コミュニケーションスキル


このクラスが僕にとっては一番厄介なのである。
コミュニケーションスキルのマスターが目的なのだが、
これがめちゃくちゃ難しい。
まず、"Why?″という疑問視は使ってはいけないのである。
あるいは、日本語で言うところの、
"あなたの気持ちはよくわかります"
"きっとだいじょうぶですよ"
"あなたは~すべきですね"
などという言葉を使ってはいけない。

基本的にNurseと患者は別の人間であり、
本人の気持ちは本人にしかわからないということである。

僕の先輩Nurseにこんな話を聞いたことがあります。
ガンを告知された患者との対話だったそうです。
患者は延々と自分の不幸を語り、悲しみ、まだ現実を受け入れられない状態だったそうです。
その先輩は思わず、
"あなたの気持ちはよくわかります"
と無意識に言ってしまったそうで、
それに対して患者は激怒したそうです。
"あなたは今までに一度でもガンの告知を受けたことがあるの?"
とわめき散らしたそうです。

よく考えてきたらまったくその通り。
患者にとっては
"あなたの気持ちはよくわかります。"
"きっとだいじょうぶですよ。"
"もっと気持ちをしっかり持つべきです"
などの言葉は他人の楽観的な、そして無責任な言葉でしかない。

僕達の役割は患者が一刻も早く自分に起こった現実を
受け入れられるようにアシストすることです。

話を僕自身に戻しますが来週このスキルのテストがあります。
アメリカ人の友達にたのんで一緒に練習してるのですが、
なかなかうまくコミュニケーションをリードできません。
でも、努力できるのはたった一週間。
後悔だけはしないように、やれることをやってから臨もうを思う。
焦らず、怠けず、コツコツと。


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