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ボックスアート
大丈夫! バタ臭いのは箱絵だけだから! カードはいい感じだから!
プレイヤーマットとカード
今回からキャラ別の小型プレイヤーマットに変更された。過去作のキャラ用のプレイヤーマットも用意されている。
「赤竜亭」(2007年)、「赤竜亭2」(2008年)、「赤竜亭3」(2011年)、「赤竜亭4」(2013年)に続く第5弾。「赤竜亭」シリーズの集大成としての位置づけで、箱が一回り大きな長方形となり、これまでのスタンドアローンセット、キャラ単体拡張、ゲーム内ゲームの「 Gambling? I'm In!
」の全カードが収められるようになっている……と言っても、「ドミニオン」シリーズや「サンクトペテルブルク第2版」のようにきれいなプラスチックトレイが用意されてるわけではなく、ボール紙で4段に仕切られてるだけだが。要するに、ゲームショップで売ってる空のストレージボックスの巨大版だw
<テンプレ/> いつもならここで長々とどんなゲームか説明するが、このゲームに関しては簡潔に「以下のリンク先を読んでください」と書くだけにとどめたい。
田中としひさの勝つまでやらせろ! 第18回「レッドドラゴンイン」
正直言って、この記事以上にこのゲームの魅力を上手く伝える自信がないw</テンプレ>
「赤竜亭」フリークである読者諸兄に詳しい説明は不要だろうから、各キャラについてだけ簡単に紹介しておこう。
今回登場するのはこの4人。これは箱の中でカードを仕切るためのディバイダーの表面。
裏面はこうなってて、特別な準備があるキャラならその説明が、ないキャラなら設定フレーバーテキストが書かれてる。
まずは酔拳の達人、ザハン。何しろ酔拳の達人なので、酔えば酔うほど強くなるw 具体的には、ドリンクを飲んでアルコール量を増やしたとき(またはプレイしたカードに指示があるとき)、“酔気”と呼ばれる特殊な能力値を1増やすことができる。これが高くなるほど一部のカードの効果が強くなるが、欠点もある。普通はアルコール量が気力以上になると気絶するのだが、ザハンは「アルコール量+酔気」が気力以上になると気絶してしまう。酔っ払ってダウンしやすくなるわけだ。こいつ本当に酔拳の使い手なんだろうかw とはいえ、ヤバいときにはいつでも手札を捨てることで酔気を下げることができるので、そう簡単に酔いつぶれることはないだろう。
カードの例。左のカードでは他プレイヤーの気力を2減らせるが、そのとき酔気を3減らせば、相手はその効果を軽減/打ち消し/無視できなくなる。右のカードでは支払った酔気の分だけ自分の気力を増やしたり、アルコール量を減らしたりできる。
キーカードはこれ。右のカードでは任意のタイミングで酔気を1増やせる。そして左のカードでは酔気を好きなだけ支払い、「支払った酔気÷2(端数切り捨て)+1」ダメージを“他のすべてのプレイヤー”に与えるのだ! 6回酒飲んで酔気を6増やし、カードでさらに酔気を2増やしてから8酔気払って火を噴けば5点の範囲ダメージw これまで範囲攻撃と言えばゴグの「他のすべてのプレイヤーに1点」があったが、それの完全上位互換だ(気絶しやすくなるリスクはあるが)。ザハンが酔気と手札を貯め始めたら用心せいw
続いて蒐集家のリズウィック。「赤竜亭3」で登場した発明家のウィズジルの作品に惚れ込んで赤竜亭に来たそうだ。当然、集めたアイテムを駆使して戦うことになる。
カード効果にそれほど際立ったものはないが、中央や右のカードのような背負い袋アイコンがあるカードをプレイした場合、アイテムデックからカードを1枚引くことができる。左のカードでは装備してるアイテムカードを売って2金を得ることができる。
アイテムカードの例。鞄からホットポテトを掴んでしまうと熱さで1ダメージを受けるが、慌てて投げた先にいた他プレイヤーにも1ダメージを与えることができる。右の「携帯用穴」を使えば、そこに酒を流してしまうことができる。どうなっとるんだw 真ん中のアイテムは何の役にも立たない(売ることはできるが)「1フィートの棒」。いやー、あと9フィートあれば有用だったんだけどねw
3人目は魔術師のヨラン。いたずら好きが災いして、通ってた魔法大学から“長期休暇”を言い渡されたが、その素質を見込んだゾット(「赤竜亭1」の魔術師)に声をかけられ、一緒に冒険するようになった。もちろん魔法を使うわけだが、その設定に合わせ、ゾットよりトリッキーなものが多い。
ドリンクの効果を変更する系の3枚。左から「ドリンクに『アルコール量+1』と『手札を2枚捨てる』効果を“追加”する」「ドリンクの効果を『アルコール量+3』に“変更”する」「ドリンクに『気力+1』『自分のキャラクターデックからカードを1枚引く』効果を“追加”する」。
左は「自分の『飲んで!』デックのカードを自由に並べ直す」。地味な効果だが、終盤にはこれで助かることもあるだろう。右は「他プレイヤーが気力を回復させるカードを使ったとき、その気力増加を0にする」。標的となったカードを使った側にとっては割と絶望的な効果だw
最後は俊足のセラ。解説には一言も書かれていないが、見るからにニンジャだw その二つ名が示すように、スピードや反射神経のよさを現した効果を持つカードが多い。殴れば反撃されるし、放っておくと追加カードを引く効果で戦力を補充してしまう厄介なキャラだ。
キーカードはこのあたり。右のカード「見えないものは防げぬ!」は、他プレイヤー1人の気力を減らしたあと、カードを1枚引く。さらに、続けて別のアクションカードを1枚プレイすることができる。このカード自体の種別が「アクション」で、3枚ある。つまり、通常はアクションカードを1枚しかプレイできないのに、セラはこのカードを3枚連続でプレイしたあと、さらに別のアクションカードを1枚プレイできるのだ。たとえば中央のカードなら他プレイヤー3人に1ダメージずつ与えられるし、左のカードなら他プレイヤー1人に2ダメージ与えられる。「見えないものは防げぬ!」の標的はカードごとに変更できるし、最後に使うアクションカードは別にダメージ系でなくたっていい。うっかりしてるとあっという間に形勢をひっくり返されるだろう。
今回は追加デックを持ってるのはリズウィックだけ。一周して「赤竜亭1」に戻ってきたような感じだが、キャラの個性は一段と際立ってる……と言うか、明らかに強くなってるw 真正面からやり合ったら、「赤竜亭1」「赤竜亭2」あたりのキャラの勝ち目は薄いだろう。しかしこのゲームの本質はバトルロイヤルなので、そこを踏まえて他プレイヤーと共闘し、最終的に強敵となりそうなキャラを集中攻撃すればいいだけの話だ……まあそんなマジになってプレイするゲームじゃないけどなw
どんだけ強キャラだろうと、「赤竜亭」シリーズ最強キャラである女中さんにはかなわないしねw
今時珍しい負け抜けゲーなので、序盤に脱落するとちょっと暇かもしれないが、2人脱落した時点で同じ負け抜けゲーの「ラブレター」でもやって時間をつぶせばいいだろう。「ラブレター」と言えば、そのデザイナーであるカナイセイジ氏が翻訳を担当した「レッドドラゴン・イン完全日本語版」が明日発売される(流れるようにスムーズな話題展開)。何しろカードテキストがすべてのゲームだから、そりゃ英語版よりは日本語版の方がプレイしやすいだろう。以降のシリーズが出るかどうかはこれの売り上げにかかっているそうなので、今から購入を考えてる人は選択肢に入れてもいいかもしれない。幸い、カード裏が日本語と英語で異なってても、何とか混ぜてプレイできる(ドリンクデックは普通混ぜて使わないしね)。続きを英語版で買う羽目になっても安心だよw
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