東地区で４２・４％、関西地区で４２・９％だったことが３日、ビデオリサーチの調べで分かった。
　ボクシングの中継では、１９７８年の「具志堅用高対ハイメ・リオス」戦の４３・２％に次いで２位。
　関東地区の瞬間最高視聴率は、亀田の判定勝ちが決まった直後の午後９時４７―４８分の５２・９％。関西地区は５２・１％を記録した。 ...[記事全文]

興毅“不可解判定”で世界奪取 　=8/3 ｽﾎﾟﾆﾁｱﾈｯｸｽ=

　ジャッジペーパーを読み上げるリング・アナの声を、興毅はうつむきがちに聞いた。１１２―１１５、１１５―１１３。１―１、最後が１１４―１１３だった。２―１で辛くも勝利が決まった。３人のジャッジは、全員が１１回をランダエタ、最終１２回も金氏を除く２人がランダエタのラウンドとした。数字上は興毅が逃げ切った展開だ。だが、判定のポイントはこの最終回の金氏。金氏が他の２人のジャッジと同じ採点なら、試合は引き分けだった。微妙な判定を物語る採点だった。 ...[記事全文]

ＡＰ通信が「議論呼ぶ」と打電 　=8/3 ﾃﾞｨﾘｰｽﾎﾟｰﾂ=

　亀田興毅（協栄）が判定勝ちした世界ボクシング協会（ＷＢＡ）ライトフライ級王座決定戦に関して２日、ＡＰ通信も東京発で「議論呼ぶ２―１の判定勝ち」と伝えた。

　同通信は「フアン・ランダエタ（ベネズエラ）が終始試合を支配したが、チャンピオンベルトとともに会場を去ったのは日本の新星だった」と報じた。 ...[記事全文]

ベネズエラ国営通信　判定を批判 　=8/3 ｽﾎﾟﾆﾁｱﾈｯｸｽ=

　世界ボクシング協会（ＷＢＡ）ライトフライ級王座決定戦で、亀田興毅選手（協栄）に敗れたフアン・ランダエタ選手の母国、ベネズエラの国営通信は２日、「日本の観客たちも勝者はランダエタだと思った。審判たちの判断は非難されている」と指摘、判定を批判的に報じた。 ...[記事全文]

試合中継・ＴＢＳに抗議電話殺到 　=8/3 ｽﾎﾟﾆﾁｱﾈｯｸｽ=

　試合を中継したＴＢＳには番組終了直後から視聴者の抗議などの電話が殺到した。宣伝部の担当者は「大きく分けて２つの内容の抗議があった。試合開始までが長いというものと判定についてのもの」と説明。また別の関係者は「正直、白黒つけてほしかったというのはありますけど…」と複雑な様子だった。
亀田の新チャンピオン決定後、亀田の公式サイト 「浪速乃闘拳」のＢＢＳ （掲示板）では< 「しばらくの間、ＢＢＳを閉鎖いたします。ご了承ください」 とのインフォメーションが書かれ、アクセスできなくなった。日本ボクシングコミッションの公式サイトからリンクされている 日本プロボクシング協会のサイトへも突然アクセスできなくなる など、試合後の反響は大きかった。 ...[記事全文]

■亀田戦の反響に思うこと

8月1日付けの「スポニチ」には以下の記事が掲載されています。

亀田興毅「レコード大賞」ＫＯ =8/1 ｽﾎﾟﾆﾁ=

　ＴＢＳと興毅との放送権の契約は１１月で満了になるとされる。すでに水面下では、 ＰＲＩＤＥの放送を中止したフジテレビ をはじめ、民放各局による争奪戦が激化している。ＴＢＳは現段階では「後番組は未定です」としているが、契約更新をにらんで、初防衛戦用に魅力的な放送枠を確保することで亀田側に誠意を示したものとみられる。

　世界戦２日前発表というタイミングにも意味がある。世界奪取後に日程変更を発表すれば、看板番組レコ大が“飛ばされた”というイメージを与える懸念があるため、この時期に発表しておく必要があったようだ。トレーナーの父・史郎さん（４１）は世界奪取後の次戦について「ただの初防衛戦やないで。ＷＢＣとの統一戦や」と、国内では史上初となるＷＢＣ世界ライトフライ級王者のブライアン・ビロリア（２５＝米国）との２団体統一戦を計画している。 ...[記事全文]

なぜ本日の「サンスポ（＝フジ系）」だけがネット上で否定的な見出しがないのか、これで解りました（笑）

しかし、これほど物凄い反響がある「ボクシングの試合」は久し振ではないでしょうか？良くも悪くも「亀田家」が注目されている証拠でもあるし、それだけファンも多いのでしょう。当Blogにも来て下さる wood9310 氏のご意見もごもっともであるし、その取り方は千差万別でしょうね。

私的に、亀田興毅選手のそのファイテンングスタイルや、記者会見や計量中に悪態を付く言動はさほど気になりません。こういうパフォーマンスは”プロ”としてのキャラを確立する以上必要不可欠な要素で、小生の好きなプロレスなどは日常茶飯事です。まだプロレスラーの調印式のように、机をひっくり返すわ、ベルトは投げ捨てちゃうわ、相手を殴っちゃうわ、そりゃメチャクチャですけど、それもまたプロレスファンにとっては楽しみ。亀田興毅選手のソレも同じようなものでしょう。

ただ「プロレスラーの興行」と違い、今回の「亀田家＆ＴＢＳタッグチームの興行」は既に６年前から始まっている「五つ子ちゃんの成長記録」よろしく、「渡る世間の鬼は片っ端から噛み付くでぇ！」という熱血スポ根もののドラマ。今の時代を考えれば百歩譲ってそれもいいとしましょう。しかし余りにも台本がショッパくて、どうしようもない脚本家が書いている「ドラマ」にしか映らないんですね。

正直に申し上げて、昨日にような「ストーリー」は国内戦ならまだ救われますが、これから世界戦を防衛して行こうというスター選手の売り出し方としては最悪なシナリオです。これから亀田興毅選手はＫＯ勝ち以外世間では認められなくなる可能性だってあるのです。

もう一つは言えるのは、亀田興毅選手がチャンピオンになったことで、果たしてカレを上回る、実力を兼ね備えた強烈な個性を持つライバルがいるか？ということです。
前述したとおり格闘技スポーツには、団体、協会からの指名試合もあれば、チャンピオン自ら選手名を挙げて戦う試合もあります。そこには必ず因縁、思惑が絡み試合が盛り上がるのです。
実在したボクサーで言えば、鉄の拳と言われた「ロベルト・デュラン」には「エステバン・デ・ヘスス」、マンガの世界では「矢吹　丈」に「力石　徹」、「タイガーマスク」には「ブラックタイガー」、「幕之内一歩」には「鷹村守」ら複数のライバルがいます。このＷＢＡ世界ライトフライ級に亀田興毅選手を輝かせるライバルは存在するのでしょうか？いないからまた階級を上げたり下げたり無理な調整が始まるのも見えています。

また、確かにホームタウンデシジョンというものは、前述のＷＢＣの野球にしても、サッカーにしてもあります。しかし日本人という民族は、そのような相手がアウェイな状況でも小生は中立を守る人種と思っています。ですから、このような賛否両論がされるわけで、今回あのような露骨な判定で亀田興毅選手が勝ったところで「ナニそれ？」という疑問に行き着くのです。既にこの試合は亀田興毅選手がウンヌンではなく、「日本のボクシング協会が」強いては「日本が」と、どんどん主語が変わって世界に配信されているのも事実です。そこまで”勝たせなくても”この先 大晦日にリベンジマッチでもすればプロモーターの懐も潤う と思うのですが、何故このように焦って”勝たせた”のでしょうか？

最後に、試合後の記者会見場に世界ボクシング協会（WBA）の立会人から、亀田興毅選手のトレーナーである父親の史郎トレーナーに 「メンドーサ会長から特別のチャンピオンベルトを贈ります」 と報道陣の前でプレゼントを手渡したそうです。中立であるべき世界の統括団体が事前にこのような準備をしていたこと自体、見識を疑われても仕方ないですわぁ。

結局どんな形でもチャンピオンになることが先決だったのでしょう。それならば最初からそう公言すればまたファンも見るべき方向が変わっていたはずです。 最大の被害者は亀田興毅選手自身 なのです。 親も協会も団体もＴＢＳもグルになった茶番劇以外のなにもありません 。過去にもボクシング界には“疑惑の判定”と言われた試合が何度もあります。それが、長い間のボクシング人気低迷を招いてきたのも事実。亀田興毅選手の努力とセンス、亀田家の家族愛、３兄弟の団結力には素直に敬意を評しますが、何しろ今後は、文句をつける余地のない試合を望みたいものです。

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