ニューヨーク


この旅の目的は去年ここの大学を卒業してNYで働いている友達に会いに行くことでした。
それと同時に"Ground Zero"を見ることも大きな目的でした。
"Ground Zero"を日本語に訳すと"爆心地"という意味だそうです。
ちょうど一年前にもNYを訪れて、それ以来だったのですが街の様子はがらりと変わってしまっていました。
街行く人たちも何かこうピリピリとしたものがありました。
もともと世界貿易センターが建ってたところはもうきれいさっぱり何もありません。
マンハッタン島の南側から見た時のNYのシンボルであったツインタワーはもう影も形もありません。
隣のビルは黒焦げになってまだ残っており、屋上からは巨大な星条旗が掲げられていました。
どこのビルに入るにしても厳しいセキュリティーチェックがあり、エンパイアステイトビルでは空港並のチェックを受けました。
さらに以前は自由の女神の立っている島までフェリーで行くことが出来たのですが、
今はもう上陸できなくなっており観光用のフェリーも島の周りを一周するだけで帰ってくるようになっています。
さらにNYの33thST.にあるPennStationを今回の旅行中には何度も利用したのですが、そこら中の壁には探し人の張り紙が張ってありました。
9月11日以来いまだ行方不明の人がまだまだいるそうです。
3月11日の晩、あの悲劇の9月11日から半年が経ったということでマンハッタンの南端のパークでミサがありました。
そこの入り口に金属製の汚いモニュメントがあり、最初はこれがなにわかりませんでした。
その場にいたアメリカ人に聞くとそれはツインタワーの正面に置かれていたモニュメントだったそうです。
よく見てみると、何かが突き破ったような穴が開いており、部分によっては溶けているところ、黒焦げになってるところがありました。
周りには遺族の方たちが犠牲者の写真や花束をささげており、厳粛なムードが漂っていました。
それらは半年前の惨劇がいかにひどい有様だったかを物語るには充分なものでした。
一刻も早くNYの街と市民が元気を取り戻してほしいと願うばかりです。

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