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2023.12.25
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カテゴリ: ボードゲーム


 前年のシュピール直後から今年のシュピール直前までの「ゲーム年度」で印象に残ったゲームから10タイトルを選んだ。今年度私が初めてプレイしたゲームから選んでいるので新作とは限らないし、プレイした順に挙げているだけで順位付けなどはしていない。

 過去の記事はこちら。
2012ゲーム年度 私的ボードゲームベスト10  その1 その2
2013ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2014ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2015ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2016ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2017ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2018ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2019ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2020-2021ゲーム年度 私的ボードゲーム七選
2022ゲーム年度 私的ボードゲーム十選




ビヨンド・ザ・サン


 テックツリーが嫌いなボードゲーマーなんかいません!!!!! その上、おまけで艦隊戦ができるならなおさらだ。普通この手のゲームなら惑星での陣取りが主、技術開発が従だろうけど、このゲームは逆だ。ボードの大きさからもそれが分かるようになってる。ここを分からずに序盤から陣取りばかりにかまけているとひどい目に遭うぞw

 豪華だが使い勝手の悪いコンポーネントや、いったん最後まで読まないと分からない書き方になっているルールブックなど、いくつか小さな瑕疵はあるが、それを補ってあまりあるポテンシャルを持ってる。拡張「 新時代の指導者たち 」も出たことだし、またプレイしたいものだ。


キャット・イン・ザ・ボックス


 革新的トリテ枠。色を自分で決められるとか天才の発想。ボイドも自由自在だ。一応得点勝負をすることになっており、得点獲得手段もいくつかあるが、そのへんを全部無視して「出せなくなったら負け」という単純なルールにして繰り返しプレイするだけでも面白い。2022年のゴールデンギーク賞の2部門で受賞してるが、今年の10月にドイツで出版された(はず)。次のSdJ狙えるんじゃないか? 時期的に難しいか? 普段は賞レースに興味ないが、これが獲ってくれたら少しはSdJ見直すわw


●トリックレイダース


 革新的トリテ枠その2兼同人枠。ゲーム開始前にリードするカードとフォローするカードを分ける! しかもリードするカードは公開! まあほんとによくこんなの思いつくなー。「キャット・イン・ザ・ボックス」もそうだが、「出せなくなって終わる」系ゲームは終盤につれて緊張感が増してドキドキするのがたまらないねw

 こちらはまだ同人の枠を超えておらず、広く流通していないと思われるので、どこかのパブリッシャーがすくい上げて豪華アートワークで大々的に売り出して欲しい。今のトリテブームならきっといけるよ。


Clash of Decks


 2人ゲー枠。おフランスで厚紙1枚に印刷されてプレイヤーが自分で切り取らなきゃいけないゲームとして出版され、その後も毎月拡張が発表され、今では地元に専門店ができるまでに成長し、世界中に格安で(さらには無料で)提供されてるという、まさにフランスの同人立志伝みたいなゲーム。

 2人のプレイヤーが横並びで座った方がプレイしやすいという、なんだかカップル向けのゲームだが、中身はしっかりしたデック構築戦略ゲームだ。ファンタジーテーマでイラストが全部ユニークなのも私好み。アイコンが完全にフレーバーに寄ってて、そのデザインからは効果を想像できないのが玉に瑕で、拡張を追加するたびにサマリーを手放せなくなるのが問題だが、それも全部覚えてしまうまでの我慢だ。膨大なカードプールから輝かしいコンボを見つけるのもいいし、特定のセットだけ使ってフィーチャーされてる能力を存分に行かすのもいい。マナもヒットポイントも手札で管理するというアイディアも独特だ。

 もともと安いが、馬鹿みたいな値引率のセールをしょっちゅうやってる。あまりに安くてスリーブに入れるのをためらうくらいなので、海外通販ができる人はみんな1セット買って損はない。基本セットだけなら常に(ただし初回限定で)送料無料だしね。


Mindbug: First Contact


 もう1つの2人カードゲーム。4人のデザイナーのうち1人があの「マジック・ザ・ギャザリング」のリチャード・ガーフィールドなので安心だ……天下のクソゲー「ゴォ~スト!」のことは一生忘れないけどなw

 カードプールもデックの枚数も異常に少ないM:tG。この少ないカードに「カードを出した手番では攻撃できず、攻撃した手番ではカードを出せない」「ゲーム中2回まで、相手がプレイしたカードを奪える」という2つのルールを足しただけで、まったく別の面白いゲームに仕上げてるのは見事と言うほかない。

 こちらも2つの独立拡張、「 Mindbug: Beyond Eternity 」と「 Mindbug: Beyond Evolution 」が出てる(予定)。単独でも遊べるし混ぜても遊べる。追うなら今だ!


Skylands


 国産同人からの出世作。ここ10年くらいのクイーンに拾われたのがいいことか悪いことかは分からないが……できれば国内パブリッシャーの目にとまって欲しかった。

 「カルカソンヌ」的なタイル配置に、「プエルトリコ」式のアクション選択&フォロー。考え抜かれていると思われる細部のルール。1手たりとも手なりで打つことは許されない重さと、ちょうどよいプレイ時間。ちょっと悪いところは見当たらない……ゲーム自体にはね。アートワークがなー。いや、コンポーネントの方にはそんなに不満はないんだけど、箱絵のキャッチーさが足りなさすぎる。個人の好みと言ってしまえばそれまでだが、緑の肌のよく分からない人種に惹かれる人ってそんなにいないと思うよw 繰り返しになるが、今からでも国内パブリッシャーから受けのいいアートで出し直して欲しい。


御仏の殺人


 謎解き/推理系はこれ一択。数多ある既存の作品と比べて桁が5つくらい違う圧倒的出来の良さ。小説家がシナリオを書き、謎制作集団が謎作ってるんだからそりゃ最高だよ。特に前者の要素が大きい。餅は餅屋、ミステリーはミステリー書き。この手のゲームのほぼすべてはシナリオにツッコミどころが多すぎて全然没頭できなかったから、この一点だけでもプレイの価値がある。

 嬉しいことに次回作も制作中だそうだ。強いて言えば、動画に登場する役者さんが(予算の都合だろうが)ちょっと棒演技なことと、プレイ環境によっては途中でプレイできなくなるのに、ネタバレを考えると注意喚起もできないことが気になったので、そこだけ解決してくれれば100点中120点だ。


La Famiglia: The Great Mafia War


 4人専用ペア戦ゲーという、あまりにもプレイ人数が限定的なゲーム。「マグナストーム」っぽい(と言ってもマイナーで誰も知らない)アクション選択システムに、世間のトレンドを完全に無視したガチンコ殴り合いテーマ。何しろマフィアだからね。序盤にNPCをぶっ殺したら、あとはプレイヤー同士でぶっ殺し合うしかないけどマフィアだからちかたないねw

 ブラインドでのアクションプロットも、個人能力のユニークさと絡み合ってて面白い。戦闘のじゃんけん処理だけが残念なところだが、その分を差し引いても余りある傑作。


Hegemony: Lead Your Class to Victory


 各プレイヤーが全然違うことをするゲーム枠。主に「COIN」シリーズと「ルート」シリーズしかなかった枠だが、ここに颯爽と飛びこんできて話題をかっさらった期待の新星。国際政治学の学士号と修士号を持つデザイナーが作ったということで、随所にリアルな政治・国際経済の要素が(もちろんかなり単純化されて)落とし込まれている。

 この手のゲームは現実のシミュレートに偏りすぎると完全な駄作になりがちだが(シエラマドレのゲーム全般とかな)、このゲームはリアルさと面白さのバランスが非常にうまく取れている。

 数回やっただけでは特定の陣営が弱い(または強い)ように感じるかもしれないが、BGGでは4陣営すべてについて「この陣営強すぎるんじゃね? バランスぶっ壊れてるだろw」スレが立ってるので、きっと実際にはバランスが取れてるんだろう。戦闘以外の強いインタラクションを求めるヘビーゲーマーにお勧めだ。


The Barracks Emperors


 ちょっと他にないゲーム。お勧めかと言われると難しいし、よくできてるかと言われても正直よく分からない。だがかなり面白いのは間違いない。どこに何を置いても自分だけ得をすることはめったになく、1手1手で損得勘定をしっかりしなきゃいけないから気が抜けない。昨日利用した蛮族が今日は自分の敵になるなど日常茶飯事だw

単体でもゲームになるシステムだが、もう少しシェイプアップして他のゲームのシステムの一部にしてもいけそうな気がする。私はゲーム作ったことないけど、なんだかゲームデザイナーに一度はプレイしてもらいたいようなゲームだ。ただし、デザイナー本人が言ってるような“トリテ”では断じてないw





 今年度もイケてないゲームはあるにはあったが、さすがに最底辺のゲームをだいぶこなした今となっては「つまんねーけどアレよりはましだな……」となってしまうので印象に残るようなものは少なかった。それでも本当にどうしようもないのもあったし、最高の謎解きゲーをやったおかげで他の謎解きゲーの評価が辛めになった。以下はそんなボードゲームゴールデンラズベリー賞。もっとがんばりましょう。


謎とき探偵 デューク&エルウィン
Unsolved Case Files:Harmony Ashcroft
Elixir
カタン:宇宙開拓者
Aegean Sea
スカイホープ:最後の飛行




 今年も相変わらず定例会に参加してくれているメンバーに感謝を。来年度は前半に「チケット・トゥ・ライド・レガシー」を終わらせましょう。もうこれで来年度の1枠は決まりです。

 自分では買わないし存在に気づきすらしないであろうダイソーゲー、クラファンゲーなどを遊ばせてくれた旅団長さん、一味さん、いたるさんに感謝を。「ボドゲはやらなきゃ分からない」ので、今後もいろいろ遊ばせてください。でもシエラマドレは勘弁な。私も日本未流通の「アンロック!」シリーズや他の謎解きゲーを買ったのでやりましょう。

 和訳を多数採用していただいたホビージャパン様、テンデイズゲームズ様、数寄ゲームズ様、Engames様、ケンビル様に感謝を。旧正月という悪魔のせいで繁忙期にはえらいことになりがちですが、新しいご依頼はいつでもウェルカムなのでお気軽にご連絡ください。よほど締め切りまで間がないか、他の案件で手一杯のときを除いて、仕事であればくにちあだろうがシエラマドレだろうがどんなご依頼でもだいたい承ります。

 「艦これ」の高難度イベントで(正確にはその翌月に復活したクォータリー任務をやらなきゃいけないという義務感で)心が折れ、ついに引退となりました。しばらくは「トルネコ」と「シレン」シリーズをやってましたが、今は完全に余暇をもてあましてるので、またぼちぼち趣味の翻訳も進めていきたいと思います。まあ来年1月には「シレン6」が出るのでそれまでのあいだですが(短い)。

 トレンドは……なんですかね、軽量級と重量級の二極化でしたっけ? 全然そんな感じしませんが。古き良きドイツゲームを望む声もあるようですが、いざそういうのを復刻して出しても全然売れてないんじゃないですかね。昔Z-MAN Gamesもやってましたが途中でコケましたし、結局新作を扱うしかないと思います。消費者はその中から自分に合ったものを選んでいけばいいんじゃないでしょうか。

 来年は円がもうちょっと高くなってくれますように。そしてまた10作選べるくらい無事に過ごせて、面白いボードゲームをたくさんプレイできますように。






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Last updated  2023.12.25 10:00:48
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